ネオン街や、ネオン発光、都会にはネオンの光が町中にきらめいていますよね。特にクリスマスなんかはカップルがネオンを見て「綺麗だね」など光景をよく目にするのではないでしょうか。。。。。

あの’ネオン’を設置、配線しているのは?そして工事しているのはだれか⁉

すぐに答えられる人はそうそういないのではないでしょうか?

あのきらきら✨した綺麗で美しいネオンを設置しているのは「ネオン工事技術者」なのです!

まさかネオンの設置や配線に資格が必要なんて知らなかったという方にうってつけの記事になります。ということで、この記事はネオン工事技術者の資格紹介記事になります。

ネオン工事技術者とは何か、どんな資格でどんな試験か、合格率はどのくらいか?といった観点からネオン工事技術者の資格、、仕事情報をお届けします。クリスマスのカップルの間の会話の小ネタになるかもしれません。

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    ネオン工事技術者とは?ネオン工事とは?

    冒頭でも触れたように、「ネオン工事技術者」はネオン管の設置、ネオン電線を配線するための資格になります。

    ネオン管というのはガラス管の両端に平板の電極を封入し、封入ガスとして250 – 400Paのネオンガスを用い、グロー放電時に認められる陽光柱の発光現象を利用したものを指します。

    こんな感じの管を街中でみたことがあるでしょう。↓

    ネオン管の例

    ネオン管の例

    ネオン工事技術者はまさにこのようなネオン管の設置などを行っているのです。

    この設置を行うための資格がネオン工事技術者なのです!

    ネオン工事とネオン工事技術者の資格の意味

    ただ設置するだけなのになんで資格が必要なの?という感想を持った方がいらっしゃるかと思います。

    なぜネオンの設置にネオン工事技術者という資格が必要なのかというと、簡単に言うとアブナイからです!

    なにがアブナイかというと、ネオン管というのは9,000~15,000Vの二次電圧を必要としています。ネオン管の内部の仕組みとして変圧器によって低圧から高圧への昇圧を行っているのです。つまりは高電圧により、知識がない人がネオン管の設置をすると、感電の危険性、最悪死に至る可能性があるからです。ちなみに二次電圧というのは☞の記事で紹介しています。「一次電圧、二次電圧の違い」

    あんなにきらきら✨していて美しいのに、実はアブナイのがネオン管なのです。

    美しいものにはトゲがあるようにまた、ネオンにもアブナサが付きまとっているのです。そんなネオンを適切に設置、配線するためにネオン工事技術者は存在しているのです。

    そんなネオン工事技術者は資格の一種ですから運営団体が存在しています。それは公益社団法人日本サイン協会です。URL☞http://www.sign-jp.org/98/index2.html

    日本サイン協会によると、ネオン工事技術者試験の目的を以下のように定義しています。

    ネオン設備の安全の確保と、災害の防止のために、ネオン工事にたずさわる人々に対し、正しい知識の習得と技能の向上を図ることが要請されています。 
     この要請に基づいて、ネオン工事技術者試験規程を制定し、その規程に従い電気工事士の方々を対象として、試験を実施します。

    ん?「電気工事士の方々を対象として」というのはどういうことなのでしょうか?電験資格みたいにだれでも受験資格に制限なく試験を受けられるような試験ではないのでしょうか?

    ということで、次からネオン工事技術者の試験情報についてを解説していきます。

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      ネオン工事技術者の試験情報

      先ほども触れましたが、ネオン工事技術者試験は、公益社団法人日本サイン協会により毎年実施されています。

      試験の概要についてまとめると以下のようになります。

      受験資格 電気工事士の免状交付者
      試験日 毎年2月第二週土曜(平成31年2月9日)
      試験時間 筆記試験:50分(10:00開始)
      技能試験:50分(11:10開始)
      試験場所 日本電子専門学校 本館
      東京都新宿区百人町1-25-4
      合格発表 毎年2月下旬(WEB,郵送)
      受験申込期間 H30.10/22~H.31.1/16
      試験免除 筆記、技能が合格点で翌年免除
      受験料 \20,000

      受験資格については電気工事士の免状者でないといけないというところが特徴です。電気工事士の資格は1種と2種がありますが、それぞれの資格情報については☞「第1種電気工事士」「第2種電気工事士」の記事を参照ください。

      電気工事士の資格免状者でないと受験できない理由としてはネオン工事技術者が「特殊電気工事資格者」に位置づけられているからです。特殊電気工事資格者については後の記事で紹介します。

      申込期間に関しては、他の建設業界の資格に比べて試験の受験申込期間が長いのでじっくりと試験対策を練れるだけの時間がありそうです。ちなみに受験料は高いです。。

      試験形態に関しては、筆記試験と技能試験があります。電気工事士の試験と同様ですが、免除制度もあり仮に落としたとしても合格点に達した科目があれば翌年(3年の有効期限あり)は合格可能性がより高まるような制度をとっています。

      ネオン工事技術者試験についての詳細は公式サイトを参照ください。

      さて、ネオン工事技術者の試験についてを把握したうえで、ネオン工事技術者の試験の合格基準、合格率についてを見ていきましょう。

      ネオン工事技術者試験の合格率、合格基準

      ネオン工事技術者試験の合格率は詳細に公開されてはいませんが、ネオン工事技術者の講習会参加者が例年合格率100%をたたきでしていることから、難易度は低い試験なのではないでしょうか?

