電気に関する仕事につく際に役に立つ資格は数多くあります。ここでは、電気に関するさまざまな資格を紹介していきます。難易度受験資格年収なども参考にしてみてください。

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「電気系資格まとめ」

 *参照:https://www.from-40.jp/columns/11165

  受験資格 難易度 年収
第二種電気工事士 なし 簡単 400〜500万円
第一種電気工事士 なし 普通
2級電気工事施工管理技士 あり 簡単 500〜700万円
1級電気工事施工管理技士 あり 普通
第三種電気主任技術者(電験三種) なし 普通

 

400〜550万円

第二種電気主任技術者(電験二種) なし 難関
第一種電気主任技術者(電験一種) なし 難関

 *難易度は合格率を元に作成

難易度としては……
第一種電気主任技術者(電験一種)>第二種電気主任技術者(電験二種)>第三種電気主任技術者(電験三種)>1級電気工事施工管理技士>第一種電気工事士>2級電気工事施工管理技士>第二種電気工事士 という順番になっています。

初めて受ける資格としては電気工事士がオススメです!

電気工事士  

電気設備の工事・取扱いの際に必要な国家資格です。
電気に関する資格として入門編である第二種電気工事士とその上位編の第一種電気工事士に分かれます。
*参照 https://www.shiken.or.jp/ 

第二種電気工事士

第二種が扱える範囲は「一般住宅」「小規模な店舗・事業所等」「家庭用太陽発電設備」など600V以下で受電する設備です。

第一種電気工事士

第一種は第二種の範囲に加え、最大電力500キロワット未満の工場、ビルなどを扱うことができるようになります。

  第二種電気工事士 第一種電気工事士
受験日 上期【筆記】5月  【技能】7月
下期【筆記】10月  【技能】12月
【筆記】10月  【技能】12月
受験資格 なし なし
難易度 普通 普通
年収 400〜500万円

電気工事士が大変だとよく言われています。
よく聞く内容としては、休みが少ない、拘束時間が長い、体力が必要等。

一方、電気工事士の資格を利用し、若いうちに施工管理や設備管理を経験することで、将来的に大変な仕事に就く確率も下がります。

例えば、電気工事士は日曜休みだけが多い中、施工管理求人の多くが土日休みや年間120日間の休み等多くがホワイトです。  

電気工事施工管理技士

電気工事を行う場合は、施工日程や工事計画、施工図の作成、工事の工程・品質・安全の管理を行うことが必要です。

こうしたあらゆる面を管理するのが「電気工事施工管理技士」の仕事です。

施工管理技士は国家資格のうちの一つであり、電気工事施工管理技士は1級2級に分かれています。
*参照https://www.fcip-shiken.jp/den1/

2級電気工事施工管理技士

4000万円未満の中小規模の建設現場を担当できます。

1級電気工事施工管理技士

4000万円以上の規模が大きいビルや商業施設の案件を担当できます。

  2級電気工事施工管理技士 1級電気工事施工管理技士
受験日 【第一次検定】6月 【第二次検定】11月 【第一次検定】6月  【第二次検定】10月
受験資格 あり 
第一次のみ17歳以上であれば受験可能、 
第二次は実務経験必要
あり 実務経験必要
難易度 簡単 普通
年収 500〜700万円

施工管理の年収

電気の資格で活躍できる施工管理の年収をまとめてみました。ズバリ給料が高いです!今回は『建職バンク』で『施工管理』として掲載されている求人を元に算出しました。
グラフは、縦軸が求人数で横軸が求人で提示された年収となっています。

ちなみに下限の提示されている平均年収が407万円、上限の提示されている平均年収が668万円となっており、全体の施工管理の平均年収は537万円となっています。

国税庁の民間給与実態調査によると日本の平均年収は436万円となっており、施工管理の仕事は全体的に給与が高いといえます。
 *参照https://kenshoku-bank.com/column/5999/

電気主任技術者 

電気主任技術者は事業用電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安の監督をするための責任者のことです。

法律上、工事、維持、及び運用のための保安監督者として選出されなければいけません。

国家資格であり、試験が「電気主任技術者試験」と称することから電験○種と略されることがあります。
*参照https://www.shiken.or.jp/

第三種電気主任技術者(電験三種)

電圧が5万ボルト未満の事業用電気工作物を監督できます。
(出力5千キロワット以上の発電所を除く)

第二種電気主任技術者(電験二種)

電圧17万ボルト未満の事業用電気工作物を監督できます。

第一種電気主任技術者(電験一種)

すべての事業用電気工作物を監督できます。

電気主任技術者と電気工事士の違いは?

大きく言うと電気主任技術者監督する立場であり、電気工事士は500キロワット未満の工事に従事、実行する立場にあります。

  第三種電気主任技術者
(電験三種)
第二種電気主任技術者
(電験二種)
第一種電気主任技術者
(電験一種)
受験日 8月 【第一次】8月 
【第二次】11月
【第一次】8月 
【第二次】11月
受験資格 なし なし なし
難易度 普通 難関 難関
年収 400〜550万円

電気主任技術者の資格を持っていると設備管理の仕事に就くことも可能。

設備管理の仕事は主に日常点検、月次点検とテナントからの問い合わせ対応が中心です。負担が少ない状態で仕事をすることが可能です。

電気通信の工事担任者 

工事担任者は、電気通信回線(インターネット回線・電話回線・光回線)などの端末設備等を工事するために必要とされている資格です。

例えば、光ファイバーの接続を行ったり、インターネットを使うときのLAN構築を行ったりします。
*参照 https://www.shiken.dekyo.or.jp/charge/index.html

AI種

AI種はアナログ設備(一般的な電話機やホームテレホン等)の工事ができます。

DD種

DD種はデジタル設備(光回線等)の工事を行うことができます。

AI DD総合種

AI・DD総合種は、AI第一種とDD第一種の両方の工事範囲を含み、工事担任者としてすべての端末接続工事に対応することが可能です。

電気通信主任技術者

電気通信主任技術者は、事業用電気通信設備を施工・維持・運用する監督になるための資格です。

事業ごと自主的に維持・運営しなければなりません。それを監督をするのが電気通信主任技術者です。
*参照https://www.shiken.dekyo.or.jp/chief/exam/manual.html

伝送交換主任技術者

電気通信業の用に供する伝送交換設備およびこれに附随する設備の工事、維持、運用(インターネット・Webサイトを支えるサーバ設備や電話回線など、有線・無線問わず伝送(データの送受信)を行う一定規模以上の設備を指します。)

線路主任技術者

電気通信業の用に供する線路設備およびこれに附随する設備の工事、維持、運用(鉄道などの線路ではなく通信ケーブルに関する管理、現場監督業務を指します。)

まとめ

年収はあくまで平均であり、経験次第で変わります。この機に電気系の資格を取得し、スキルアップにチャレンジしてみませんか?

資格を一つ持つことで、設備管理や施工管理までできるので、体を酷使しない仕事への幅が広がります。

また、今資格を持っている方も、設備管理施工管理の仕事をすることで、現在の待遇より良い待遇を得ることができます。