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エネルギー管理士の試験は試験内容が初学者にとっては難しい内容で、合格率は30%を切るような難関資格であるといえます。

エネルギー管理士の試験には熱分野と電気分野の2つの選択肢があります。どちらを選択しても合格後の効力には変わりはありません。とはいえ、熱と電気でどっちを選択すればいいのか?という悩みは受験者の中にあるのではないでしょうか?

もちろん予備知識に自信がある分野を選択することがベストといえます。ですが、皆が皆予備知識があるわけはないでしょう。そこで、エネルギー管理士の試験を熱分野、電気分野ともに予備知識がない方向けに試験内容から学習難易度を考察してみます。

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エネルギー管理士の試験科目はハードル高い?

まずは、エネルギー管理士の電気・熱の試験科目についてを押さえておきましょう。

課目
試験内容
必須基礎課目
1 エネルギー総合管理及び法規(エネルギーの使用の合理化等に関する法律及び命令、エネルギー総合管理)
選択課専門目:熱
2熱と流体の流れの基礎(熱力学の基礎、流体工学の基礎、伝熱工学の基礎)
3燃料と燃焼(燃料及び燃焼管理、燃焼計算)
4熱利用設備及びその管理(計測及び制御、熱利用設備)
選択専門課目:電気
2電気の基礎(電気及び電子理論、自動制御及び情報処理、電気計測)
3電気設備及び機器(工場配電、電気機器)
4電力応用(電動力応用、電気加熱、電気化学、照明、空気調和)

すこしエネルギー管理士の試験制度の変遷について紹介しますと、2005年(平成17年)省エネ法改正までは電気管理士と熱管理士と別々になっており、改正後に☝の試験課目となりました。ですので、改正以前の合格者に関しては必須基礎課目を受験し、合格しないと現行制度のエネルギー管理士の効力を受けられません。

ちなみにエネルギー管理士の試験には、課目合格制度が採用されており、課目のいづれかを合格基準60%以上を採れていると3年間はその試験を免除できます。

試験の傾向と勉強方法次第で対策可能!

エネルギー管理士の試験科目は非常にボリュームのある試験科目内容となっています。ただ、試験形式が穴埋めの語句問題と、計算問題の解答を選択させるような問題で構成されています。

語句問題に関しては暗記で解ける頻出の問題算問題に関してはパターンに当てはめられるような問題がそれぞれ毎年出題されています。ですので、エネルギー管理士の勉強方法のベストは過去問を解き倒し、傾向を抑えることでしょう。詳細なエネルギー管理士の熱分野、電気分野の勉強方法については以下の記事をご参考ください。

「エネルギー管理士・熱分野の勉強時間・勉強方法」
「エネルギー管理士・電気分野の勉強時間・勉強方法」

エネルギー管理士の合格率から比較すると・・・?

現行制度上のエネルギー管理士試験制度では、エネルギー管理士の合格率は、熱分野と電気分野で別々に採っているわけではありません。2012年までの合格率データに関しては公表されています。

エネルギー管理士の熱分野・電気分野の合格率推移

エネルギー管理士熱分野合格率推移(過去15年分)

エネルギー管理士熱分野合格率推移(過去15年分)

エネルギー管理士電気分野合格率推移(過去15年分)

エネルギー管理士電気分野合格率推移(過去15年分)

エネルギー管理士の熱分野と電気分野の合格率を比較すると以下のようになります。

年度電気分野熱分野
1997年(平成9年)23.20%41.20%
1998年(平成10年)25.80%33.80%
1999年(平成11年)18.80%33.60%
2000年(平成12年)24.80%31.50%
2001年(平成13年)23.80%29.00%
2002年(平成14年)24.70%37.20%
2003年(平成15年)24.70%40.40%
2004年(平成16年)32.10%36.50%
2005年(平成17年)23.10%28.20%
2006年(平成18年)21.10%26.70%
2007年(平成19年)22.50%27.60%
2008年(平成20年)15.00%25.60%
2009年(平成21年)29.70%29.40%
2010年(平成22年)25.40%43.10%
2011年(平成23年)21.80%18.20%
2012年(平成24年)16.70%28.00%

合格率を見るとやはり熱分野の方が難易度低い?

これを見ると明らかに電気分野と比較して熱分野の方が合格率が高くなっています。それゆえか、電気分野の受験者に比べて熱分野の方が受験者数が多くなっています。電気分野の試験作成者が辛口なのか、受験者の問題で合格率が低くなっているのかどうかについてはわかりませんが、試験内容にも合格率を引き下げている要因があるのではないでしょうか?

とかくエネルギー管理士の電気分野の試験内容は電験3種と電験2種の間の電験2.5種といわれるように電気に関する深い知識と高い数学力、計算速度が求められるがゆえに難易度が高くなっているのではないでしょうか。一方の熱分野は電気分野のような呼称がされていません。しいていえばボイラー技士特級とボイラー技士1級の間ぐらいの難易度でしょうか?

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予備知識なしでもエネルギー管理士に合格できる?

文系からエネルギー管理士等理系資格を複数合格した人

世の中は広いもので、どんなバックグラウンドであろうと資格合格を得意にしている人はいらっしゃいます。大手ビジネス雑誌PRESIDENT Onlineで紹介されていた現不動産会社ビジネス職の方は、エネルギー管理士をはじめ、1級電気工事施工管理、電験3種、1級建築施工管理の資格に合格していたのです。

リンクはこちら☞「https://president.jp/articles/-/13661?page=2」

この方によると、バックグラウンドなしでも複数の資格に合格できた秘訣は期間を定め、効率的な勉強方法を突き詰めることで予備知識がない分野でも資格合格が可能とのことです。

エネルギー管理士を目指す方の理由はそれぞれあるでしょう。中にはエネルギー管理士という市場ニーズの高い資格を活かして省エネスペシャリストを目指している方もいらっしゃることでしょう。また、エネルギー生成を理論的に学ぶという理由でバックグラウンドはないが、受験を考えている方もいらっしゃるでしょう。やはり試験難易度以上にいかに勉強方法を確立し、モチベーションを維持できるかということが熱分野、電気分野問わずに重要そうです。

予備知識がない場合は熱分野の方が理解が速い

実際にweb上でエネルギー管理士の合格体験記を調べていると、ヒットするのは熱分野の方が多くあるようです。電気分野での合格者の多くは電験3種の合格者、もしくはそれに近い人ですし、電気分野の試験内容、過去問を見るとわかるのですが、電気分野の試験は電験3種の資格をベースにしていることは明らかです。

ですので、エネルギー管理士の熱分野と電気分野では熱分野の方が予備知識がない状態では選択することが理解は速いのではないでしょうか?予備知識がない場合に電気分野の試験に挑むと、電験3種の勉強からスタートしないといけないかもしれません。

まとめ

以上のようにエネルギー管理士の熱分野と電気分野のどっちがより予備知識がない状態で合格できるかということについての比較を合格率、試験内容等からしてきましたが、やはり熱分野の方が勉強はしやすいのではないでしょうか?

とはいえ、熱分野の方が勉強しやすいとはいっても、熱分野には物理学の知識が求められます。しかし、本格的にビルメンテナンス、設備管理に携わることを考えているならば電験3種の取得からエネルギー管理士を目指すことが市場で求められる人材ともいえます。

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