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1級電気工事施工管理技士の需要
1級電気工事施工管理技士という国家資格は市場からの需要が高い国家資格のうちの一つです。なぜ需要のたかい国家資格といえるかというと、施工管理技士、ひいては建設業界従事者は年々不足していっているからです。
将来の建設業を担うことのできる人材を増やしていくことは国の政策にも表れています。電気工事施工管理技士も同様です。特に平成29年度に国交省は施工管理技士の試験制度を見直すことに決定したのです。平成29年度には2級土木施工管理技士と建築施工管理技士の試験において今まで年一回だった技術検定を年二回に制度変更したのです。
これに加えて電気通信施工管理技士の国家資格も新設されることになりました。また、本記事でも紹介する電気工事施工管理技士の試験制度にも変更がありました。
どのような変更かというと、これまでハードルが高くて受験を断念する要因の1つにもなっていた「実務経験」の受験資格要件が緩和され「職業訓練校」での経験年数も受験資格の実務経験に加算するという変更をしたのです。これによりこれまで電気工事士の資格を取得を職業訓練校で取得した人にとってはこのような緩和はうれしい事項でしょう。
このような制度上の変更から読み取れることは市場全体で見ても電気工事施工管理技士に対するニーズは高いと言えるでしょう。電気工事施工管理技士の二級と1級では、扱える工事規模からして1級の方がニーズは高いようです。そこで1級電気工事施工管理技士の年収についてを求人票などを元に調査したものが以下になります。
1級電気工事施工管理技士の年収
求人票から見る1級電気工事施工管理技士の年収帯
一般的に求人情報というのは入社初年度は年収が低く、経験を積むうちに上がっていくものです。ですので、年収提示には下限値と上限値が存在します。
今回は全国的に見ても最大級の電気系の求人情報を持つ、電気系の資格に特化した求人サイト「建職バンク」内にある求人情報約200件から1級電気工事施工管理技士への年収提示額の下限値と上限値をグラフにしました。それが☝のようなグラフです。
このグラフを元にすると下限値の平均年収は約500万円、上限値の平均年収は約688万円となり、下限値と上限値を含めた平均年収はおおよそ594万円という結果になりました。この金額は他の電気系の資格(電気工事士や電気主任技術者)より高いのか?低いのか?ということに関してを次に比較します。
1級電気工事施工管理技士と電気工事士との年収比較
下限値年収 | 上限値年収 | 平均年収 | |
---|---|---|---|
一級電気工事施工管理技士 | 500万円 | 688万円 | 594万円 |
電気工事士 | 300万円 | 480万円 | 450万円 |
このように1級電気工事施工管理技士の年収を電気工事士の年収と比較してみると明らかに電気工事士よりも1級電気工事施工管理技士の年収の方が高いことがわかります。これは電気工事士よりも電気工事施工管理技士のほうが上位資格と位置づけられることが多いからこその結果です。
もちろん電気工事士の求人の中には高額オファーの年収提示があるようなものもありますが、その数はあまり多くはないようです。詳細な電気工事士の年収事情については☞「電気工事士の年収について」を参考ください。
次に同じ電気系の資格である電験(電気主任技術者)との年収を比較してみます。
1級電気工事施工管理技士と電気主任技術者との年収比較
下限値年収 | 上限値年収 | 年収平均 | |
---|---|---|---|
一級電気工事施工管理技士 | 500万円 | 688万円 | 594万円 |
第1種電気主任技術者 | 457万円 | 688万円 | 568万円 |
第2種電気主任技術者 | 420万円 | 680万円 | 550万円 |
第3種電気主任技術者 | 400万円 | 540万円 | 470万円 |
おなじ電気系の資格と比較しても1級電気工事施工管理技士の年収は高いものが提示されているようです。合格率でみると電気工事施工管理技士の試験よりも電気主任技術者1~3種の方が難易度が高い試験となっています。
電気主任技術者は前述のとおりに難易度が高い資格ですが、この資格を取得したのちの職種、職場は非常に多種多様なものになっています。発電業界での就職やビルメンテナンス業界での就職、メーカーや病院など非常に幅広い職種、職場に就くことができる資格です。その分年収においてもばらつきがあるのです。
1級電気工事施工管理技士の年収は電気主任技術者と比較しても高いものになっているようです。その分施工管理は「きつい」といわれるように非常に大変なお仕事です。
1級電気工事施工管理技士の年収が高い求人情報はどんなの
1級電気工事施工管理技士の年収1000万円求人の特徴
日本人の平均年収は現在で約420万円とされています。日本で年収1000万円を稼げる人材はなかなかいません。1級電気工事施工管理技士の年収は比較的高年収ですが、1級電気工事施工管理技士の求人情報の中には年収上限1000万円を提示するような求人情報もあります。
年収1000万円の求人情報は太陽光発電システムの設計・施工案件があります。☞https://kenshoku-bank.com/jobs/308
また、年収1000万円を提示している求人情報はかなりの大企業であることがあります。スーパーゼネコンやゼネコンなどのような元請での電気工事施工管理技士の年収はかなり高い提示をされることが多いです。スーパーゼネコンの求人は1級電気工事施工管理技士の資格保持だけでなく、土木施工管理技士や建築施工管理技士など複数資格を保有している人材を求める傾向にあるようです。
1級電気工事施工管理技士で年収1000万円提示の求人情報はあまり数多くはありませんが、年収900万円の年収提示でプラスアルファで出来高制を採用しているような求人情報はそこそこあります。どのような求人かというと東京都内大手商業施設の設計・施工管理業務を求めるような求人などがあります。この求人では同様に複数資格保有の人材を求めるような求人でした。☞https://kenshoku-bank.com/jobs/730
1級電気工事施工管理技士の年収を上げるには?
当然ですが、すべての1級電気工事施工管理技士の求人情報が高年収であるということはなく、高額年収求人はそこまで多くはありません。1級電気工事施工管理技士の平均年収提示額は☝でみたように594万円でした。
ここからさらなる年収提示をしている求人情報から応募して採用されるようなスキルはどのようなものがあるのかというと「1級電気工事施工管理技士」だけでなく、「土木施工管理技士」、「建築施工管理技士」、「高い設計スキル」を保有していることが求められる傾向にあります。
特に施工管理業務で求められるような工程管理、安全管理、衛生管理などの管理業務に加え、高い設計スキル、電気工事施工管理技士ならば求められる電気工学に関する高いレベルの知識などが必要になっているようです。太陽光発電システムの設計・施工案件では厳重に年齢を若い人だけに絞るというようなことはなく幅広い年齢層の方を欲しているようです。
40代など若い年齢層の1級電気工事施工管理技士だと応募できる求人情報が大きく増えます。ですので、まずは1級電気工事施工管理技士で応募できる求人で経験を積み、土木や建築などの経験も同時並行で積み、資格に合格し、免許を取得することが1級電気工事施工管理技士で年収を上げるということに関するキャリアの描を描けるのではないでしょうか?
1級電気工事施工管理技士の年収まとめ
以上のように1級電気工事施工管理技士の年収事情を求人情報を元に紹介してきました。1級電気工事施工管理技士の年収は複数の施工管理資格を組み合わせることで高年収求人に応募し、採用される可能性が高まります。
1級電気工事施工管理技士という資格は同じ電気系の資格である電気主任技術者よりも難易度が低く、電気主任技術者より年収が高くなることがあります。ですので、受験資格を満たしていれば、1級電気工事施工管理技士の受験を考えるのもメリットがあるといえるでしょう。