電験の資格は1~3種がありますが、どれも難易度が高い難関資格です。その中でも2種と1種は鬼の様に難易度が高い資格試験として有名です。

そんな難易度の高い試験を突破して電験2種でいざ就職!となったときに求人情報がどんなものがあるかわからないということがあるでしょう。そうなる事態を防ぐためにも難易度の高い電験2種を突破した先にある求人がどのようなものなのかを紹介します!

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ムズイ!電験2種(二種)の難易度

難しい!電験2種。。

電験2種を取得することは、電気のプロフェッショナルといえますし、取得希望者が多くいる資格であるといえます。

電験2種取得のために、独学で対策する人もいますし、中にはお金を払い予備校に通い試験対策を練る人もいます。それでも科目合格なしの場合だと合格率は4~6%程度の超難関試験ですので、涙を呑む人はいらっしゃいます。

電験2種一発合格者数、合格率

電験2種一発合格者数、合格率(過去9年分)

お金をかけてまで取得することの価値があるのが「電験2種」です。電験2種を志望する理由というのは人それぞれですが、「キャリアアップを図りたい」、「技術力を上げたい」、「再エネ分野で活躍したい」、「転職活動で有利に進みたい」という理由があります。これらのような何かしらのメリットや成し遂げたいことがあって「電験2種」の国家試験に挑むのです。

今回は、そんな何かしらの理由の一つである「キャリアアップを図りたい」、「転職に有利」ということに関して、電験2種取得者を求める求人情報はどんなものがあるのか?傾向はあるか?という観点からこれまで多くの第二種電気主任技術者の転職支援をしてきた「建職バンク」が調査しました。

電験2種の求人はどんなもの?

電験2種の求人情報はこんな感じでインターネット上に公開されたものがあります

電験2種の求人情報はこのようにインターネット上に公開されたものがあります。

電験2種の求人傾向を掴むために、インターネット上に公開された求人情報から200個を抽出し、仕事内容、年齢、地域、年収、電験2種に求める経験という観点から調査しました。

電験2種の求人~仕事内容~

電験2種を取得すると本当に幅広い業務をいろんな施設などで経験できるようになります

電験2種を取得すると本当に幅広い業務をいろんな施設などで経験できるようになります

設備管理業務

電験2種の業務内容として、商業施設や、オフィスビル、製造工場、プラントの設備管理業務が挙げられます。

生産設備だと、設備のメンテナンスおよび改造、電気制御システムの管理、設備メーカーとの交渉、工事管理、設備の新設等、幅広い業務を担当します。

製造業だと、設備改善 ・突発的な機械、電気補修 ・定期点検や、生産治具整備 、作業手順書作成、予備部品管理、生産性改善業務などを担当します。

ビルだと、ビル設備の施設管理・緊急対応・工事監理・保全業務を担当します。故障などがあった際には故障データを分析し、修繕計画を立案実行するような業務になります。

このように、一言に設備管理とはいっても電験2種を活かした設備管理業務は幅広く存在します。また、電験2種持ちの設備管理だと絶対的な母数が少ないことからかなりの好待遇を受けられる傾向にあります。高圧受変電設備の点検業務など高圧案件が多い傾向です。

発電所における保安業務

こちらは、長年再生可能エネルギーで話題になっている太陽光発電や風力発電における保安業務になります。最近ですと、洋上風力の登場などもあり、近年電験2種をターゲットにした保安管理業務に関する求人は増加している傾向にあります。ですので、再エネ分野に関心のある技術者の方には気になっている方もいるのではないでしょうか。

太陽光発電では、測定業務(開放電圧・短絡電流・回路抵抗・I-Vカーブ)やキュービクル及びPCSのデータ記録(発電電力量・入出力電圧・入出力電流)などのような業務を担当します。一般的なO&M業務も行うことがあります。

風力発電では、ボルトの引締め・目視確認、大型重機使用の大規模な修理業務、不具合発生時の緊急対応、上記に付帯する保守・点検、修理業務等を担当します。一般的なO&M業務も行うことがあります。

今後需要に対する供給が減り続けるであろう電験2種は今後も引く手あまたになりうるかもしれません。

電験2種の求人~年齢~

電験2種の求人では、いったい何歳から何歳までの求人が存在するのでしょうか。電験資格は比較的高齢な方も職に就けるイメージを持たれることがあるようですが、実際どうなのでしょう。とはいえインターネット上に公開された電験2種の求人情報には、年齢を公開していないものが多いので経済産業省が公開している資料などを元に調査しました。

電験2種に求める年齢の上限と下限のグラフになります。

年齢の下限の平均値としては22歳、年齢の上限の平均値としては46歳となりました。最大で80歳までの勤務が可能なようですので、電験2種で働く際にそこまで年齢は関係ないのかもしれません。また、長年の経験と知識を積んだベテランほど発電市場で特に求められる傾向にあるので、60代の第二種電気主任技術者は特に即戦力、リーダーとして期待されます。

