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冷凍機械責任者はビルメンテナンス業において、しばしばビルメン4点セットのうちの一つと位置づけられる資格です。冷凍機械責任者は高圧ガスを製造する施設での保安業務を行うための国家資格です。冷凍機械責任者は第一種、第二種、第三種と資格の区分がわかれている資格です。

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冷凍機械責任者の資格は講習会で免除できる科目があるものの、国家試験に合格しないと免状を交付されません。そこで、冷凍機械責任者の試験はいったいどれほどの合格率で、試験内容はどのくらいの難易度なのかを第一種まで合格した方の意見を参考に紹介します。

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[冷凍機械責任者]3種の合格率は高い?低い?難易度は?

まずは、ビルメン4点セットのうちの一つの資格である「第3種冷凍機械責任者」の合格率・難易度について見ていきましょう。

冷凍機械責任者3種の合格率の推移[試験]・免除者の合格率

全科目(法令・保安管理技術)受験者の合格率

第3種冷凍機械責任者試験の合格率の推移

第3種冷凍機械責任者試験の合格率の推移

第3種冷凍機械責任者試験の合格率はおおよそ40%台で推移しており、毎年約3500名程度の合格者が出ています。過去21年の第3種冷凍機械責任者の合格率の平均は40.2%となっており、平成23年度試験までは、40%台だったのですが、平成26年度試験からは少し合格率が下がっているようです。第3種冷凍機械責任者の試験の難易度は少し上がっていることがわかります。第3種冷凍機械責任者の問題は一ひねりあるような問題が出題されることもあり、難易度の変化が年度によって生じる試験です。

科目免除合格率

第3種冷凍機械責任者科目免除者合格率

第3種冷凍機械責任者科目免除者合格率

第3種冷凍機械責任者の免除科目は、第三種冷凍機械講習の講習修了証を有していると、「保安管理技術」が免除になり、受験科目は「法令」科目のみでよくなります。元々2科目のみの受験でいいので、免除があると1科目でよくなります。免除科目者の合格率は高く、平均して86%の合格率となっています。検定講習を経て受験すると、ほぼほぼ合格できる可能性があるのです。法令は20問で60点得点できれば合格できるので過去問対策で対策していけば合格の可能性が高まります。

第3種冷凍機械責任者の検定講習の合格率

年度前 / 後受験者合格者合格率
H29年度前期1753121369.2
後期---
H28年度前期1774124970.4
後期86168479.4
H27年度前期1910135570.9
後期105482278
H26年度前期1408105675
後期87562371.2
H25年度前期1395117083.9
後期80658172.1
H24年度前期137997570.7
後期84962874
H23年度前期132992669.7
後期78258775.1

第3種冷凍機械責任者の検定講習は「保安管理技術」科目のみの講習となります。なので時間的余裕もあるかもしれません。第3種冷凍機械責任者の検定講習は講義内容で学んだことが検定試験で問われるので、用語の整理と記憶の定着が重要です。第3種冷凍機械責任者の検定講習は合格率が100%ということはなく、平均73%ほどの合格率となっています。

第3種冷凍機械責任者の難易度はどのくらい?

第3種冷凍機械責任者は、冷凍機械責任者の中でも難易度が低い試験になります。第3種冷凍機械責任者の試験内容の難易度は工業高校で学ぶ内容程度の難易度とされています。仮に文系卒で第3種冷凍機械責任者の資格の取得を目指している場合、独学で勉強するならば勉強時間が1か月以上程度でそこそこかかってきます。文系の場合は検定講習を受けて、保安管理技術を勉強するほうが合格率は高くなるでしょう。第3種冷凍機械責任者の試験内容自体はボイラー2級よりも難易度が高く、単純暗記だけでなく、計算の速度と質が求められてきます。

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[冷凍機械責任者]2種の合格率は高い?低い?難易度は?

次に、冷凍機械責任者の資格の区分の中でも中位に位置する第2種冷凍機械責任者の合格率・難易度を見ていきましょう。

冷凍機械責任者2種の合格率の推移[試験]・免除者の合格率とは

全科目受験者合格率

第2種冷凍機械責任者試験の合格率

第2種冷凍機械責任者試験の合格率

第2種冷凍機械責任者試験は、「保安管理技術」「法令」「学識」の三科目を受験します。全科目受験者の合格率は平成19年度までは合格率が40%台でありましたが、それ以降は40%を超える年度はないようです。過去21年の第2種冷凍機械責任者の平均合格率は33%となっています。平成19年度試験以降は難化傾向にあるのが第2種冷凍機械責任者です。合格点60点で合格となりますが、第2種冷凍機械責任者試験は計算問題が多々出題されます。ですので、計算問題をいかに公式を活用して解くことができるかどうかが重要です。近年の計算問題は難易度が若干下がっているようです。

科目免除者合格率

第2種冷凍機械責任者科目免除者合格率

第2種冷凍機械責任者科目免除者合格率

第2種冷凍機械責任者の試験は、製造第七講習の講習修了証を有していれば「保安管理技術」科目が免除され、受験科目が「法令+学識」のみの受験でよくなります。また、第二種冷凍機械講習の講習修了証を有していれば「保安管理技術+学識」科目が免除され、受験科目が「法令」のみでよくなります。第2種冷凍機械責任者で、科目免除がある場合、合格率はほとんど80%以上となっています。法令科目は勉強を怠ると不合格になる科目なので注意が必要です。

第2種冷凍機械責任者の検定講習の合格率

年度前 / 後受験者合格者合格率
H29年度前期132682061.8
後期***
H28年度前期124558246.7
後期88250256.9
H27年度前期111674063.5
後期90657663.6
H26年度前期106459956.3
後期86455964.7
H25年度前期114973463.9
後期85249458
H24年度前期109368462.6
後期87653661.2

第2種冷凍機械責任者の検定講習は、他の種類の検定講習同様に、完全に100%合格できる講習ではありません。おおよそ70%近くが毎年検定試験に合格しています。第2種冷凍機械責任者の講習検定は、公式の暗記が重要で計算問題をいかに効率よく解答するかが大きなカギとなっているようです。

第2種冷凍機械責任者の難易度とは?

