施工管理は、主に建設業界の現場監督として現場の工程管理、完成時の建物の強度や密度が規定を満たしているかを管理する品質管理、建設費用の原価管理、そして現場に関わる全ての人の安全管理など、リーダーシップを求められ、また責任感が求められる重要な仕事です。

では、施工管理の仕事を志望する際、どの様に志望動機を書けば良いのでしょうか?

ポイントNG例などを踏まえて解説します!

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志望動機を書き始める

1-1自己分析

志望動機を書き始める中で、「自己分析」は転職におけるステップの中で、1番大切であると言っても過言ではありません。

「自己分析」をしっかり行うことで、自分の「強み」「癖」を理解して、転職において自分の強みを最大限に活かしたり、企業とのミスマッチを防ぐことにつながります。

自己分析は様々な方法がありますが、1番オススメの自己分析の方法を紹介します。

大きく3つのステップから成ります。

STEP1 これまでの経験を棚卸しする

  • どの業界でどのような仕事をしてきたか
  • 経験者の場合、どういった物件・構造の、どれほどの金額規模の工事を、どれほどの期間で、どの立場(現場代理人、現場代理人補佐、現場など)で行ってきたか
  • 判断が迫られた時に誰の意見を1番参考にしたか
  • 成功体験・失敗体験 そこから学んだ事

STEP2 自分の特徴(強み価値観などを整理する)

step1であげた経験から身についた強みなどを整理します。

強み

特に施工管理ではコミュニケーション能力スケジュール管理能力などが求められます。特に以下のような強みを整理しましょう。

  • コミュニケーション能力(誠実さ/親しみやすさ/気配り/素直さ/真面目さ/協調性)
  • 業務を進める力(計画的にものごとを進める力/やり抜く力/実行力/モチベーション)
  • 専門的なスキル(持っている資格/関わってきた工事や経験)
価値観

自分の価値観(思考や行動の癖)としては、以下のようなことを考えると良いでしょう。

  • 過去に環境を変化させたとき(進学・就職・転職など)の判断基準

  • 周囲の人からどんな人物だと言われるか

  • 人とどのようなスタイルでコミュニケーションをとっているか

  • 仕事をする中で、どんな場面で喜びややりがいを感じてきたか

  • 仕事をする中で、どんな場面で苦痛やストレスを感じてきたか

  • 仕事をする中で、どんなことを大切にしているか

STEP3 今後目指したい目標、ビジョンを描く

  • 施工管理として今後、どんな工事に携わっていきたいか

  • どんなスキルを活かしていきたいか

  • 今後、どんなスキルを伸ばしていきたいか

  • どんなやりがいを感じながら働きたいか

以上を整理することで、自分に一貫性を持ち、会社とのミスマッチングも減ります。

1-2書き方のポイント

志望動機を書くなかで1番意識してほしいことが、「具体的に書く」です。

特に他の業界からの転職だと、施工管理への知識も浅く、「抽象的な志望動機」になってしまいがちです。

今までにこういう経験をして、こう感じたから、貴社ではこういう仕事をしたい。」と伝えられる様にしましょう。

自己分析をした後、書き方のポイントとして以下を意識すると良いです。

  • 応募先の企業が求める人材を踏まえて、自分の強み・興味をもとに、実現・貢献できることを伝える。

  • 将来のキャリアビジョンを伝える。

この様に、企業の情報などもたくさん調べて、採用担当者に最大にアピールしましょう。

志望動機の例文

先ほど、触れた通り、志望動機を書くにあたり、とにかく大切なことは「具体的に書く」です。

それを踏まえて、以下の例文を見ていきましょう。

2-1経験者の例文

経験者の例文①

電力土木設備の土木構造物の設計・施工業務に携わりたいと考えております。現職で経験してきた設計・施工業務は下請けという立場でした。そのため、自ら主体となって提案を、業務の進行をすることは少なく、元請けからの指示で動くことが主でした。しかし、貴社では、主に元請けとして現場の施工管理であり、私がこれまでできなかった業務ができることが大変魅力的に感じております。さらに、設計業務以上に現場にて施工管理業務を行うことが多いため、現場へ出て構造物を作り上げていくやりがいのある仕事ができます。現場で自分の目で見て実際に業務を行うからこそ、その知識や経験を設計業務にも活かすことができると考えております。最後に、貴社に入社することになりましたら、現職で培った多くの知識と経験を活かして技術者として業務に取り組んでいきます。現在の会社で設計・施工業務を経験して得た現場条件を考慮した最良の施工方法選定、営業を経験して得た顧客への提案力は必ず武器になると信じております。

