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人生100年時代といわれるようになった現代では、長く働くことができるようになってきています。例えば定年もこれまで65歳でしたが、その見直しなんかも検討されるようになりました。おそらくそれは建設業界・設備管理業界にも当てはまることでしょう。そうした時代の中、資格を活かした職業に従事する人にとって、いつまで、その資格を活かして働くことができるのかということについて不安に思ったりする人がいるのではないでしょうか。

そこで、この記事では、建設業界・設備管理業界の中でも人気の高い電気主任技術者の定年後に職はあるのか?あるとしたらどんな職で、どんな仕事なのかについてを紹介します。

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電気主任技術者(電験)は定年後も働くことができる?

職場・職種にはよるが、電気主任技術者は定年後も働くことができる!

電気主任技術者は定年後も働くことができるという理由の一つは電気保安法人での雇用です。もう一つは、独立開業して電気管理技術者になることができるということです。なおここでいう定年後というのは65歳以上の75歳未満を想定します。

電気設備の工事や維持・運用を行うのが電気主任技術者ですが、電気主任技術者は国家資格であり、電気事業法による一定規模以上の電気設備を保有する事業者には電気主任技術者の選任義務があります。電気主任技術者の選任については「電気主任技術者の選任についてを徹底解説」をご参考ください。

法律によって仕事が確保されているからこそ、電気主任技術者の資格職は長く働けそうな資格職です。とはいえ、すでに選任者がいる場合等は定年後の電気主任技術者であっても、必ず雇用されるかどうかは怪しいところです。定年後の電気主任技術者の再就職先、転職先にビルメンテナンス等の設備管理業界での高圧受変電設備の保安管理業務等がありますが、このような設備管理業界での雇用は年齢の上限が決まっている場合があります。

電気主任技術者が定年後でも雇用の門戸がある場所はもちろんあります。それは主たるものとして、電気保安法人での雇用です。次に電気主任技術者の定年後の就業が可能となる電気保安法人での働き方などについてを紹介します。

電気主任技術者(電験)の定年後の職場として人気が高い電気保安法人

電気保安法人とは?電気主任技術者の定年後雇用も積極的

電気保安法人とは、電気保安法人とは、電気事業法施行規則により、自家用電気工作物の電気保安に関する業務を事業者などに代わって、(外部委託を受けて)行うことが認められた日本の法人のことを指します。電気保安法人での働き方や年収については「電気保安法人の働き方や年収について」をご参考ください。電気保安法人で雇用されると、以下のようなメリットがあります。

  • 居住地の近くの高圧受変電設備などの自家用電気工作物の保安管理業務を行えるので、電車通勤などの移動手段をとらなくてもいい場合がある。
  • 固定給を採用している保安法人もあり、安定した所得につながる。また、点数制度の歩合制を採用している法人もあるので、点数に応じた給与形態をとることも可能である。
  • 電気に関するプロフェッショナルの集いで、交流会などもあるので、知識やスキルの研鑽にもつながる。
  • 激務かどうかは自分次第なところがある

などといった要素から定年後も働くことができる環境があるとされているようです。実際に電気保安法人の年齢構成が6割近くが50歳以上で構成されているとか。中には定年後の83歳の電気主任技術者も在籍している法人もあるようです。

このような事情から定年後も働くことができる電気主任技術者の職場として電気保安法人は有力です。電気保安法人の求人を見ると、長年の経験と知識を兼ね備えた電気主任技術者を応募している求人が多くあり、当然電気主任技術者の免状交付を受けていることを前提に、若者よりかはベテランの主任技術者を採用する傾向にあるようです。

加えて、年々電気主任技術者が仕事の対象とする自家用電気工作物の設置件数は微増傾向にありますので、定年後であっても電気主任技術者として活躍する場所はありそうです。

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定年後に電気管理技術者として独立開業も可能

定年後も案件次第で電気管理技術者として働ける

電気管理技術者とは、電気主任技術者と似た用語ですが、自家用電気工作物の電気保安に関する仕事を行う個人事業主のことを指し、電気事業法52条の2・一号を根拠条文とした法律の定めに基づく電気技術者です。電気管理技術者の仕事は電気主任技術者の仕事とほとんど同じですが、違うのは個人事業主かどうかという点でしょう。

☞「電気管理技術者とは?電気管理技術者になるための要件について

電気管理技術者は事業所の外部委託選任のもとに仕事をします。外部委託選任には条件があるのですが、外部委託選任をすると、本来自家用電気工作物の設置者に電気主任技術者の選任義務があるところ、これを外部に委託することができるため、事業所にとっては電気主任技術者を採用する必要もないのです。

電気管理技術者のお金の流れ

電気管理技術者のお金の流れ

電気管理技術者には電気保安法人と業務委託契約を結び、電気保安法人のもとで案件を請け負い、管理業務を行うか、もしくは自家用電気工作物の設置者から直接案件を請け負うか等の金額の受け取り方の種類があります。

完全に設置者からの仕事を請け負う場合は、案件の確保が至上命題と受け取れますが、電気管理技術者同士の情報交換会のようなネットワークがあったりと、横のつながりを大事にすることで案件不足も回避できる場合があります。なので、定年後であっても電気主任技術者として活躍していくことが十分に可能なのです。

まとめ

以上のように電気主任技術者の定年後も働けるのかどうか?といった点や、働けるその理由、とそれぞれの詳細についてを紹介してきました。日本社会において定年後も働ける雇用口というのはなかなかないです。ですが電気主任技術者の資格保有者は定年後も働くことのできる国家資格であるといえます。もちろん、全員が全員定年後も働くことができるというわけではないですが、長く働ける可能性のある資格とは言えます。

電気主任技術者(電験)に関してよくある質問

Q:そもそも電気主任技術者ってどんな資格?

A:発電所や変電所、それに工場、ビルなどの受電設備や配線など、電気設備の保安監督という仕事に従事することができる資格です。取り扱える電圧の大きさによって、第一種から第三種までの3種類に分かれており、第一種を取得できれば、全ての事業用電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安の監督を行うことができます。

Q:「電験3種」とはどの資格のことを指しますか?

A:「電験3種」とは「第三種電気主任技術者試験」の略です。したがって、電気主任技術者の資格のことを指します。オール電化住宅や再生可能エネルギーの普及により電気主任技術者の活躍するフィールドが増えていることや、年齢、学歴、国籍、性別、実務経験等に関係なく受験できることもあって、定年後に資格取得を目指す人も多いようです。

Q:電気主任技術者の試験は未経験でも受験できますか?

A:はい、受験できます。年齢、学歴、国籍、性別、実務経験等に関係なく受験できるため、誰でも資格取得が可能です。

Q:電気主任技術者と電気工事士の違いは何ですか?

A:簡単にいうと、「電気主任技術者は保安の監督をする仕事」「電気工事士は電気工業の作業に実際に従事する仕事」といえます。電気工事士は技能(実技)試験がある一方で、電気主任技術者にはありません。

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