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建設工事は数多くの専門工事から成り立ちます。

各専門工事業者は、ここの仕事に特化している分、他工事の工程、関係性などの理解が難しいことがあります。

それらの専門工事を専門的にまとめる仕事が「施工管理」です。

これから、そんな施工管理の資格取得を目指したいという人も多いと思います。

そこで今回は、国土交通省が定めた施工管理技士7種類「監理技術者」となれる1級に焦点を当てて紹介していきます。

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建築施工管理技士

1-1建築施工管理技士とは

建設工事において、施工管理を行う人物が「建築施工管理技士」です。

特に、1級建築施工管理技士は、全建設工事の施工管理が可能な資格です。

建築工事には、建築一式工事、大工工事、左官工事など全部で16種類あります。

これらの工事を管理する高度な知識を有する技術者で、施工技術の指導を行う立場にあります。

1級建築施工管理技士は、広範囲大規模な建築工事の施工管理を行うことが可能です。

1-2受験資格

1級建築施工管理技士の学歴による受験資格は下記になります。

(各資格取得による受験資格は建設業振興基金HPを参照ください。)

4年生大学卒業+[指定学科]実務経験3年以上  [指定学科以外] 4年6ヶ月以上

短期大学卒業+[指定学科]実務経験5年以上  [指定学科以外] 7年6ヶ月以上

高等学校卒業+[指定学科]実務経験10年以上 [指定学科以外]  11年6ヶ月以上

学歴問わない場合 実務経験15年以上

また、1級建築士の合格者は学科試験が免除されます。

1-3合格率

1級建築施工管理技士は、学科試験実地試験があります。

例年、学科試験の合格率は30%〜50%程度です。実地試験の合格率は40%程度です。

学科試験よりも実地試験の合格率が低い傾向にあります。

学科試験を合格した者が実地試験に進むため、最終的な合格率は20%程度です。

土木施工管理技士

2-1土木施工管理技士とは

土木施工管理技士は、私達の生活に欠かすことのできないライフラインの基盤を整備する職業です。

例えば、河川の堤防、護岸工事などの公共設備や、ダム・橋・道路・港湾・トンネルなどの進捗管理を行いながら責任者に指示を出す仕事です。

1級土木施工管理技士は、すべての土木工事で、作業工程ごとの責任者である「主任技術者」と現場の全体を指揮する「監理技術者」の両方に選任されることができ、あらゆる土木工事で施工管理や安全管理の業務に従事することができます。

国土交通省の「監理技術者制度運用マニュアル」には、”発注者から直接請け負った建設工事を施工するために締結した下請契約の請負代金の額の合計が四千万円(建築一式工事の場合は六千万円)以上となる場合には、特定建設業の許可が必要になるとともに、主任技術者に代えて監理技術者を置かなければならない(法第二十六条第一項及び第二項、令第二条)。”と、あります。

つまり、「1級土木施工管理技士」は土木建築において重宝される資格であると言えます。

2-2受験資格

1級土木施工管理技士の学歴による受験資格は下記になります。

(各資格取得による受験資格は全国建設研修センターHPを参照ください。)

4年生大学卒業+[指定学科]実務経験3年以上 [指定学科以外] 4年6ヶ月以上

短期大学卒業+[指定学科]実務経験5年以上 [指定学科以外] 7年6ヶ月以上

高等学校卒業+[指定学科]実務経験10年以上 [指定学科以外]  11年6ヶ月以上

学歴問わない場合 実務経験15年以上

2-3合格率

1級建土木施工管理技士は、学科試験実地試験があります。

例年、学科試験の合格率は50%台です。実地試験の合格率は30%台です。

学科試験よりも実地試験の合格率が低い傾向にあります。

学科試験を合格した者が実地試験に進むため、最終的な合格率は15%程度です。

電気工事施工管理技士

3-1電気工事施工管理技士とは

電気工事施工管理技士とは、電気工事の施工計画の作成、工程・安全・品質の管理等を行い、電気工事監督を行うことができる国家資格です。

電気工事の施工管理は、電気工事施工管理技士の資格がないと行えませんので、電気工事業務を幅広くこなしたい人や、独立・起業を目指す人にとっては無くてはならない資格と言えます。

