電気工事士という国家資格は年々需要の高まっている資格です。そんな電気工事士には1種と2種の区分がありますが、受験者の中には初めて電気の世界に触れる人や小学校中学校以来の電気の勉強になるという方もいらっしゃるでしょう。

そんな方のために独学合格者の意見を参考に第2種電気工事士の筆記試験のポイントをまとめたものを紹介します。

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電気工事士2種筆記試験の問題や免除について

電気工事士2種筆記試験問題の内訳

第二種電気工事士筆記試験問題比率

第二種電気工事士筆記試験問題比率

年度により各科目の問題数は変わってくるのですが、第2種電気工事士筆記試験の中でも配線図問題が最も多く出題されているようです。出題される問題数が多いものから順番に第2種電気工事士筆記試験の対策は強化することが重要といえるでしょう。

第2種電気工事士の筆記試験はこのような問題が出題されますが、この第2種電気工事士の筆記試験には免除制度というものが存在します。筆記試験対策をしなくて済む分第2種電気工事士の合格に向けた勉強時間を節約できます。

電気工事士2種の合格点は全50問中30問(一問2点)以上正解することが必要です。つまり電気工事士2種の合格点は60%を取れていれば合格となるのです。合格点60点以上を得点していればとある科目(例えば検査と測定の科目)がゼロ点でも大丈夫なのです。

つまりは足切り制度がないので、最低合格点を取っていれば合格できるのが電気工事士2種の筆記試験です。

電気工事士2種の筆記試験免除の条件

以下の表のいずれかに該当する受験さhは、申請をすれば第2種電気工事士の筆記試験を免除することができます。

区分内容
前回の筆記試験合格者。上期筆記試験合格者は下期試験のみ有効。
下期筆記試験合格者は、次年度上期試験のみ有効。
電気工事王で定める電気工学の過程を修め、学校を卒業した者
電気主任技術者の有資格者
鉱山保安法による試験に合格した者。
電気事業主任技術者として認定された者

☝の❶~❺のいずれかに該当していれば第2種電気工事士筆記試験を免除して技能試験から受験することができるのです。これらに該当した受験者であれば、それぞれの証明書等を揃えて試験運営母体である(一財)電気技術者センターへ申請します。リンクはこちら

第2種電気工事士筆記試験免除者は通常の筆記試験受験者よりもっ合格率は高くなっているようです。筆記試験が免除できる関係上筆記試験を通過していれば第2種電気工事士技能試試験に避ける時間が増えるので、できることならば第2種を筆記から合格するより免除制度を使用できた方がいいです。

電気工事士2種筆記試験の合格発表日、結果はいつ?

電気工事士2種の筆記試験は全国各地にある支部の合格者一覧試験結果を確認することができます。なお、インターネットでも結果を確認することができます。合格者の確認はこちらで確認できます。また、合否に関係なく受験者本人の住所宛にはがきで結果が送られてきます。電気工事士2種の合格発表日は筆記、技能それぞれを受験した後1カ月後に発表されます。電気工事士2種の詳細な試験情報については☞「2分でわかる第2種電気工事士の資格情報」を参考ください

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電気工事士2種の筆記試験のコツ、勉強法

簡単に電気工事士2種の筆記試験の問題や免除、合格に関する情報についてを紹介してきましたが、次にそんな電気工事士2種の合格に向けた勉強のポイント点を紹介します。

電気工事士2種筆記試験科目別の抑えるべきポイントとコツ

電気工事士2種筆記試験において各科目毎に抑えておくべきことと効率的に勉強をするために抑えておくべきポイントを以下の表にまとめました。

1⃣電気の基礎知識

  • 電流・電圧・抵抗
    • オームの法則の完全理解は必須。電気の抵抗を求める問題は頻出。電熱器・加熱器計算問題も頻出

  • 導体・半導体・絶縁体
    • 導体・半導体・絶縁体にはどんな物質があるかを確認しておく
  • 電気分解と放電
    • 化学作用には何があるのかを理解することが重要
  • 電力の磁気作用
    • 磁気の性質を抑える。右ねじの法則、フレミング左手の法則についてを押さえておく
  • 交流回路
    • 単相交流ではRL直列会と・RC直列会とのインピーダンスや電流、消費電力・電力量を求める問題が頻出。三相交流では相電圧関係、相電流関係がよくでる。三相電力の計算、電力の式から力率を求めるような計算についても頻出

