今日、「電気」を扱う仕事はたくさんあります。家庭向け電気機器の修理や保守管理からビル・工場へ設置する大型の設備設置や配線作業まで担っています。

また、電気工事は、住宅や工場などあらゆる建物・設備に必要な工事です。
もし、この先、国内での需要が減ってきても、東南アジアの都市開発に携わる日本の会社も多く、電気工事士はこれからも需要のある仕事です。

そんな電気工事会社の年収ランキング&電気工事系の資格の年収ランキングを紹介します。

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電気工事会社年収ランキング・事業内容(2019-2020)TOP10

10位「中電工」 平均年収 708万円

1990年に、中国電気工事株式会社から現在の社名に変更した会社です。

「屋内電気工事」「空調管工事」「情報通信工事」「配電線工事」など、電気工事を幅広く行っている総合設備エンジニアリング企業です。

9位「日本電設工業」 平均年収 718万円

事業領域を「鉄道電気工事」「一般電気工事」「情報通信工事」の3部門に分けています。

売上高別に見ると、鉄道電気工事が一番多く、全体の5割以上を占めています。
一般電気工事の中には“設備工事”,”リニューアル工事”,”新エネルギー”の事業を展開しています。

8位「富士古河E&C株式会社」 平均年収 756万円

内線電気工事の事業を行っています。

そこでは庁舎、教育、文化、研究などの官公庁施設や、工場、オフィスビル、マンションなどの民間施設における電気設備太陽光発電設備の設計、施工を行っています。建築・土木の事業も行っています。

7位「共和エクシオ」 平均年収 760万円

主に、「通信関連」「電気」「土木」「グローバル(アーバンシステム)」の事業を行っています。

電力設備工事や、電気設備の仕事も多く、フィリピンやシンガポールなどの都市開発に携わっているため、電気工事士・電気工事の仕事は需要が高いと考えられます。

6位「関電工」 平均年収 764万円

行っている工事の種類は「電気設備工事」「リニューアル工事」「空調・給排水設備工事」「計装設備工事」「情報通信関連工事」「電力設備工事」「エネルギー関連」「海外工事」など多岐にわたります。

5位「NECネッツエスアイ」 平均年収 769万円

企業のネットワークやIT等、業務に必要なさまざまなICT(情報通信技術)のシステムやサービスを提供する「デジタルソリューション事業」、通信事業者のネットワークや、官庁・自治体、放送事業者、道路・鉄道事業者等の社会を支えるICTインフラ等、最新の技術と高信頼性が求められるネットワークインフラのシステム構築やサービス提供を行う「ネットワークインフラ事業」、会社が提供する各種ICTシステム、ICTサービスに関する工事施工や、保守、運用・監視、アウトソーシングサービス等のサポートサービスを行うとともに、施工力を活かし、海外のお客さまへのICTインフラの提供を行っている「エンジニアリング&サポートサービス事業」などを行っています。

電気工事の事業も行っていると同時に、電気通信工事の比重が多いです。

4位「きんでん株式会社」 平均年収 876万円

「きんでん」では、発・変電所の設備から、架空・地中送電線、配電線におよぶ電力インフラ設備の構築、維持や、ビル、工場、商業施設、公共施設などへの高品質で付加価値の高い構内電気設備を構築しています。

3位「東光株式会社」 平均年収 892万円

この会社の中心事業として、建造物の電気設備工事を行っています。

公官庁、オフィスビル、文化施設、病院、学校、ホテル、アミューズメントパークといった大規模なものから、私たちの生活に密着した施設まで幅広く携わっています。

他にも、「架空送電線」「電車線設備」などの事業も行なっています。

2位「コムシスHD」 平均年収 912万円

売上全体の30%「社会システム関連事業等」というもので、その中で、通信土木・一般土木工事および施設・ビルなどの電気設備の設計・施工を始め、ビル・倉庫・工場などの建築、防災設備、さらに都市インフラビジネス、太陽光発電システムなどの環境エコ関連事業を行っています。