      合格基準は筆記試験と技能試験で異なるようです。

      ネオン工事技術者の筆記試験合格基準

      筆記試験の合格基準については試験科目の60%を得点していることが基準となっています。

      試験科目については↓

      科    目 範     囲
      電気に関する基礎理論 1 電流、電圧、電力及び電気抵抗
      2 導体及び絶縁体
      3 交流電気の基礎理論
      4 電気回路の計算
      配電理論及び配線設計 1 看板体の設計
      2 一次側配線
      3 二次側配線
      4 避雷針
      配線図 配線図の表示事項及び表示方法
      ネオン工事用の材料及び工具 1 ネオン管及び管球類の性能及び用途
      2 ネオン工事用の材料の材質及び用途
      3 ネオン工事用の工具の用途
      4 ネオン変圧器及び開閉器類の設計、維持及び運用
      ネオン工事の施工方法 1 配線工事の方法
      2 ネオン変圧器、ネオン管及びネオン電線類の取付方法
      3 接地工事の方法
      ネオン工事に係る検査方法 1 点検の方法
      2 絶縁抵抗測定の方法
      3 接地抵抗測定の方法
      4 試験用器具の性能及び使用方法
      自家用電気工作物に関する法令 電気工事士法(昭和35年法律第139号)、電気工事士法施行令(昭和35年政令第260号)及び規則並びにその他関係法令

      電気工事士の資格取得者なら解ける問題も多いはずです。電気工事士の試験を思いだし、ネオンに関する箇所を対策するのが効率的な勉強法になるでしょう。一番いいのは独学ではなく、講習会ですが。。

      ネオン工事技術者の技能試験

      ネオン工事技術者の技能試験の試験科目に関しては以下のように日本サイン協会により定められています。

      技能試験は、自家用電気工作物に係る工事のうちネオン用として設置される分電盤、主開閉器(電源側と電線との接続部分を除く。)タイムスイッチ、点滅器、ネオン変圧器、ネオン管及びこれらの付属設備を設置する工事又は変更する工事の全部又は一部についてを行うものとする。

      ネオン工事技術者の技能試験は減点式採点方法を採用しており、合格基準は筆記試験同様に60%の持ち点を持っておかないといけません。

       

      いくらネオン工事技術者試験が科目免除制度を採用しているとはいえ、そう何年も受験したくはないですよね。受験料も高いですし。。

      そこで、ネオン工事技術者に合格するための勉強方法、対策方法を有資格者からヒアリングしました。

      ネオン工事技術者試験の勉強方法

      合格者ならおそらくだれしもが参考するであろう、「ネオンサインの知識と実務」。これさえあれば対策は十分だ!ということだそうです。

      「ネオンサインの知識と実務」はこれ↓の書籍です。

      ネオンサインの知識と実務

      ネオンサインの知識と実務

      こちらの☝書籍は、すでに2014年代に廃版となった書籍です。その分お値段も約4000円かかってしまいます。

      現在ではこの「ネオンの知識と実務」の本は公式の日本サイン協会がpdfファイルで共有しています。pdfはこの☞ページから取得できます:http://www.sign-jp.org/98/book/index.html

      ネオン工事技術者の講習で取得

      ネオン工事技術者を試験ではなく、認定講習で取得する方法もあります。

      いくつかネオン工事技術者の講習会をおこなっています。

      例えば↓のエネパス研修センターや、一般財団法人電気工事技術講習センターの特殊電気工事資格者認定講習などがあります。

      ネオン工事技術者|コンテンツ|エネパス研修センター

      ネオン工事技術者 試験合格へ研修を開催。

      ネオン工事資格者認定講習|一般財団法人 電気工事技術講習センター

      ネオン工事資格者認定講習の受講案内、申込み方法をご紹介しているページです。

      勉強方法についてをみたところで最後にネオン工事技術者を取得するメリットなどについてを紹介していきます。

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        ネオン工事技術者資格を取得するメリット

        ネオン工事技術者は、建設業界の星の数ほどあるような資格のうちでは、マイナーな部類かもしれません。

        ですが、ふと街をみまわしてみるとネオンはそこにあります。

        毎年、冬場の綺麗な街並みの実現に向けて、ネオン工事技術者は頑張っているのです。それはやりがいにもなるとのことです。

        ネオン工事技術者の求人からみる年収

        ネオン工事技術者は電気工事士の資格を保持していないと受験できないですが、ネオン工事技術者の年収は、電気工事士の年収350~450万円とそれほど変わらないようです。

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          まとめ

          ネオン工事技術者についての記事でしたが、12月のクリスマスの街並みは美しいですよね。

          その裏側にはネオン工事技術者の働きがあるからこそです。

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