自分が今まで培った経験を踏まえて、志望している会社で自分が何をできるかが、具体的に書かれています。

「最良の施工方法選定」や「顧客への提案力」といった職種に見合った武器は、採用担当者の関心を引く事ができます。

経験者の例文②

今後も継続的にさらなる需要が見込める電気通信業界では、手に職をつけ、高齢になっても現場で活躍したい、と考え通信設備(主に通信ネットワーク)の工事、施工管理の職種を志望しております。現在の会社では 4 年間、 光回線導入(光ケーブルを電柱から引き込み、宅内の ONU までの設置)工事 や LAN 配線、ネットワーク機器(ルータ、スイッチ、UTM 等)の導入工事を行い、直近 1 年はビジネスフォン構築工事(配線から主装置の設定・試験まで)を担当し、通信ネットワーク工事の能力を磨いてまいりました。更なるステップアップをしたいと考え、転職を希望しております。職務としては施工管理、技術領域 としては無線関係や IP-PBX などに積極的にチャレンジしていきたいと考えております。

こちらも、自分がこれまで行ってきたことが具体的に説明できています。

転職理由も、「需要が見込める業界で、これからも現場で働きたい為のステップアップ」として理由がわかりやすく説明されています。

チャレンジ精神も伝わり、とても良い印象を受ける志望動機です。

2-2未経験者の例文

未経験者の例文①

私が貴社に志望した理由は、「都市と人間にあった生活環境を作り、社会の発展に貢献する。」という企業理念に共感し、務めたいと感じたからです。私の趣味の1つとして「旅」があります。色々な人に出会う中で、地域によって人柄が全然違うことに気がつきました。建物も同じで、地域によって形を変えます。貴社に入り、施工管理として、地域の景観や環境にあった最適な建物を作る一人になることは、地域の特徴を生かし守り続ける事に繋がると考えます。また、旅を通して培った「誰とでも隔たりなく話すことができる力」を、色々な専門職を持った人をまとめる、「施工管理」で存分に発揮できると考えます。

自分の経験を通じて、企業理念に共感して、会社の中で自分がどう役割を果たせるかが具体的に書かれています。

「旅」というキーワードで、自分の特性もしっかりアピールもできていています。

簡潔に志望動機と強みが伝わっていて、採用担当者にも良いイメージを持たれます。

NG例

次は志望動機のNG例を見ていきましょう。

NG例文とポイントは以下の通りです。

私が貴社を志望した理由は、大規模な物件の施工が行える環境があることです。また、営業利益率がよいため、競合他社より給料が高く、福利厚生もしっかりしているところも魅力です。幼い頃から両親に「安心と安定がある会社に勤めなさい。」と言われていたので、安心して定年まで働くことが出来ると思う貴社で是非力になりたいと思いました。 貴社に入社した際は、先輩方のもと、圧倒的な成長を目指して、後々には独立を目指したいと思っています。

  • 「大規模な物件を施工」というのはあまりにも抽象的すぎます。抽象的なものを具体的にすることで、「こういう立場で、こうゆう現場に関わりたいから貴社でなければいけないんだ。」と会社にわかりやすく伝えましょう。

  • 会社を選ぶ際に給与や福利厚生を重視することはとても大事です。しかし、志望動機でこの様なことばかり書くのはやめましょう。給与面や福利厚生を前面に押し出すと、会社側にマイナスイメージを持たれる可能性があります。

  • 「誰かに言われたから」という理由は本人の希望ではなく、人に言われて会社を選んだと判断されます。その志望動機を読んで「この人はやる気がある。」と判断されることはないでしょう。また、「自分の意思が無い人」と判断される可能性もあるため、「施工管理職」として採用されるのは難しいでしょう。

  • 勉強熱心さをアピールするのはとても良いことです。しかし、教わる気満々が前面にでてしまうと、「会社は学校じゃ無いんだよ。」と思われてしまう可能性があります。大切なのは、「成長して、会社にどう貢献していきたいか」が伝わることです。「自分が成長することによって、会社にはこんな良い事がありますよ。」と伝えると、良いアピールになります。

また、「我が強い」や「こだわりが強い」ことも志望動機で書くことは控えましょう。

「扱いづらい人」、「柔軟性がない人」だと思われてしまう可能性はがあります。施工管理は様々な業種の人をまとめる役割でもあるので、様々な人と協力して仕事を行う「協調性」「柔軟性」はよく見られるところです。

