電験三種(第三種電気主任技術者)は国家資格であり、非常に難関な資格の1つです。

人によっては1000時間以上勉強をして、落ちてしまう人もいます。

何も対策を立てずになんとなくやろうとすると、挫折してしまう方が非常に多い資格の1つでもあります。

ですが、しっかりと対策を練り、勉強時間を確保することがでできれば、合格することができます。

是非この機会に、どのように勉強を進めていけば良いのかをしっかりと対策をしましょう。

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電験三種って何?

電験三種とは、電気設備の保守・点検業務を行うための資格です。

一般的に電気設備は、扱いが難しい上に一歩間違えると大事故になってしまいます。

そのため、電気を扱うことを専門とする国家資格が存在します。

それが、電気主任技術者なのです。

電気主任技術者は、一種と二種と三種が存在します。こちらをご覧ください。

資格 対象設備 対応可能設備 配置業務規定 有資格者数
電験1種 事業用電気工作物 全て   約9,000人
電験2種 発電所
受電設備
17万V未満5万V以上 電気事業法 約34,000人
電験3種 送配電線設備
5万V未満かつ5,000kW未満
  約230,000人

各電験資格の種類は上の表のようになります。電圧によって電験各種の違いは明確になっています。

具体的にどんな科目が出るの?

では、具体的にどんな科目があるのでしょうか。

下の表をご覧ください。

試験科目 理論 電力 機械 法規
範囲

電気理論・電子理論、電気計測および電子計測に関するもの 発電所および変電所の設計および運転、送電線路および配電線路(屋内配線を含む)の設計および運用並びに電気材料に関するもの。 電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、電熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクス並びに電力システムに関する情報伝送および処理に関するもの

電気法規(保安に関するものに限る。)および電気設備管理に関するもの

解答数 A問題:14問
B問題:3問
A問題:14問
B問題:3問
A問題:14問
B問題:3問
A問題:14問
B問題:3問
試験時間 90分 90分 90分 65分

電気技術者センターより作成

科目は4つあります。

理論分野と電力分野、機械分野と法規分野です。

1 理論分野

1つ目の理論分野では、主に回路の問題が出題されます。

直列回路や並列回路、電磁気などの計算式が一般的です。

難易度としては中学校のレベルから高校のレベルまで、幅広い難易度の問題が出題されます。

2 電力分野

2つ目の電力分野では、主に電や送電、配電や変電などに関する問題が出題されます。

この試験では、計算問題と知識問題が大体半分ずつくらいの割合で出題されます。

3 機械分野

3つ目の機械分野では、主にパワーエレクトロニクスやメカトロニクス、自動制御などの専門的な問題が出ることが特徴です。

主に『四機』の問題が出題されます。

四機とは、『直流機』『変圧器』『誘導機』『同期機』の4つです。難解な問題ですので、根気強く勉強していくことが大切です。

4 法規分野

4つ目は法規分野です。

言葉だけではパッとイメージがつかないと思いますが、簡単にいうと法律の問題です。

主に知識系の問題が出ますので、暗記が必須の分野になります。

暗記の分野に関しては語句のみではなく、数字の知識が必要になってくるため、根気強く暗記をする必要があります。

独学 VS 専門学校 〜それぞれの特徴を徹底比較〜

では、実際に独学と専門学校のどちらの方法で勉強を進めるべきなのでしょうか。

かかる料金や合格率などを比べてみましたので、こちらをご覧ください。

1 合格までの料金

独学:2〜4万円   VS   専門学校:20〜40万円

料金に関しては、圧倒的に独学の方が安いです。

専門学校にもよりますが、基本的に1科目4〜10万円ほどかかってしまいます。

2 合格までにかかる勉強時間

独学:約9ヶ月  VS  専門学校:3〜8ヶ月

これは、やはり専門学校最大の魅力ですよね。

専門の講師やアドバイザーの方がいるため、自分一人でやるよりも非常に効率よく勉強を進めることができます。

個人差はありますが、やはり独学だとそれなりに勉強時間がかかってしまいます。

3 合格率

独学:5〜10%  VS  専門学校:20%〜30%

合格率に関しても、やはり優秀な講師やアドバイザーの方がつく専門学校の方が合格率が高いですね。

独学の人だと、途中で挫折してしまう方や、あまり勉強はしてないがとりあえず受けてみようという方が多い一方で、お金をかけて専門学校に通う方は、モチベーションの高い人が多いため、それが原因でもあります。

 