第2種冷凍機械責任者の試験内容の難易度は、1種より難易度が低く、3種より難易度が高い試験です。第2種冷凍機械責任者の難易度の目安としては工業高校卒業レベル程度の難易度とされています。学識の計算問題や保安管理技術の問題は難易度が高く、公式暗記や過去問対策、用語の整理など頭に入れる要素が非常に多くあるので、難易度が高い試験です。第2種冷凍機械責任者については単段圧縮機を現場で触っていたりすると、難易度を下げることができる試験です。第2種冷凍機械責任者の問題の対策は、保安管理技術・学識は出題内容の難易度が高いので、絵にかいて整理するとインプットが速くなるでしょう。

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[冷凍機械責任者]1種の合格率は高い?低い?難易度は?

最後に、冷凍機械責任者の資格の区分の中でも最上位資格である第1種冷凍機械責任者の合格率・難易度を見ていきましょう。

冷凍機械責任者1種の合格率の推移[試験]・免除者の合格率

全科目受験者合格率

第1種冷凍機械責任者合格率推移

第1種冷凍機械責任者合格率推移(平成10年~平成30年(2018年))

上のグラフは、過去20年の第1種冷凍機械責任者試験の受験者数、合格者数、合格率の推移になります。第1種冷凍機械責任者の過去20年の合格者数の平均は256人で、合格率の平均は28.3%となりました。通年を通してみると、合格率が30%を切る難易度の高い試験といえますが、直近4年分の合格率を見ると、合格率が30%~43%となっており、以前ほど合格率は低くないようです。また、近年では第1種冷凍機械責任者の受験者数はやや減少傾向にあり、受験者のレベルが上がってきているのではないでしょうか。

科目免除者合格率

第1種冷凍機械責任者試験には科目合格制度があり、合格している科目は免除できます。科目合格による免除者の合格率は以下のようになっています。

第1種冷凍機械責任者試験免除者の合格率

第1種冷凍機械責任者試験免除者の合格率

第1種冷凍機械責任者試験の科目免除は、製造第六講習の講習修了証を有していると、「保安管理委技術科目」が免除され、受験科目が「法令+学識科目」のみの受験になるのです。また、第一種冷凍機械講習の講習修了証を有していれば免除科目が「保安管理技術+学識」となり、受験科目が「法令」のみとなります。

科目免除者の合格率は☝のグラフのようにほぼほぼ90%近くとなっています。科目免除していることが相当なアドバンテージになるようです。

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第1種冷凍機械責任者の講習検定の合格率の推移

第1種冷凍機械責任者講習検定合格率推移

第1種冷凍機械責任者講習検定合格率推移

冷凍機械責任者1種には年に一回4月中旬ごろ~5月中旬ごろに開催されます。講習検定は三日間の講習でそれなりの費用が発生することがデメリットです。しかし、講習検定に合格すると、試験科目が法令のみでよくなるので、メリットは十分です。そんな第1種冷凍機械責任者の講習検定ですが、100%合格するわけではなく、約50%台の合格率となっているので、しっかりとした勉強が必要になります。なお、第1種冷凍機械責任者の講習検定の試験は5題中計算問題4題が出題されていますので、、試験で出題される重要な講義をしてくれるので、検定試験もしっかりと講義を受けていれば対策可能でしょう。

第1種冷凍機械責任者の難易度はどのくらい?

第1種冷凍機械責任者の難易度は、「大学工学部レベル」とされています。機械工学等の工学分野を専攻していれば、勉強は十分なものとなります。第1種冷凍機械責任者の難易度は当然2種、3種より高い試験です。第1種冷凍機械責任者は検定講習がありますが、検定講習も同様の難易度で検定試験では数式を含め5問の計算問題が出題されます。採点方法は明記されていませんが、計算方法まで見られているので、論理的に問題を解く必要性があります。

第1種冷凍機械責任者は、例えば冷媒噴射量に関する問題、圧縮機吸い込み蒸気の比エンタルピーに関する問題などが出題されますが、これらのような問題を解答するための公式を覚えておかないといけません。覚える量と学習内容が大学工学部レベルなのと、求められる計算速度・精度からして第1種冷凍機械責任者の難易度は相当高いです。第1種冷凍機械責任者の難易度をほかの資格と比較するならば、特級ボイラー試験並みに難易度が高い試験です。2016年試験第1種冷凍機械責任者に合格された方の勉強時間を参考にすると、勉強時間は検定講習を含め500時間相当だったようです。勉強時間を考慮しても第1種冷凍機械責任者の難易度は高いです。

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まとめ

以上のように、冷凍機械責任者の試験・講習の合格率・難易度を1種、2種、3種別に紹介してきました。冷凍機械責任者の資格はビルメンテナンスでも人気の高い資格で、取得すると、昇級するなどの待遇の向上というメリットが挙げられます。冷凍機械責任者の難易度は工学系の学問を収めていない場合、難易度は高く感じられるでしょう。しかし、計算問題・公式の暗記を含めて過去問から似たような傾向を持つ問題が多く出題される試験です。努力量が報われる試験ではあります。

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