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管工事施工管理技士は、施工管理の資格のうちの一つで身の回りにある給排水設備や空調設備工事の施工管理を行う仕事です。管工事施工管理技士の仕事は大雑把に私たちの身の回りの生活を快適に過ごすうえで欠かせない設備の施工管理を行っているのです。この記事では、そんな管工事施工管理技士の仕事内容ややりがい、きついと感じることを現場で働く管工事施工管理技士の声を基に紹介します。

管工事施工管理技士の仕事内容その①概要

管工事施工管理技士は管工事の施工管理を行うという仕事内容

管工事施工管理技士はまさに管工事の施工管理を行うための資格です。管工事というのは、冷暖房設備、冷凍冷蔵設備、空調調和設備、給排水設備、給湯設備、厨房設備、衛生設備、浄化槽、水洗便所設備、ガス管配管、ダクト、管内更生などの施設・設備の工事のことを指し、建設業法許可業29種のうちの一つです。

管工事を行う資格はいくつかあります。管工事施工管理技士はもちろん、給水装置工事主任技術者、水道工事敷設工事監督者です。その中でも管工事施工管理技士は管工事に関する施工計画の作成、工程管理、品質管理、安全管理などの仕事を行うのです。

水道本管工事で水を引き込む様子等を街中で目にしたことや、戸建住宅の配管工事などを見ることがあるでしょう。非常に大きな機械を使用し、掘削などを行い配管を行い、水や油、ガスを通すのです。生活の上で欠かせない工事が管工事で、その施工管理を行うための国家資格が管工事施工管理技士なのです。

管工事施工管理技士には1級と2級の資格区分がある

管工事施工管理技士には2つの資格の区分があります。1級管工事施工管理技士と2級管工事施工管理技士の2つです。それぞれの違いは以下の表のようになっています。

区分内容
1級建設業法により特定建設業の営業所に置かなければならない専任の技術者や、工事現場ごとに置かなければならない主任技術者および監理技術者になることができる。監理技術者であり続けるためには更新が必要である。
2級建設業法による一般建設業の営業所の専任技術者や、工事現場における主任技術者となることができる。

扱う管工事の規模によって1級か2級かが変わるのです。1級管工事施工管理技士だと大規模な管工事の施工管理を監理技術者または主任技術者として行い、2級管工事施工管理技士だと比較的小規模な管工事を主任技術者として行う仕事です。

管工事施工管理技士の仕事内容その②配管工事の流れ、管工事

管工事施工管理技士の仕事内容・工事の流れ(給排水管更新工事)

例えば、給排水管工事更新工事の場合だと、以下のような流れで工事が進んでいきます。管工事施工管理技士の内容はその全般の施工管理業務を行っていきます。

こちらの工事は給排水管更新工事という給排水管の劣化を防ぐための工事です。例えば、管工事施工管理技士の仕事内容はこのような工事の流れの中で施工計画を計画したり、実施するなかで安全管理や品質管理を行います。どんな配管材を使うのか、どのような工法で工事を行っていくのかを決める重要な役割を持っている管工事施工管理技士の仕事内容です。そして成果物に対し、空圧テスト・水圧テストのようなリークテストなどを通し、品質を管理し、依頼主に引き渡します。

管工事施工管理技士の仕事内容・工事の流れ(配管工事)

ただ、管工事施工管理技士の仕事内容は扱う工事の種類によって異なります。配管工事だと建築物の仕様書をまずは確認します。流体に適した配管材の使用、切断・加工等を行います。仕様書については発行主体が国交省だったり、住宅金融支援機構だったりするので、仕様書は建築物に応じて発行申請をする必要性があります。仕様書を確認したら配管材を搬入し、適したサイズに合うように管を切断し、管端処理を行ったあと、ネジ加工・接着シールによる塗布を行います。そののちに管を接合し、さびないように接着シール剤を塗ります。加工した管を配管支持固定し、配管試験で問題なければ保温施工をします。

配管工事でも配管テストは行うので、施工管理において、テストは重要な工程といるでしょう。管工事施工管理技士の仕事内容はこのように工事によって施工方法が変わってはきますが、おおよそこのような例の通りの仕事をこなします。配管がさびている場合や、寸法違いが発生してしまうと施工ミスになってしまいますので、管工事施工管理技士の仕事内容はとても慎重さが求められる仕事だといえるでしょう。

管工事施工管理技士の仕事内容についてみた後に、では、管工事施工管理技士の仕事内容のやりがいときついと感じることについてを現場の声を基に紹介していきます。

管工事施工管理技士のやりがいとは?

