今日、「電気」を扱う仕事はたくさんあります。家庭向け電気機器の修理や保守管理からビル・工場へ設置する大型の設備設置や配線作業まで担っています。
また、電気工事は、住宅や工場などあらゆる建物・設備に必要な工事です。 もし、この先、国内での需要が減ってきても、東南アジアの都市開発に携わる日本の会社も多く、電気工事士はこれからも需要のある仕事です。
そんな電気工事会社の年収ランキング&電気工事系の資格の年収ランキングを紹介します。
最後に建職バンクで掲載している電気工事会社のおすすめ3社も紹介していますので、ぜひご覧ください。
なお、ランキングに掲載している企業はすべて上場企業になります(有価証券報告書を参照しているため)
電気工事会社年収ランキング・事業内容(2023-2024)TOP10
10位 エクシオグループ株式会社
エクシオグループは通信設備における企画・設計から施工・運用・保守までの一貫したサービス事業や通信・電気・土木・環境に関する都市インフラ事業など、多岐にわたるサービスを展開している企業です。
グローバル展開もしており、従業員数も非常に多い大企業になります。
平均年収 | 745万円 |
従業員数 | 17056人 |
9位 太平電業株式会社
太平電業株式会社は火力発電所や原子力発電所から、製鉄・製紙工場の自家発電プラント、化学製品の製造設備に至るまで、幅広い大規模施設の運転を支える事業を展開している企業です。
エンジニアリング・製作、国内工事事業、海外工事事業、発電事業などがあります。
平均年収 | 761万円 |
従業員数 | 1878人 |
8位 株式会社東京エネシス
株式会社東京エネシスは、社会インフラに不可欠な発電所や変電所等の電力関連設備の建設・メンテナンスを中心に、太陽光発電設備等の再生可能エネルギー分野の機器設備工事などを手掛けている企業です。
平均年収 | 783万円 |
従業員数 | 1563人 |
7位 富士古河E&C株式会社
富士古河E&C株式会社は、公共施設や産業プラントから、発電所などの設備に向けた電気・計装を中心とした工事の設計、施工を行っているプラント設備と各種送電工事を行っている企業です。
そのほかにも、多様な地形・条件に応じた鉄塔の組み立てやケーブルの張り替えといった架空送電線工事、都市景観の向上や自然災害に強い街づくりのためのケーブル地中電線路などの工事も行っています。
平均年収 | 798万円 |
従業員数 | 1544人 |
6位 日本電設工業株式会社
日本電設工業株式会社は、電気工事や情報通信工事等の請負、企画、設計・積算、監理を中心に、ビル電気設備の保守、電気機器・材料の製作・販売、不動産の賃貸等、電気設備のコンサルティング等や情報サービス業等を営んでいる企業です。
平均年収 | 811万円 |
従業員数 | 4744人 |
5位 株式会社関電工
行っている工事の種類は「電気設備工事」「リニューアル工事」「空調・給排水設備工事」「計装設備工事」「情報通信関連工事」「電力設備工事」「エネルギー関連」「海外工事」など多岐にわたります。
平均年収 | 818万円 |
従業員数 | 10442人 |
4位 きんでん株式会社
きんでん株式会社では、発・変電所の設備から、架空・地中送電線、配電線におよぶ電力インフラ設備の構築、維持や、ビル、工場、商業施設、公共施設などへの高品質で付加価値の高い構内電気設備を構築しています。
平均年収 | 848万円 |
従業員数 | 13240人 |
3位 住友電設株式会社
住友電設株式会社は、電気の輸送に必要な架空送電設備、地中送電設備、変電設備、配電設備等の計画・設計・施工・メンテナンスを行います。
さまざまな電気設備の「計画・施工・メンテナンス」をワンストップで提供しているのが特徴です。
平均年収 | 861万円 |
従業員数 | 3492人 |
2位 ダイダン株式会社
電気工事、空調工事、水道衛生工事、消防施設工事および機械器具設置工事の設計、監理、施工を行っています。 また、電気設備の中で、防災設備や情報通信設備なども行われています。
平均年収 | 905万円 |
従業員数 | 1901人 |
1位 コムシスHD
売上全体の30%が「社会システム関連事業等」というもので、その中で、通信土木・一般土木工事および施設・ビルなどの電気設備の設計・施工を始め、ビル・倉庫・工場などの建築、防災設備、さらに都市インフラビジネス、太陽光発電システムなどの環境エコ関連事業を行っています。
平均年収 | 918万円 |
従業員数 | 17405人 |
電気工事系の資格年収ランキング・事業内容 TOP4
4位「電気通信主任技術者」 平均年収 520万円
電気通信主任技術者は、まさに電気通信ネットワークの工事や維持・運用を担う監督責任者としての役割があります。 電気通信主任技術者は国家資格で、試験に合格するなどしてでしかなることができない業務独占的な資格なのです。 試験は、「伝送交換」「線路」の2種類の試験があり、それぞれ必要な勉強時間は、平均50〜100時間です。 1つの試験の勉強時間を100時間と考えた時、1ヶ月50時間で4ヶ月で合格を目指す方が社会人にはあっているかと思います。
詳しい詳細はこちら→ コラム 電気通信主任技術者の難易度はどのくらい?
