何かしらの資格を取得する理由としては、「仕事に活かせる」、「スキルアップにつながる」などといったものがあるでしょう。今回の記事は電気工事士に関する記事ですが、資格取得において壁となるのは「難易度」でしょう。

全員が全員受験して合格できる資格はあまりないでしょう。いきなり難易度の高い資格に挑戦して不合格とることもあります。なので、資格取得において敵を知ることは非常に重要であるといえるでしょう。

そこで、この記事では「電気工事士」という資格難易度はどのくらいなのかを紹介します。

電気工事士の資格には1種と2種があります。それぞれの難易度について見ていきましょう。

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電気工事士~1種の難易度~

第1種電気工事士試験には筆記試験と技能試験が存在します。両方の試験に合格して初めて第1種電気工事士の資格を取得できます。ですので、筆記試験と、技能試験の合格率を見てみましょう。

筆記試験の難易度

第1種電気工事士筆記試験合格率推移

第1種電気工事士筆記試験合格率推移

第1種電気工事士の筆記試験の合格率平均は44%となっています。毎年おおよそ受験者のうち半数が合格しています。

第1種電気工事士の筆記試験難易度は問題内容からして電気に関する基礎的な知識を問うような問題が多く出題されているので、しっかりと対策を練れば合格可能性は高まるでしょう。

電験資格のように難易度が高い資格ではありませんので、1種とは言えども難しくてチャレンジできないというような資格ではないようです。

技能試験の難易度

第1種電気工事士技能試験合格率

第1種電気工事士技能試験合格率

第1種電気工事士の技能試験は合格率は平均67.8%となっています。技能試験は毎年高い合格率となっています。第1種電気工事士の筆記試験に合格すると、高い確率で技能試験に合格できるようです。

技能試験の合格率がここまで高い理由としては、技能試験の試験内容が筆記試験と内容が重なっていることが多いのと、第1種電気工事士の受験者の8割近くが就業者であることが考えられます。どんな職種かまではわかりませんが、電気工事の資格が業務で必要なので電気工事士の資格を取得するのでしょう。

電気工事士の日常の業務をこなしているならば技能試験は難易度が低く感じるかもしれません。

次に第2種電気工事士の難易度についてみていきましょう

電気工事士~2種の難易度~

第2種電気工事士にも同様に筆記試験と技能試験があります。両方の試験を突破して第2種電気工事士の資格を取得できます。

まずは、第2種電気工事士の筆記試験の合格率についてみていきましょう。

筆記試験の難易度~2種~

第2種電気工事士筆記試験合格率推移 (1)

第2種電気工事士筆記試験合格率推移 (平成30年度は上期)

第2種電気工事士の筆記試験の平均合格率は59%となっています。受験者のうち6割近くは筆記試験を合格しているようです。

今年の試験である平成30年度上期試験では、受験者数7万人となり合格率は例年通りの推移となっています。おそらく下期試験も同様の難易度で推移する可能性があります。

技能試験の難易度~2種~

第2種電気工事士技能試験合格率推移

第2種電気工事士技能試験合格率推移

第二種電気工事士の技能試験の合格率は例年70%で推移しています。約7割近くの技能試験受験者が合格しています。このことをみると、第2種電気工事士の技能試験難易度は低いとまではいかないもののほかの電気系の資格と比較して取得しやすい資格であるといえるでしょう。

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電気工事士の資格偏差値

電気工事士の資格は、その他の電気に関する資格の中でどのくらいの難易度なのかを合格率順に並べました。

しばしば、資格において偏差値が算出されていることがありますが、あまり意味をなさないということもあります。なので、偏差値というよりかは電気系の資格の合格率表が正しいです。

電気系の資格といっても建設業界に関する資格だけではなく、家電製品やラジオなどに関する資格も心材しています。具体的に他の電気の資格とは、「電験」、「電気工事施工管理技士」、「電気通信主任技術者」、「家電製品アドバイザー」、「家電製品エンジニア」です。

以下が電気系の資格における資格難易度ランキングになります。

順位 資格名 合格率
1 電験1種 4%
2 電験2種 5%
3 電験3種 10%
4 電気通信主任技術者 21%
5 家電製品アドバイザー 38%
6 家電製品エンジニア 44.10%
7 1級電気工事施工管理技士 50%
8 2級電気工事施工管理技士 55%
9 第1種電気工事士 56%
10 第2種電気工事士 60%

*電気工事施工管理技士、電気工事士の資格に関しては学科、技能(実技)含めた合格率になります。

この表からすると、電気工事士の難易度は低くなっています。電気系の資格をこれから取得する人によっては、第2種電気工事士の資格からチャレンジするのが最適なのかもしれません。

電気工事士の難易度からみる最適勉強時間・独学でも合格はできる!

電気工事士合格のための勉強時間

電気工事士合格のための勉強時間

電気工事士の資格に合格するための勉強時間はしばしば、電気系の知識ゼロで300時間といわれることがあるようです。電気工事士に合格するために予備校に通うか、独学で取得するか、いくつか取得のための勉強方法があります。

勉強時間300時間と合格率約6割の難易度の試験という要素を考慮すると、300時間はどうなのでしょう。

受験者の層に応じた勉強時間例を紹介します。

電気工事従事者の場合

独学で電気工事士を合格

以上電気工事士試験に合格した方の勉強時間などを紹介しましたが、電気工事士に合格するために勉強時間300時間はオーバー気味だという声が多数ありました。

受験者の学歴や就業経験により合格可能性、勉強時間は変わってきますが、毎日ではなくとも過去問を解き復習の時間を確保しておくことでより合格可能性が高まるようです。

これはどんな資格試験にも言える対策方法ですが、過去問を解き、解けるレベルの問題であれば勉強時間はさほど割かなくても済む、解けない問題があれば解けない問題を理解する。そのような基本的な対策方法をとることで勉強時間は短縮できるかもしれません。

まとめ

以上、電気工事士の難易度を紹介してきましたが、電気工事士の難易度はさほど高いものではないようです。とはいっても簡単で、対策なしで合格できる試験だとは言えません。

難易度は確かに高くはないですが、勉強時間を確保し、対策を練ったうえで受験に挑むだけでも自信をもって試験に挑めるはずです。

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