「ハローワークに求人を出しているのに、長期間応募がない」「求人サイトに掲載しても、採用条件を満たした優秀な人材がこない」
建設業界の経営者の方や人事担当者の方は、このような悩みを常に抱えているのではないでしょうか?
結論から申し上げますと、従来の「待ちの採用」を続けている限り、1級建築施工管理技士を採用できる可能性はほぼゼロに近いと考えられます。
なぜなら、施工管理技士の有効求人倍率は8倍を越え、さらに求職者が企業に求める条件も年々厳しくなっていっているからです。
本記事では、「1級建築工事施工管理技士」をすぐにでも採用したいと考える企業様に向けて、有効求人倍率8倍超という超売り手市場の正体をデータで解き明かし、そのうえで、他社に競り勝つ具体的な採用方法を解説していきます!

1級建築施工管理技士の採用難易度と市場データ
採用に向けてまず第一にやるべきことは、市場の分析です。なぜこれほどまでに採用が難しいのか、その背景には構造的要因があります。
有効求人倍数は「8.56倍」の超売り手市場
厚生労働省の職業情報サイト(job tag)のデータによると、建築施工管理技術者の有効求人倍率は、8.56倍という驚異的な数値を記録しています。全職種の平均倍数が約1.2倍程度であることをふまえると、施工管理技士の採用がいかに「競合他社との争奪戦」であるかがわかります。
単純計算で、1人の求職者に対して、8社以上がオファーを出している状態です。このように、求人票をただ掲載しておくだけで求職者に選ばれることは非常にハードルが高いことがわかります。
採用を困難にしている「2つの構造的要因」
・2024年問題による増員需要の増大
時間外労働の上限規制(いわゆる2024年問題)が建設業にも適用されました。これにより、1人の技術者が長時間労働でカバーしていた業務を、複数人で分担せざるを得なくなりました。結果、工期を守るために「とにかく有資格者の頭数が欲しい」という特需が発生しています。
・技術者の高齢化と若手不足
建設業就業者の約3割以上が55歳以上である一方、29歳以下は1割程度にとどまります。また、60歳以上の技能者は全体の約4分の1を占めており、10年後にはその大半が引退することが見込まれています。熟練者として活躍していた世代の引退が進む中で、即戦力となる「1級」の保持者の絶対数は減少傾向にあり、その希少価値は年々高まってきています。
以上の理由から、建築施工管理技士の需要と供給の乖離が生じています。とりわけ、1級建築施工管理技士の資格は、建築施工管理技士の資格の中でも最上位に位置するため、より一層その需要が高く、人材確保が難しくなっています。
参照:
厚生労働省・職業情報提供サイト(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/21)
国土交通省(https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001610913.pdf)
1級建築施工管理技士が企業に求める条件
求職者に選ばれるためには、彼らの本音を理解する必要があります。多くの企業は「年収」をアピールしがちですが、1級保有者が求めているのはそれだけではありません。
年収アップだけではない「時間」への渇望
高い給与は重要な判断基準となりますが、転職を考える1級施工管理技士の多くは、現職での「長時間労働」や「休日出勤」に疲弊しています。そのため、「給与は現状維持でもいいから、完全週休二日で家族との時間を確保したい」「現場の掛け持ちを減らしたい」という切実な願いを抱えている可能性が高いと考えられます。また、施工管理アプリの導入や、書類作成サポート(事務員の配置)など、「業務効率化への理解がある会社か」も厳しくチェックされています。
大手ゼネコンと中小企業の「勝ち目」の違い
資金力のある大手ゼネコンと同じ土俵(年収・福利厚生など)に立つのは厳しいと考える中小企業も多いのではないでしょうか。しかし、ここで大手と比較し、諦めてはいけません。重要なのは、自社だけの魅力を伝えることに注力することです。
例えば、「転勤なし(地域密着)」や「裁量の大きさ」などは、大手では見出しにくい魅力となりえます。大手特有の全国転勤や、分業化されすぎて全体が見えにくい業務フローを嫌う層は確実に存在します。
「地元で腰を据えて働ける」「現場のトップとして裁量を持てる」といった点は、1級保持者の採用において、強力な武器となるでしょう。
1級建築施工管理技士の採用手法-主要6ルートを比較
では、具体的にどのような手法を使えば、採用できるのでしょうか。主要な6つのルートを「1級採用の確度」「コスト」「工数」の観点で比較しました。
| 採用手法 | 採用確度 | コスト | 工数 | 特徴 |