建職バンク

第1章から、自己分析の大切さやステップ、志望動機を例文を含めて紹介しました。

自己分析は転職において、1番大事なものでもあり、時間と手間は当然かかります。

特に、初めての転職では慣れないこと、分からないことだらけです。

そこで、転職エージェントを利用してください。

転職エージェントを利用する事によって、アドバイザーが志望動機を書くにあたってのステップ、面接対策までを徹底サポートします。

転職エージェントの「建職バンク」では建設業界に精通したアドバイザーがあなたにあった求人を紹介します。

お話を通して、あなたの転職を徹底サポートさせていただきます。

たとえ、「転職回数が多いのが心配…。」という方でも、転職回数が多くても成長してるストーリーが構築できれば大丈夫です。

その様な「自己分析」はかなり難しいので何なりとエージェントに頼ってください。

当然、自己分析というのはなれないことなので何百何千と面談している我々が力をお貸しできればよりよいアドバイスを行えます。

転職はあなたの今まで培ってきた唯一の経験を生かすのか殺すのか大事な選択になります。

ぜひ、建築業界に特化した転職エージェントの「建職バンク」をご利用ください。

共に、あなたにとってベストと言える転職を目指しましょう。

施工管理に向いているタイプ

施工管理の職を志望するにあたって、アピールできるポイントを紹介します。

もし、自分に当てはまる特徴があれば、大きな利点になるので会社の目にもとまりやすくなります。

4-1「文系」がアピールできる強み

施工管理に対して「理系」のイメージを持つ人は多いです。

その理由としてまず、「施工管理」の主な仕事に、工事業における直接工事費(材料費・労務費など)を予測して算出することを指す「積算」や、距離や角度高さの数字を求め地形の位置関係を計測し、その結果を数値や地図に表す作業の「測量」のような仕事があります。

このような仕事から、「施工管理」が「理系」の仕事というイメージを持つ方も多いと思います。

なので、「私は文系だしそもそも施工管理向いてないんじゃないかな…。」と肩を落とす方もいるかもしれません。

しかし、はっきり言います。「施工管理」は全く「理系」だけの仕事ではありません。

文系」の方でも全く問題なく活躍されています。

なぜなら、施工管理はコミュニケーション能力も計算力同等施工管理においては重要な能力であるからです。

4-2施工管理で求められる「コミュニケーション能力」

実際に現場デビューしたら、誰しもわからないことだらけです。

その中で、素直に現場の先輩に聞ける力、言い換えると「わからないことを人に聞くことができる力」は、コミュニケーション能力の1つです。

他にも、施工管理はチームで行う仕事なので、他の誰かの力が必要になる場面が必ずあります。その時に誰かに助けを求められる事もとても大切です。

また、施工管理の仕事を続けている中で協力会社、元請け会社、職人さんと「行き違い」や「勘違い」の人間関係トラブルが起こることもあります。

勘違いによって施工が間違っていたりすると、大変な危険を伴う可能性があります。

なので、自分の意見が言える力、現場の大ベテランであるにしても職人と対等に意見を言い合える力が、求められます。

それらを全部まとめて、コミュニケーション能力は施工管理において重要な能力だと言えます。

なのでこれは、立派なアピールポイントになりえます。

会社によっては、面接で求職者が現場で可愛がられるかどうかを見てる会社もあるので、「人たらしで、ポジティブである」という事も大きな利点になります。

4-3その他のアピールポイント

また、施工管理は納期厳守の建設業界ではスケジュール通りに工事を進め、質の高い建築物を完成させる中で大きな役割を果たすポジションです。

なので、納期を考慮して「いつまでにこれを終わらせる」「これはこの作業の後に行う方が良い」など、「逆算できる力」もアピールポイントになります。

おすすめ求人

最後に、これから志望動機を書く皆様に向けて、「若手向け」「ベテラン向け」それぞれの求人を紹介します!

若手向け

株式会社ナミキ 東京都板橋区 

仕事内容
・東武東上線沿いの地域で地域密着の総合建設不動産会社での施工管理

就業時間
・8:00〜17:00  休憩60分 実働8時間

年収
・400万円〜800万円

必須資格 
・一級建築施工管理技士 ・普通自動車免許

休日、休暇
・年間休日114日 週休2⽇制(⼟⽇) ※会社カレンダーにより⼀部出社がございます

残業
・月平均30時間程度

賞与
・年2回(7月、12月)

資格手当
・⼀級建築施⼯管理技⼠:5万円/⽉ ⼆級建築施⼯管理技⼠:1.5万円/⽉

社会保険
・各社会保険完備

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ベテラン

パナソニックホームズ株式会社 

仕事内容
・当社物件の建築施工管理・工事監理

勤務地
・東京・神奈川・埼玉・千葉・愛知の各支店  ※希望を最大限に考慮

年収
・450万円〜600万円

必須資格
・年齢不問/1級建築施工管理技士、1級建築士のうちいずれかの資格保持者

休日、休暇
・完全週休2日制(日・水 ※神奈川支社のみ土・日)  年間休日125日  年間休暇10日

福利厚生
・健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険、交通費規定支給 ※契約社員として、6ヵ月毎の契約更新となります

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まとめ

志望動機を書くにあたってのポイントと、例文やNG例を通して、志望動機の書き方を紹介していきました。

施工管理の仕事は多岐にわたる為、ここで紹介できなかった「強みになるもの」もあります。

建職バンクのキャリアアドバイザーはお話を通して、あなたの「強み」を引き出します。

また、あなたの経験や意思、性格も考慮してベストな会社を紹介し、ミスマッチングを防ぎます。

何百回、何千回と求職者と面談してきたキャリアアドバイザーは必ずあなたの助けになります。

ベストと言える転職を目指していきましょう!