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電気系の資格の中でもいうならば王者のような扱いを受けることもある「電験」資格。電験は1~3種がありますが、どれをとっても、合格率が10%を切る相当難易度が高い資格です。

難関資格な電験の取得は誉れですが、職業としてどれほどの年収をもらえるのかというのは気になることなのではないでしょうか。

今回は、電験資格の中でも太陽光発電など再生可能エネルギーの発電所で特に求められることがある電験2種の年収はどのくらいなのか?ということを求人情報などから調査しました。

 

その前に、そもそもなぜ電験2種が再生可能エネルギー分野で求められているのでしょうか?

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電験2種の需要が高い理由

その①:選任義務

電気事業法の規定によると、「自家用電気工作物の設置者は電気主任技術者を選任して保守管理業務を行う必要があるが、発電出力5,000KW(5MW)以上、又は50,000V以上の送電線に連係する設備は、第2種以上の電気主任技術者を選任することが必要」とあります。

電験3種ではなく、電験2種である理由というのは対応可能設備に違いがあります。
「電験2種とその他1,3種の違い」電験2種で転職無双

資格 対象設備 対応可能設備 配置業務規定 有資格者数
電験1種 事業用電気工作物 全て   約9,000人
電験2種 ・発電所
・受電設備
17万V未満5万V以上 電気事業法 約34,000人
電験3種 ・送配電線設備
5万V未満かつ5,000kW未満
  約230,000人

つまり、電験2種は5千KW~5万V以上の範囲での発電出力がある設備では選任することが義務付けられているのです。

その②:再生可能エネルギー発電設備の増加

電験2種の勤務先となりうる自家用電気工作物の志位。出典:経済産業省自家用電気工作物設置件数全国計より作成

出典:経済産業省自家用電気工作物設置件数全国計より作成

ここでいう「低圧」「高圧」「特高」の違いについては以下のようになります。

低圧 高圧 特高
~50KW 50KW~5000KW 5000KW以上

上のグラフは過去8年間の自家用電気工作物設置数の推移になります。このように自家用電気工作物は年率約0.4%で増加しており、今後も確実に自家用電気工作物は増加傾向を維持するでしょう。

さらに、固定買取価格制度の導入もあり、今後再生可能エネルギーなどの設備容量は増加傾向は続くでしょう。なお、ここでいう設備容量とは、設備の定格(最大)の能力という意味で使われます。

固定買取価格制と再生可能エネルギーの推移

固定買取価格制と再生可能エネルギーの推移。出典:資源エネルギー庁

上図のように、設備容量が年率平均26%で伸びていますので、今後ますます、太陽光発電を中心に再生可能エネルギーの建設は活発になることが見込まれます。

以上、二つのグラフをみると、再生可能エネルギー発電所は増加していくことが考えられます。が、必要になってくるのは「維持、管理」ができる人材です。

そうすると、理由その①と合わせて明らかに必要になってくるのは「第2種電気主任技術者」です。

 

その③第2種電気主任技術者の不足

電気主任技術者受給サマリ

出典:経済産業省、電気保安法人の将来的な確保に向けた検討について

上の図は電気保安法人人材の不足感を定量、定性的に分析した結果の概要になっています。第2種電気主任技術者については直近では不足しないが、中長期的(2020年ごろ)に不足していくとの見込みを発表しています。ですが、今後再生可能エネルギー設備が増加するにつれ、第2種電気主任技術者は不足していくとの発表をしています。

第2種電気主任技術者は再生可能エネルギー発電所の増加に伴い、人材として不足していくとのことです。

こうした背景もあり、再生可能エネルギー発電所の建設、維持、運用を企業がしたいと思っていても、なかなか採用できないようです。つまりは、企業側からすると、電験2種の争奪戦が水面下でおきている、もしくはもう起こっているのかもしれません。

 

上の理由①+②+③=第2種電気主任技術者が今、そして今後求められていく理由になっています。

そこで、第2種電気主任技術者の年収はいくらくらいなのかということはこれから電験2種を目指す人にとって一つきになる点なのではないでしょうか。

 

