企業や一般宅のオーナーさんが太陽光発電を設置をする際、売電により後から初期投資を回収するとはいえ、高額なお金がかかってきます。だからこそ、損をせずに太陽光発電ライフを楽しみたいですよね。今回は、損をしないためにも、事前に出来る太陽光発電設置のトラブル回避方法・対処法をお伝えしていきたいと思います。
太陽光発電で損する3つの理由
実際に、太陽光発電を利用した結果、いくつかのトラブルによって損をしてしまう場合があります。ここでは、太陽光発電で損をしてしまう代表的な3つの要因を例に挙げてご紹介します。
比較・見積もりをしっかりしなかった
「他社との価格比較や見積り」を取らなかった為に、損をしてしまうケースです。訪問販売や電話営業など「その場で即決」してしまった場合、後から他の業者のホームページを見ると、相場よりも遥かに高い金額を提示されていた事が判明するなどする場合があります。
また、見積もりをしっかり取らなかった場合でも、着工後に想像以上の金額が発生する・必要としない設備が含まれているなど問題が出てくることがあります。
災害発生を見越していなかった
太陽光発電で一番予測しづらいトラブルが、自然災害で破損するケースです。丈夫な作りになっている太陽光発電ですが、「自然災害による不可抗力」で故障する事があります。
このような場合でも救済される保険はありますが、事前に災害によるリスクを念頭に入れておくことは重要です。
何か起きてから気づくメンテナンスの重要性
少しでも出費と労力の負担を減らしたいが為に、太陽光発電の「メンテナンス」を怠ってしまうケースです。事実、太陽光発電にはビルの上や学校・一般宅の屋根に付いている物も、一部対象外であるものを除き、「保守点検・維持管理が義務化」されています。
メンテナンスをしないことで、太陽光発電の破損による発電効率の低下、または長期利用による劣化が起きていても気づくのが遅くなり、損してしまう場合があるのです。
太陽光発電で損しないための3つの心得
ここまで、太陽光発電の「設置後」に起きたトラブルをご紹介してきました。それでは、これらのトラブルを事前に防ぐ為に、私たちは何をするべきでしょうか?ここからは、損をしないように、事前に準備できる3つの心得をお伝えします。
業者えらびは慎重に
太陽光発電の設置を考えた場合、「良質な業者」を選ぶ必要があります。業者選びでは見積を取りますが、料金設定が安いだけで選んでしまうと、発電効率が悪いケースや、施工の質に問題が出てくるリスクを伴うので注意が必要です。
太陽光発電の業者選びには、2つパターンがあります。
一つは、近くにある「太陽光発電業者」に、同じ太陽光発電の設置案件で一括見積でする事。
もう一つは、「工事を担当する会社」に直接連絡を入れて見積りを出してもらう事です。
いずれものパターンでも、設置する場所の気象条件や、売電収入のシミュレーションをしてもらいましょう。
また、既に太陽光発電を設置した経験のある方に、信頼出来る業者を聞いてみるのも良いですね。不明点などがある場合は、インターネットなどで複数の業者に相談して情報収集しましょう。
もしものための保険加入
太陽光発電の修理や故障対応をお願いしたい場合、また、天災で太陽光発電が損壊してしまう事を想定し、保険に入る事も検討しましょう。太陽光発電に対応する保険は、メーカーが提供する「メーカー保険」と、「保険会社」による「損害保険」があります。
一般的に、メーカー保証期間は10年から15年です。このメーカー保険には、「製品保証」と「出力保証」の2つが用意されています。「製品保証」は、長期的に使っていく中で起きた故障や修理費用などを保証するものです。
そして「出力保証」とは、発電量の低下により出力が安定しなくなった場合、メーカーに連絡して部品交換などを行ってもらえる保険です。
しかし、メーカー保証だけでは対応できないトラブルも起こり得ます。そこで、「損害保険」に加入することを検討しましょう。会社や学校に設置してある「産業用太陽光発電」の場合には、3種類の損害保険があります。
- 自然災害で損壊した場合に補償対象となる「火災保険・動産総合保険」
- 太陽光発電機器が他人や他の物に対して、損害を与えた場合に補償対象となる「賠償責任保険」
- 発電が不可能となり、無くなってしまった売電収入を補填する「休業保障保険」です。一般住宅の場合、「住宅用火災保険」か「住宅総合保険」によってトラブルに対応しましょう。いずれも任意加入の損害保険です。補償内容を把握し万が一に備えましょう。
点検は点検のプロに
太陽光発電は、かなりタフな設備と言われていますが、長期的な使用にあたって、どんなに丈夫な物でも、こまめなメンテナンスが必要です。太陽光発電は、ビルの屋上や建物から離れた場所に設置されている事が少なくありません。
その為、一般宅のオーナーや会社の人間がセルフチェックするには手間がかかるのみならず、目視だけでは正常に稼働しているかの判断が付きにくいものです。
そこで、太陽光発電の専門知識を持った「太陽光発電メンテナンス技士」や「施工業者」に点検を依頼しましょう。プロの目線でしか分からない箇所を的確に整備してもらうことで、長期的に安定した太陽光発電を使用することができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は太陽光発電の導入を検討している方に向け、損しないための3つのポイントをご紹介しました。どんな買い物もそうですが、殊に多額な投資となる太陽発電は、時間をかけて情報収集を行い、信頼出来る業者選びを心がけましょう。そして、快適な太陽光発電ライフを楽しみましょう。