1級電気工事施工管理技士は、特定建設業の営業所毎に置くことが義務付けられている専任技術者、主任技術者、管理技術者になることができます。

特定建設業の許可を得た営業所は、請負金額が3,000万円以上の電気工事を受注することができるため、1級電気工事施工管理技士は比較的大規模な工事現場で活躍することになります。

3-2受験資格

1級電気工事施工管理技士の学歴による受験資格は下記になります。

(各資格取得による受験資格は建設業振込基金HPを参照ください。)

4年生大学卒業+[指定学科]実務経験3年以上 [指定学科以外] 4年6ヶ月以上

短期大学卒業+[指定学科]実務経験5年以上 [指定学科以外] 7年6ヶ月以上

高等学校卒業+[指定学科]実務経験10年以上 [指定学科以外]  11年6ヶ月以上

学歴問わない場合 実務経験15年以上

3-3合格率

1級電気工事施工管理技士の試験は、第一次検定第二次検定の2種類にわかれていますが、どちらも筆記試験のみで構成されています。

令和元年度の試験では、第一次検定の合格率が40.7%第二次検定の合格率が66.3%です。

2つ合わせての合格率は26%になります。

管工事施工管理技士

4-1管工事施工管理技士とは

管工事施工管理技士の仕事は、空調設備、冷暖房設備、ガス配管設備、上下水道配管設備、給気ダクト、浄化槽設備といった、建築物の中のインフラ設備に使用される管工事の「工程管理」「品質管理」「安全管理」「コスト管理」を行います。

建築工事において、配管工事そのものを行うための資格は必要ありませんが、専任技術者主任技術者として業務を行う場合には管工事施工管理技士の資格が必要になります。

1級管工事施工管理技士を取得すると、下請けに出す仕事の金額が4,000万円以上(建築工事業の場合6,000万円)の仕事に配置することが義務付けられている監理技術者になることができます。

4-2受験資格

1級管工事施工管理技士の学歴による受験資格は下記になります。

(各資格取得による受験資格は全国建設研修センターHPを参照ください。)

4年生大学卒業+[指定学科]実務経験3年以上 [指定学科以外] 4年6ヶ月以上

短期大学卒業+[指定学科]実務経験5年以上 [指定学科以外] 7年6ヶ月以上

高等学校卒業+[指定学科]実務経験10年以上 [指定学科以外]  11年6ヶ月以上

学歴問わない場合 実務経験15年以上

4-3合格率

学科試験実地試験があります。

令和二年度の試験では、学科試験の合格率は35%です。実地試験の合格率は61.1%です。

学科試験よりも実地試験の合格率が高い傾向にあります。

学科試験を合格した者が実地試験に進むため、最終的な合格率は23%程度です。

造園施工管理技士

5-1造園施工管理技士とは

屋上緑化、公園、庭園、道路緑化工事等の、造園工事における適正な施工のための、主任技術者監理技術者育成のために設置された国家資格です。

公園工事緑地化工事などの造園工事の施工計画を作成し、現場の工程管理や安全管理を行います。

1級造園施工管理技士を持っていれば、自治体が発注する造園工事などを請け負って工事を行うことができるため、造園業者からの評価とても高い資格です。

5-2受験資格

1級管工事施工管理技士の学歴による受験資格は下記になります。

(各資格取得による受験資格は全国建設研修センターHPを参照ください。)

