2023年2月の建設業界の動向の月次報告です。
以下に、雇用関連指標(常用・除くパート)および職種別過不足率に関する情報を示します。
各種雇用関連指標(常用・除くパート)・職種別過不足率の今月の数値
建築・土木・測量技術者の雇用関連指標(常用・除くパート)
新規求人数は増加、新規求職者数は減少しました。その影響もあり、前年同月から約5%ほど有効求人倍率が上昇しています。
入社率はほぼ横ばいとなりました。
建設関連の雇用関連指標
建築・土木・測量技術者と同様に、新規求人数が増加する一方で新規求職者数が減少しています。特に新規求職者数は約6.5%減であり、前年1月から今年1月の約16%減よりは小さいものの、前年度よりも減少している状態が続いていることが分かります。
職種別過不足率
前年同月から型わく工はプラス2.3ポイント、鉄筋工はマイナス6.1ポイント、電工はプラス0.4ポイントです。特に型わく工と電工の人材がやや不足気味のようです。
各種雇用関連指標(常用・除くパート)・職種別過不足率の推移(過去1年間)
新規求人数
多少の上下はありますが、ほぼ横ばいの状態が続いています。
新規求職者数
前年と同じく、新規求職者数が急激に増加した1月からはやや減少しました。
有効求人倍率
長い期間で見ると緩やかに上昇しているものの、わずかに減少状態が続いています。
入社率
入社率が下がる傾向がある1月に比べ、上昇しました。
4月から新年度が始まるということもあり、来月も上昇するかと思われます。
電工の過不足率
電工の不足率は昨年5、6月あたりに落ち着いたものの、8月に急激に上昇し、その後は上昇下降を繰り返しています。
建築関連の過不足率
鉄筋工の過不足率が大幅に下がっており、人材不足が解消傾向にあることが分かります。
以上、2023年2月の雇用関連指標(常用・除くパート)および職種別過不足率に関する情報でした。