まとめると

独学は、かかるコストが非常に安い一方で、質と量に個人差があり、モチベーションが保ちづらい。

専門学校は、かかるコストが独学に比べて高いが、質と量は高く、合格しやすい。

です。

では、どちらがおすすめなのでしょうか。

筆者のおすすめの勉強方法としては

このような形で勉強するのが一番いいかと思います。

つまり、独学を主軸にして勉強するということです。

理由については次の章で詳しくお話します。

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電験三種の科目ごとの勉強方法とコツ

では、実際にどのように勉強すればいいのでしょうか。

今回は、科目ごとの具体的な勉強方法とコツ、全体的な勉強の進め方を教えます。

1 全体的な勉強の進め方

まず最初に全体的な勉強の進め方についてです。

結論は

独学を軸に、まずは理論分野から勉強をスタートします。

そして電力分野、機械分野と進めていきます。

隙間時間や寝る前などには法規分野の暗記を進めていき、そして少なくとも月に一回は過去問を解くという方法で進めて行くのがベストだといえるでしょう。

独学の最中に苦手な分野が判明した場合には、適宜自分で専門学校で、その分野のみを勉強するのがいいでしょう。

では、何故独学を軸に勉強することが良いのでしょうか。

1 独学でやることで、コストを最小限に抑えることができる。

ここが一番のメリットですよね。予備校に通うことで、独学の何十倍ものコストがかかってしまいます。

今は、多くの情報がYouTubeやネットに掲載されています。

自力でも点数を取ることが可能なのに、とりあえず資格の学校に行こうとするのは、もったいないです。

なので、とりあえず全科目自力で解いてみて、それでも難しい場合のみ、分野ごとに資格の専門学校の授業を受講するようにしましょう。

2 今後上の資格を取る際に、独学で勉強する癖をつけることができない。

電験三種の上には、電験二種、一種と更に上の資格が存在します。

その資格を取得する度に、専門学校に行ってしまうと、いくらお金があっても足りません。

そのため、本当に行くべきかを考える自分への指標として、まず独学で勉強するということは非常に大事なのです。

 

次に何故最初に過去問をやるのかという点です。

「過去問なんて勉強しないでやっても意味ないよ」

「一個消費するのがもったいない」

と思う方が多いかと思います。

では、何故勉強を始める最初にやるべきなのでしょうか。

1 成長を可視化することができる。

これは、高得点を取るためにやるべきことではありません。

1ヶ月後にどれくらい成長しているのか、どこができるようになっているのか、苦手な分野はどこなのかを客観的に図るためです。

また成長していると実感するとモチベーション維持にも繋がります。

そういう意味でも最初に過去問を解くことは非常に重要なのです。

2 イメージする

最初に過去問を解くことで、テストをイメージして、その後の勉強の効率が上がります。

「勉強している範囲ってこうやって試験問題に出るのか」

という風に実際にテストをイメージして、より具体的に落とし込むことができるのです。

2 科目ごとの具体的な勉強方法とコツ

では、次に科目ごとの具体的な勉強方法とコツをお伝えします。

1 理論分野

理論は全ての科目の最も基礎的な分野です。

この計算ができなければ次に進むことができないので、しっかりとマスターしましょう。

コツとしては、途中式の意味をしっかりと把握すること、そして同じ問題を何度も解くことです。

基本的に理論の問題は例年似ている問題が出ることが多いです。

なので、しっかりと過去問や参考書を解き、解説の式の意味をしっかりと理解することが重要なのです。

あとは公式を覚えて、それぞれの式にどのような公式が使われているのかを確認することで、ほとんどの問題を解くことができます。

2 電力分野

電力分野は暗記と計算の両方が必要になります。

理論分野よりも計算自体は複雑ではないのですが、単語が聞き慣れないものが出題されたり、選択問題で紛らわしい問題が出題されたりと、ある程度暗記に比重を置くことが求められます。

なので、暗記を行いつつ、電気分野特有の計算問題に慣れることがいいでしょう。

3 機械分野

この分野が最も電験三種の試験で難関です。

例年勉強を進めて、ここでつまずく人が非常に多い分野になります。

まず、機械分野では電験二種、電験一種とほぼ同じ難易度の問題が出題されます。

つまり、能力的には電験一種とほぼ同程度の知識を持っている必要があるのです。

それに加えて、機械自体が非常に複雑です。

そのため馴染みのない単語や、煩雑な計算が数多く出題されます。

そのため、まずは単語を覚えましょう。

そして機械の構造を把握し、具体的にイメージしてから、そこに公式を当てはめる形で勉強することが最も近道になります。

そして、勉強する際は優先順位をつけて勉強しましょう。

全部をマスターしようとせず、よく出題される『直流機』『変圧器』『誘導機』『同期機』の4つを重点的にマスターし、そのあとに他の範囲を習得しましょう。

4 法規分野

最後の法規分野は、基本的には暗記分野がほとんどです。

なので、隙間時間や記憶が定着する寝る前の30分で勉強することが最も効率的な勉強です。

あとは、過去問を解いた際にどんな問題が出て、どれくらいできたのか、できなかったのかを把握して、復習することが非常に重要になります。

法規分野で重要なことは、毎日暗記の時間を取り入れることです。

暗記分野は反復が重要なので、しっかりと隙間時間を見つけ、効率的に勉強しましょう。

かかる勉強時間

では、合格するのにどれくらいの時間がかかるのでしょうか。

結論からいうと、個人差があるので一概には言えませんが

中高の物理、数学を勉強しており、専門学校に通っている人 500時間
中高の物理、数学を勉強しており、独学で行う人 600時間
中高の物理、数学を勉強しておらず、専門学校に通っている人 800時間
中高の物理、数学を勉強しておらず、独学で行う人 1000時間

もちろん個人差がありますし、一概には言えませんが、これくらいの量は必要であるということです。

まとめ

電験三種は国家資格であり、非常に難しい資格の1つです。

ですが、正しい勉強方法と勉強時間を費やすことで確実に合格することができる試験です。

挫折してしまった人も、これから勉強を始める人も是非、この記事を参考にしていただけたらと思います。