2⃣電気理論および配線設計

  • 発電・送電・配電
    • 需要率、不等率、負荷率については公式を完全に暗記する
  • 配電方式 
    • 配電方式の特徴と使用電圧を関連して覚える。
  • 電線の選定
    • 電圧降下から負荷の端子電圧を求めるような問題はよく出る。許容電流と電線の太さに関する問題や電線管に挿入した電線の許容電流を求めるような問題はよくでる。
  • 配線設計
    • 幹線の許容電流の計算、幹線に取り付ける過電流遮断器の定格電流の大きさを計算する問題は頻出。毎年のように分岐回路の種類と電線の大きさの関係、コンセントの定格電流の問題は出題されている。

3⃣電気機器、配線器具ならびに電気工事用の材料および工具

  • 変圧器
    • 変圧器と巻き数日、電流日と巻き数日、変圧器のV結線び出力を計算するような問題が二年おきに出題される
  • 電動機類
    • 三相誘導電動機の動機速度、回転数を求める問題や、三相誘導電動機の始動法が出題される
  • 電気機器の特性
    • 周波数による電気機器の影響などが出題される
  • 電気工事材料および工具
    • 電線の種類と用途、名称と記号などが出題され、なかでもより線に関する問題が頻出。
    • 金属管工事、合成樹脂管工事に必要な材料と工具の問題がかなり出題されやすい。
    • 工具の使い方と特徴、材料の組み合わせを問う問題は大事

4⃣電気工事の施工方法

  • 電気工事の基礎
    • 配線工事の判別問題が出題される
    • 電線の接続の条件、電線を接続する場合の具体的な方法が出題
    • 金属管切断後の作業で使用する工具の使用順序、金属管の取り扱いに関する問題が頻出
  • 電気工事の種類
    • 様々な電気工事の施工方法を問う。ケーブル工事や金属管工事はよく出る
    • 接地工事に関する問題は毎年のように出題されている。

5⃣検査と測定

  • 検査の種類
    • 竣工検査の手順を問う問題は頻出
  • 測定器
    • 測定器の動作原理、回路の種類、記号を問うような問題がでる
  • 測定の種類
    • 電流系、電圧系、電力系の接続方法は重要
    • 絶縁抵抗では、電線相互間などの測定方法に関する問題がよく出題される。

6⃣電気工事関係法規

  • 法体系
    • 電気保安4法などを把握する
  • 電気事業法
    • 一般用電気工作物、自家用電気工作物として適用を受ける施設、設備に関する問題
  • 電気工事業法
    • 備えつけなければならない測定器の種類は頻出
  • 電気工事法
    • 電気工事士の義務に関する問題は重要
  • 電気用品安全法
    • 特定電気用品の具体例に関する問題は頻出

7⃣配線図

  • 図記号
    • 図記号にかんしては、一般配線の図記号、照明器具の図記号などの図記号が出題されやすいが暗記で対策できる
    • 機器やコンセント、点滅器の図記号もよくでる
  • 電線条数
    • 必ず一問は電線条数の問題が出題されている。三路点滅器は頻出

まとめ

以上のように電気工事士2種の筆記試験問題、免除条件、合格発表、核問題のポイントについてを紹介してきましたが、電気工事士2種筆記試験に関しては暗記で解けるような問題が多いので「いかに真面目に勉強できるか」が非常に重要です。

電気工事士2種筆記試験は配線図問題が20問と配点が多きいです。その分得点源となりうるのでしっかりと勉強し、暗記をすることが得点の底上げになりうるでしょう。

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