1位「ダイダン株式会社」 平均年収 924万円

電気工事、空調工事、水道衛生工事、消防施設工事および機械器具設置工事の設計、監理、施工を行っています。

また、電気設備の中で、防災設備情報通信設備なども行われています。

この電気工事会社の平均年収ランキング(2019-2020年)は上記企業の有価証券報告書に基づき掲載しています。

電気工事系の資格年収ランキング・事業内容 TOP4

4位「電気通信主任技術者」 平均年収 520万円

電気通信主任技術者は、まさに電気通信ネットワークの工事や維持・運用を担う監督責任者としての役割があります。

電気通信主任技術者は国家資格で、試験に合格するなどしてでしかなることができない業務独占的な資格なのです。 試験は、「伝送交換」「線路」の2種類の試験があり、それぞれ必要な勉強時間は、平均50〜100時間です。

1つの試験の勉強時間を100時間と考えた時、1ヶ月50時間で4ヶ月で合格を目指す方が社会人にはあっているかと思います。

詳しい詳細は、↓こちらをご覧ください!
コラム 電気通信主任技術者の難易度はどのくらい?

3位「第一種電気工事士」 平均年収 560万円

電気工事士の資格とは、電気設備の安全を保全するための国家資格です。

住宅、ビル、マンション、工場、またその内部の照明や配線などの建物にある電気設備を工事、保全することができる資格なのです。

電気設備の工事は、電気工事士の資格を持っている人のみが行うことができるのです。

受験資格として、5年以上の実務経験がないと、第一種電気工事士の資格の免状発行を受けることができません。

試験は、筆記試験と技能試験があり、2つ合わせての合格率は30%程です。 第二種を持っている状態で勉強時間としては60〜150時間程度が目安になります。

↓コラムにさらに詳しく「第一種電気工事士」のことが書かれているので、よろしければご覧ください。
コラム 第一種電気工事士の資格って実務経験が必要なの? 皆さんの疑問を解決!

1位「1級電気工事施工管理技士」 平均年収 600万円

電気工事施工管理技士というのは、建設業法により規定される国家資格です。建設業法のなかでも、建設業法第27条により規定された資格なのです。

建設業法に基づいて建設業を営もうとする場合には、営業所毎に選任の技術者を置かなければならないという規定があります。 このような規定がある以上、電気工事施工管理技士の資格というのは尽きないニーズがあります。

「1級電気工事施工管理技士」の勉強の時間の目安は平均100時間ほどです。試験の3ヶ月ほど前から勉強を始める人が多いそうです。 ↓試験についてさらに詳しく知りたい方は、詳しくはこちらも参照ください。

コラム 1級電気工事施工管理技士の難易度は高い⁉低い⁉ 

コラム 1級電気工事施工管理技士の実務経験ってなに?

1位「第一種電気主任技術者」 平均年収 600万円

電気主任技術者は国家資格です。電気設備の工事・保守や運用などの保安監督者全て電気主任技術者がしています。

具体的にいうと、発電所や変電所、鉄道業界や建設業界、ビル管理業界などで受電設備や電気設備の保安監督は電気主任技術者がしています。 第一種電気主任技術者の資格を持っていると、どの電圧のものでも取り扱いが可能になります。 なかには年収1,000万円を超える求人もあります。

一次試験・二次試験があって一次試験の合格率平均23%、一次試験を合格した者のみ受けれる二次試験の合格率は平均15%です。

第一種電気主任技術者を取得するまでに必要な勉強時間は、平均して1,500時間です。 仕事をしながらだと、1日に確保できる勉強時間は2時間ほどだとして、750日(約2年)ほどかかる計算になります。

さらに「第一種電気主任技術者」について、詳しい情報を知りたい方は、↓こちらをご覧ください!

コラム 第一種電気主任技術者(電験一種)とはどんな資格?メリットはある?

まとめ

電気工事の会社と資格の年収ランキングを紹介してきました。

電気工事会社、基本的にTOP10ほとんど全ての、企業の施工管理キャリア採用求人の応募条件で、

  • 「1級電気工事施工管理技士の資格をお持ちの方」
  • 「1級管工事施工管理技士の資格をお持ちの方」
  • 「電気設備・空気調和設備・給排水衛生設備の施工管理経験をお持ちの方」

といったことが記載されています。

やはり、年収TOP10の会社になると、それなりの資格と、職歴が求められます。資格には、受験資格として「◯年以上の現場経験」が必要というようなものもあります。

転職や資格を取得して、年収アップを目指しましょう!