3位「第一種電気工事士」 平均年収 560万円
電気工事士の資格とは、電気設備の安全を保全するための国家資格です。 住宅、ビル、マンション、工場、またその内部の照明や配線などの建物にある電気設備を工事、保全することができる資格なのです。 電気設備の工事は、電気工事士の資格を持っている人のみが行うことができるのです。 受験資格として、5年以上の実務経験がないと、第一種電気工事士の資格の免状発行を受けることができません。 試験は、筆記試験と技能試験があり、2つ合わせての合格率は30%程です。 第二種を持っている状態で勉強時間としては60〜150時間程度が目安になります。
「第一種電気工事士」の詳細はこちら→ コラム 第一種電気工事士の資格って実務経験が必要なの? 皆さんの疑問を解決!
1位「1級電気工事施工管理技士」 平均年収 600万円
電気工事施工管理技士というのは、建設業法により規定される国家資格です。建設業法のなかでも、建設業法第27条により規定された資格なのです。 建設業法に基づいて建設業を営もうとする場合には、営業所毎に選任の技術者を置かなければならないという規定があります。 このような規定がある以上、電気工事施工管理技士の資格というのは尽きないニーズがあります。 「1級電気工事施工管理技士」の勉強の時間の目安は平均100時間ほどです。試験の3ヶ月ほど前から勉強を始める人が多いそうです。
試験についてさらに詳しく知りたい方はこちらも参照ください
コラム 1級電気工事施工管理技士の難易度は高い⁉低い⁉
コラム 1級電気工事施工管理技士の実務経験ってなに?
1位「第一種電気主任技術者」 平均年収 600万円
電気主任技術者は国家資格です。電気設備の工事・保守や運用などの保安監督者は全て電気主任技術者がしています。 具体的にいうと、発電所や変電所、鉄道業界や建設業界、ビル管理業界などで受電設備や電気設備の保安監督は電気主任技術者がしています。 第一種電気主任技術者の資格を持っていると、どの電圧のものでも取り扱いが可能になります。 なかには年収1,000万円を超える求人もあります。 一次試験・二次試験があって一次試験の合格率平均23%、一次試験を合格した者のみ受けれる二次試験の合格率は平均15%です。 第一種電気主任技術者を取得するまでに必要な勉強時間は、平均して1,500時間です。 仕事をしながらだと、1日に確保できる勉強時間は2時間ほどだとして、750日(約2年)ほどかかる計算になります。
さらに「第一種電気主任技術者」について、詳しい情報を知りたい方はこちら→ コラム 第一種電気主任技術者(電験一種)とはどんな資格?メリットはある?
建職バンクで掲載している電気工事会社のおすすめ求人3選
1, 株式会社紺野電設
会社名 | 株式会社紺野電設 |
年収 | 350~750万円 |
勤務地 | 東京都 |
その他 | 公庁案件を中心とした電気設備工事の現場作業員・電気工事士の仕事 |
詳細ページ | この求人の詳細はこちら |
年間休日数105日以上で社会保険や交通費支給等の手当ても充実した会社からの求人です。
職場環境としては、第一種電気工事士が14名在籍しており、入社後のスキルアップを全面的にサポートする環境が整っています。経験豊富なプロフェッショナルたちが支えてくれるので、技術力向上やキャリアアップしやすい環境です。
2, 株式会社共栄オーメック
会社名 | 株式会社共栄オーメック |
年収 | 450~750万円 |
勤務地 | 東京都 |
その他 | 官公庁・駅・テーマパークなどの電気設備の点検/メンテナンス業務 |
詳細ページ | この求人の詳細はこちら |
こちらの求人は、働き方改革を強く推進しておりホワイトな働き方が実現できる求人です。
業務内容としては、マンション、オフィス、工場、学校、病院、官公省庁関連施設などの、受変電~発電設備の点検や試験測定から工事や整備までのメンテナンスがあり、未経験でも基礎から丁寧に教えてくれる環境が整っています。
3, 株式会社三光電氣
会社名 | 株式会社三光電氣 |
年収 | 350~750万円 |
勤務地 | 大阪府 |
その他 | 大阪万博建設工事/市内オフィスビル新築工事/大学新キャンパス新築工事 |
詳細ページ | この求人の詳細はこちら |
こちらは関西の求人で創業から70年を越える会社です。未経験者からでも一から仕事を覚えて成長できる環境が整っています。
盤石な経営基盤で成長期にあり、これからの会社を担っていく30代の層も厚く、中長期的な成長が見込める会社となっております。
福利厚生も充実しているため、ワークライフバランスを重視する方にもおすすめの求人です。
まとめ
電気工事の会社と資格の年収ランキングを紹介してきました。 電気工事会社、基本的にTOP10ほとんど全ての、企業の施工管理キャリア採用求人の応募条件で、
- 「1級電気工事施工管理技士の資格をお持ちの方」
- 「1級管工事施工管理技士の資格をお持ちの方」
- 「電気設備・空気調和設備・給排水衛生設備の施工管理経験をお持ちの方」
といったことが記載されています。 やはり、年収TOP10の会社になると、それなりの資格と、職歴が求められます。資格には、受験資格として「◯年以上の現場経験」が必要というようなものもあります。 転職や資格を取得して、年収アップを目指しましょう!