やりがいその①資格手当支給や給料アップ・キャリアップにつながる

「管工事施工管理技士は1級と2級がありますが、1級管工事施工管理技士を取得すると、会社から資格手当を支給されました。資格手当の支給額は会社によって異なりますが、私の場合は月額10,000円の支給でした。これが意外にありがたく資格を取得してよかったという率直な思いです。」

「資格手当の支給だけでなく、転職活動の際にも管工事施工管理技士の資格は有利に働きます。知人は東南アジアでの空調設備工事施工管理を現職として仕事をしていますが、2級管工事施工管理技士と建築設備士の資格を保有していることと、経験があったために転職に成功していました。その知人は現在年収が1000万円と、高額所得者になっていました。管工事施工管理技士は転職市場にそんなに現れないらしいので、管工事施工管理技士の資格保有者は転職市場で非常に有利なようです。キャリアップ・給料アップも管工事施工管理技士のメリットですし、そのことをやりがいに感じる人もいるのです。」

やりがいその②自分の名刺に資格が一つ増えるという喜びと期待・責任

「管工事施工管理技士として仕事をすることのやりがいはもちろん人それぞれですが、私の場合、やりがいと感じることは会社から期待されているという思いと責任からやりがいを感じます。」

「管工事施工管理技士の資格は当然国家資格ですので、会社においては経営審査の点数になるので、取得を推奨されていました。管工事施工管理技士の資格を保有することは所属する会社の官公庁からの信頼の向上につながります。それに、管工事施工管理技士問わずに施工管理技士は現場の管理を行う仕事ですので、安全管理は最も大事な要素だと思い、責任を背負うので、責任を伴って仕事をすることはやりがいにも感じれます。」

「1級管工事施工管理技士を取得しようと思った理由の一つですが、官公庁からの仕事で前任者が退職し、どうしても必要になっていたので、案件確保のためにも取得を目指していました。管工事の受注のうち民間のものもそうですが、官公庁からの公共工事が管工事では多いのが実際です。ですので、管工事施工管理技士の資格を取得することが会社の利益にもつながっていたので、相当にプレッシャーもありましたが、管工事施工管理技士を取得してからは会社から期待されるようになりましたし、自分の名刺に管工事施工管理技士の名前が刻まれた時には喜びを感じました。それなりに難易度が高い試験ですので、達成感と共に会社からの期待に応えようという思いが現在の仕事のやりがいにつながっています。」

「管工事はまさに現代にとって必要不可欠な社会インフラの基盤を作る仕事です。自分が監理技術者として管工事の施工管理を行うことが社会にとって必要なことだと思い仕事に臨むこともやりがいです。ささいなやりがいとしては、施工管理技士としてクリティカルパスが引いた通りになることはやりがいともいえますし、フリーフロートの計算が良い感じにいくとやりがいを感じることがあります。」

管工事施工管理技士のきついと感じるこんなこと

きついと感じることその①やはり施工管理はきつく、勉強が迫りくる時がある。

「施工管理はインターネットで検索すると、サジェストワードでだいたい、きついとか激務とか出てきます。実際に施工管理はきついこと激務だなぁと感じることがよくあります。工期内完成が至上命題なようなところがあるので、どうしても休日が少なくなったり、残業が増えたりしてしまいます。」

「仕方がないといえば仕方がないことですが、趣味のバイクにも乗れませんし、繁忙期の施工管理の仕事はまあきついです。管工事施工管理技士の資格を取得してもある程度電気工学など、電気に関する知識を勉強しておく必要があるときがあります。仕事帰りに机に向かって電気の勉強をすることがありますし、最近はBIMの勉強なんかもしています。帰っても仕事に関する勉強をしないといけない時があるのがきついと感じることの一つです。管工事施工管理技士の取得後に建築設備士や配管技能士等の資格の取得を目指す人もいますが、管工事施工管理技士として仕事をしながらこれらの資格を取得する人は一体いつ勉強しているんだ!と思うことはあります。それだけ管工事施工管理技士の仕事はきついと思える時期があります。」

きついと感じることその②体力的にきついなぁと思うことがある。

「施工管理の仕事の一つに現場の安全管理があります。管工事施工管理技士として仕事をする中で、現場の職人の安全第一を至上命題に、仕事をしていますが、ついつい自分に体調に関しての安全を忘れて無理してしまうことがあります。」

「管工事施工管理技士の仕事は慎重性が要求される仕事で、管工事は狭い場所や暗い場所での工事が多々あります。そうした場所で作業するので、腰をやったりすることもあります。若いうちはまだいいかもしれませんが、管工事施工管理技士として経験を積んでいくと、ふと、腰痛をはじめ身体がきついと感じることがあります。単純に年齢の問題かもしれませんが、仕事環境がきついと思う現場があるのは事実です。」

「管工事施工管理技士として仕事をしていくと、必然的に建築関係の人や内装関係の人、配管材業者の人、電気工事業者の人、官公庁の役人の人、などなど、本当に多くの人とやり取りをします。もちろんそれぞれが仕事としてやっているので、目指すものは同じですが、やり方が違ったり、解釈の齟齬が発生すると施工ミスにつながってしまいます。ですので、コミュニケーションにしても気を使うことが多く、現場マネジメントをコミュニケーションの観点からきついなぁと思うときはあります。」

まとめ

以上のように管工事施工管理技士の仕事内容を1級と2級、管工事の種類別の仕事内容・流れの例を踏まえて紹介してきました。管工事施工管理技士の仕事は社会インフラの構築において非常に重要な役割を持っています。それゆえに管工事施工管理技士の仕事のやりがいはある一方、きついと感じることもあるようです。

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