4年生大学卒業+[指定学科]実務経験3年以上 [指定学科以外] 4年6ヶ月以上

短期大学卒業+[指定学科]実務経験5年以上 [指定学科以外] 7年6ヶ月以上

高等学校卒業+[指定学科]実務経験10年以上 [指定学科以外]  11年6ヶ月以上

学歴問わない場合 実務経験15年以上

5-3合格率

学科試験実地試験があります。

令和二年度の試験では、学科試験の合格率は39.6%です。実地試験の合格率は41.0%です。

学科試験よりも実地試験の合格率が高い傾向にあります。

学科試験を合格した者が実地試験に進むため、最終的な合格率は16%程度です。

建設機械施工技士

6-1建設機械施工技士とは

建設機械施工技士は、建設機械を使った工事の品質管理や安全管理に必要な国家資格です。

一定金額以上の工事では、この資格を取得している人が常駐している必要があります。

施工管理監理技術者として携わるために必要な資格です。

1級建設機械施工技士は、建設機械を使った施工の指導や監督の業務を行え、大規模な建設現場における主任技術者監理技術者になることも可能です。

1級の場合は扱える機械の制約もありません

6-2受験資格

1級建設機械施工技士の学歴による受験資格は下記になります。

(各資格取得による受験資格は日本建設機械施工協会HPを参照ください。)

4年生大学卒業+[指定学科]実務経験3年以上 [指定学科以外] 4年6ヶ月以上

・短期大学卒業+[指定学科]実務経験5年以上 [指定学科以外] 7年6ヶ月以上

高等学校卒業+[指定学科]実務経験10年以上 [指定学科以外]  11年6ヶ月以上

学歴問わない場合 実務経験15年以上

6-3合格率

1級建設機械施工技士は、学科試験実地試験があります。

例年、学科試験の合格率は40%前後です。実地試験の合格率は90%程度です。

実地試験よりも学科試験の合格率が低い傾向にあります。

学科試験を合格した者が実地試験に進むため、最終的な合格率は36%程度です。

電気通信工事施工管理技士

7-1電気通信工事施工管理技士とは

電気通信工事施工管理技士の仕事内容は、固定電話、携帯電話、インターネット、社内LANなどを使えるようにする工事を行います。

  • 電波障害を予防・調査・解消する
  • モバイル通信(携帯電話)用の基地局を設置する
  • 無線LAN(Wi-Fi)を電波が行き渡る範囲や電波干渉を考慮して設置する。

など、通信に関して幅広い仕事を行います。

7-2受験資格

1級電気通信工事施工管理技士の学歴による受験資格は下記になります。

(各資格取得による受験資格は全国建設研修センターHPを参照ください。)

4年生大学卒業+[指定学科]実務経験3年以上 [指定学科以外] 4年6ヶ月以上

短期大学卒業+[指定学科]実務経験5年以上 [指定学科以外] 7年6ヶ月以上

高等学校卒業+[指定学科]実務経験10年以上 [指定学科以外]  11年6ヶ月以上

学歴問わない場合 実務経験15年以上

7-3合格率

学科試験実地試験があります。

初めて試験が行われた令和元年度の試験では、学科試験の合格率は43.1%です。実地試験の合格率は49.5%です。

学科試験を合格した者が実地試験に進むため、最終的な合格率は21.3%程度です。

まとめ

このように現在、施工管理技士には国土交通省が定めた7種類があります。

1級施工管理技士と2級施工管理技士はそれぞれ、1級「監理技術者」2級「主任技術者」の資格要件として認められています。

下請けに出す請負金額が合計4,000万円以上(建築一式の場合は6,000万円以上)の工事を行う場合は「監理技術者」必要となるため1級、それ以外の工事では主任技術者の設置が必要となるため2級の取得が必要です。

つまり、7業種(建築・土木・鋼構造物・舗装・管工事・電気工事・造園工事)の特定建設業における「専任の技術者」および現場におく「監理技術者」は、「1級施工管理技士」などの国家士資格者に限られます。

そもそもの前提として、施工管理技士の資格を取ることは、現場に必ず一人は置かなければならないという意味で価値のある資格です。

しかし、その中でも1級の施工管理技士は専門の分野において工事の大きさに制限なく、「監理技術者」として業務を行います。

まさにその分野のエキスパートと言えます。給料においても、信頼も2級の施工管理技士とは一線を画するでしょう。

2級の資格を保持している方は、さらなるキャリアアップを目指して1級取得を目指すのはいかがでしょうか。

また、すでに1級の資格を所持している方は、より自分の経験やスキルを求めている職場に転職することが、輝かしいキャリアにつながります。

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