電験2種の求人~地域~

職を探す際に重要になるのが「地域」であることは間違いないでしょう。電験2種の求人はどこの地域で募集されているのでしょうか。

電験2種の求人の地域別カウント数

電験2種の求人の地域別カウント数

円グラフだと、当然ですが、鮮やかなものになりました。。求人のうち、東京や大阪のような都市に求人が集まっているのは電験2種の求人に限らず今の日本ではありがちな光景です。

電験2種の地域別の求人傾向としては、東京、大阪、神奈川、福岡県など都市圏では商業施設やオフィスビルの施設管理業務が多く、茨城県、高知県、千葉県のような地方での求人ですと、発電所の保安管理業務が多く見受けられました。

電験2種の求人~年収~

電験2種の年収はいくらくらいなのか?ということは技術者にとって気になることの一つなのではないでしょうか。求人情報から、年収の下限値と上限値を調査しました。

電験2種の年収

バブルの色が濃いものは、求人情報のうち、出現頻度の高い年収帯になっています。

これを見ると、電験2種の年収は下限の平均値で432万円、上限の平均値で653万円となりました。どうしても就職や、転職直後は年収は低くなりがちなので、年収帯の幅が広くなっているようです。年収の詳細については☞「電験2種の年収はおいくら万円?

電験2種の年収は非常に高年収での求人もありますので、年収だけを考えると、とてもやりごたえのある資格職といえるでしょう。

電験2種の求人~求める経験~未経験でも大丈夫?

最後に、電験2種の資格は持っていても何からの経験を有していないと、就職や転職ではいい評価をもらえないことがあります。未経験でも電験2種は就職や転職は可能ですが、企業側はなにかしらの経験を有しているとなお良しということで経験を求めることがあります。では、どんな経験を求めているのでしょうか。

太陽光発電ですと、今では特攻太陽光発電の建設や保安業務の経験があると歓迎するというような求人があります。募集している業務内容の経験があると歓迎ということが多いようです。

ただ、共通して言えるのは、マネジメント経験があるとなお良しということでした。これは、電験2種の業務の中で多くの人を巻き込んだ仕事を任されることがよくあることからこのような経験を企業は求めているようです。例えば、電力会社との協議などが挙げられます。

以上、電験2種の求人に関する情報をまとめるとこのようになります。

業務内容 年齢 地域 年収 求める経験
設備管理業務
発電所の保安管理業務など
22歳から46歳 都市圏:施設管理
地方:発電所の保安管理業務
432万円~653万円 業務内容の経験、マネジメント経験など

以上のような電験2種の求人情報はあることは知っていても実際にどのようにして職を探すのかわからないということがあります。電験2種の求人情報を探すにはどうしたらよいのでしょうか。

 

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そんな電験2種の求人情報の探し方

求人情報の探し方は、上司や同僚、取引先の人に聞く、求人サイトを使用する、人材紹介サービスを利用するなどいろいろあるかもしれません。それぞれメリットがあり、うまく利用することで就職や転職活動を有意義にできます。その中でも人材紹介というなんだかよくわからないものについて今回は解説したいと思います。

人材紹介というサービスを使う。

電験を活かした転職活動をお考えの方は是非とも建職バンクを除いてみてください

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人材紹介とは?

人材紹介とは、人材採用を行う企業に対して、条件にあった候補者を紹介する採用支援サービスを指します。

人材紹介会社は、厚生労働省から許認可を受けた民間企業で、求人企業からの紹介料で運営されます。そのため、正式には「有料職業紹介事業」となるが、一般的には「人材紹介」という表現の方が圧倒的によく利用されています。

人材紹介を使うメリット

ちゃんと厚生労働省から許認可を受けたサービスですので、個人情報を悪用されたりといったことはあり得ないことです。人材紹介を使うメリットとしては、エージェントが自分に合った求人情報を提供してくれるので、一人では難しい就職、転職活動をより成功に近づけることができます。さらに、人材紹介の中には「成功報酬型」のサービスを行っている会社もあり、サービス利用者にはお金がかからないといったメリットがあります。かかるのは時間くらいでしょうか。

このような人材紹介会社を利用することで、手間を省け、自分に合った電験2種の求人情報を届けてくれる可能性があります。

電験2種を取得したら、人材紹介を使ってみるのもアリかもしれません。

結論!電験2種(二種)は難易度に見合う資格なのか?

電験2種は前述の通りに鬼の難易度を誇る資格ですが、それに見合う資格と「いえるでしょう」!

それは、手に職つける資格といえますし、電験2種(電験二種)=第2種電気主任技術者は中長期的にみて不足していく予測が立てられているからであり、再エネ分野での電気設備での就職ならば高年収がみこめます。

ですので、電験2種は難易度の高さに見合う資格職であるといえるでしょう。