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第2種電気主任技術者の年収調査

第2種電気主任技術者の年収はいくらくらいなのか、ということでインターネット上に公開された求人情報等から、電験2種の資格保持を必須としている求人約60種類を抽出し、年収オファーの下限と上限を調査してみました。

電験2種の年収帯

電験2種の年収

バブルの色が濃いものは、求人情報のうち、出現頻度の高い年収帯になっています。

この図からすると、第2種電気主任技術者の年収は420万円から820万円が最も年収オファーとして多いです。第一種電気主任技術者、第二種電気主任技術者、第三種電気主任技術者の電気主任技術者の年収についての総まとめはこちら「電気主任技術者の年収は安定しているのか?

幅が400万円もあるのは、就職や、転職をすると最初のうちは年収が低くなるためであり、多くの会社は出来高制を採用しているため、年収幅が広くなっているようです。年収として最大1000万円のものもあるため、高年収が見込める資格職であるといえます。

求人情報から、上限、下限含めた平均年収を算出すると、542.8万円

となりました。ただ、第2種電気主任技術者の年収については職種により、年収が変わるという特徴があります。求人情報からどんな職種があるのかを見ていきます。

年収に関係して、やはり気になるのは「勤務地」ではないでしょうか。

電験2種の求人情報を見てみる →

第2種電気主任技術者の勤務地

求人情報から読み解く、第2種電気主任技術者の勤務地一覧

求人情報から読み解く、第2種電気主任技術者の勤務地一覧

求人情報のうち最も多かった勤務地は「茨城県」でした。全体を通して比較的都会(東京など)での求人情報は、商業施設の設備管理業務が多く、比較的地方での求人情報は太陽光や風力などの発電所が多かったです。

第2種電気主任技術者の業務内容と年収

求人情報から第2種電気主任技術者の業務内容をテキストマイニングしたものです。

求人情報から第2種電気主任技術者の業務内容をテキストマイニングしたものです。

第2種電気主任技術者の業務内容としては、やはり、点検業務がもっとも求められているようです。ただ、点検業務といっても、「何」の点検ををするかにより、年収にも影響があるようです。

大型商業施設の点検業務ですと、年収帯はおおよそ、400万円から550万円が平均値でした。

太陽光発電などの発電所での点検業務ですと、年収帯はおおよそ、420万円から660万円が平均値でした。

発電所での点検業務のほうが平均年収が高いようです。が業務内容が全くことなるので、どっちが良いとは年収だけでは言えない面もあります。

加えて、第2種電気主任技術者には、単に点検業務だけをするというよりかは、維持管理の計画書を策定し年次もしくは月次で点検報告書を提出することが求められているようです。なので、基本的には、メンテナンス全般を担うことが第2種電気主任技術者には求められています。所長等、昇給していくことも見込むと年収も上がっていきます。しっかりと活躍していける人に高年収はついてくるようです。

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まとめ

電験2種の求人情報一覧

電験2種の求人情報一覧

以上、第2種電気主任技術者の需要と年収についてみていきました。電験2種は相当難しい資格ですが、資格を活かせる幅は相当に広いです。経済産業省の発表にあるような第2種電気主任技術者の不足も今後は拡大していくでしょうし、年収に関しても数年前に比べて第2種電気主任技術者の年収は上がってきているようにおもえます。

電気主任技術者の勤務地の一つメガソーラーのイメージ図

電気主任技術者の勤務地の一つメガソーラーのイメージ図

再生可能エネルギーで注目のメガソーラーの点検業務にも従事できますし、

電験2種の職場の一つである商業施設

大型の商業施設のイメージ図

大型商業施設の設備管理業務もできます。本当に幅広い施設の点検業務ができるのが第2種電気主任技術者です。非常に難しい資格ですが、合格してみると、技術者として新たなステップアップができそうです。とはいえ、電験の資格に特化したサービスは多くはないので、電験の資格を活かした転職活動なら是非とも建職バンクをご利用くださいませ。

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