| 人材紹介 (エージェント) | ◎ | 高 | 低 | 成果報酬型。要件に合う人のみの紹介。 |
| ダイレクトリクルーティング(スカウト) | 〇 | 中 | 高 | 企業からスカウトを送る攻めの手法。潜在層に届く。 |
| 求人サイト (転職サイト) | △ | 中 | 中 | 母集団形成向きだが、資格なし・未経験も混ざる。 |
| リファラル | 〇 | 低 | 低 | 信頼性は高いが、紹介ルートがないと成立しない。 |
| ハローワーク | × | 低 | 低 | 無料だが、高収入・即戦力層の利用は極めて稀。 |
| 自社サイト・SNS | △ | 低~中 | 高 | ブランディング効果はあるが、即効性に欠ける。 |
以下、表で提示したいくつかの手法を例に挙げ、詳しく解説を加えていきます。
【人材紹介・エージェント】成果報酬型でリスクは低いがコストは高め
「確実に1級保有者を採用したい」のであれば、人材紹介・エージェントに頼るのが最も確実だと言えるでしょう。あらかじめ、「1級建築施工管理技士のみ」という要件を伝えれば、条件に合致する人材だけが紹介されるため、面接や書類選考の無駄がありません。採用決定時に紹介手数料が発生しますが、採用しない限り手数料はかからないため、リスクを抑えられます。ただし、総合型のエージェントの場合は業界知識が乏しい場合があり、ミスマッチが起こりかねないので、注意が必要です。
【求人サイト(転職サイト)】母集団形成には強いが「埋もれる」リスク
リクナビやマイナビなど大手求人サイトは、圧倒的な登録者数が魅力的ですが、そこには「未経験者」や「2級保有者」など要件に合致しない求職者も多く登録していることに留意が必要です。仮に、「1級」限定で募集しても、要件を満たさない応募対応に追われてしまうことが多々あります。また、求人票の掲載期間中に採用できなくても、費用(掲載費)がかかるため、「8倍超」の競争率の中では、1名も採用できずに予算だけ消化するリスクが高くなります。
【ダイレクトリクルーティング(スカウト)】潜在層へ攻める唯一の手法
ビズリーチやdodaなどのデータベースを利用し、企業側から「あなたに自社で働いてほしい」と直接メール(スカウト)を送る手法です。この手法の最大のメリットは、「転職市場に出てきていない(転職活動をしていない)優秀層」にアプローチできる点です。今の会社に少し不満がある程度の潜在層に対してピンポイントでオファーを出せるため、競合とバッティングせずに採用できる可能性があります。しかし、スカウトの文面の作成や送信作業には、採用担当者側の工数がかなりかかります。
【ハローワーク】無料だが「高年収・即戦力」の採用は極めて困難
ハローワークは、無料で利用できる国のインフラですが、1級建築施工管理技士のようなハイクラス人材が職探しに利用するケースは極めて稀です。掲載すること自体にデメリットはありませんが、ハローワークをメインの採用媒体とするのは、現実的ではありません。
【建設業界特化】建職バンクのサービスとその強み
建設業界に特化した「建職バンク」が提供するサービスとは?
建職バンクは、建設業界に特化した転職・求人専門サイトです。
業界特化だからこそ、数多くの優秀な求職者様にご登録いただけています。企業と求職者を結ぶ仲介者として、双方の利益を最大化するような価値提供を目指しています。
ここでは企業様向けのサービスを詳しく解説していきます。
総合窓口はこちら:https://kenshoku-bank.com/inquiries/compare
| サービス | 求人広告 | エージェント(人材紹介) | データベース(スカウト) |
| こんな企業様向け | ・母集団を広く確保したい ・求人票の魅力を最大化したい ・採用単価を抑制したい | ・初期費用をかけずに始めたい ・採用工数を減らしたい ・慎重に採用を進めたい | ・採用成功まで最速で進めたい ・専属アドバイザーのサポートを受けたい |
| 契約形態 | 掲載課金型 (成果報酬なし) | 成果報酬型 (初期費用なし) | 成果報酬型 月額システム利用料 |
| サポート体制 | 求人作成代行 スカウト機能 | 求人作成代行 キャリアアドバイザー | 求人作成代行 スカウト機能 キャリアアドバイザー 専属アドバイザー |
| 詳細URL | 詳細/お問い合わせ | 詳細/お問い合わせ | 詳細/お問い合わせ |
「建職バンク」の強みとは?
建職バンクの強みは、建設業界特化だからこその人材の豊かさにあります。
建職バンクに登録いただいている10万人以上の豊富な求職者データから、各企業様の状況に合わせた人材の提案が可能です。10代20代の若手から60代以上のベテランまで年齢層は幅広く、有資格者の比率も非常に高くなっています。
やる気のある未経験の若手を育てたい企業様も、有資格・経験者の即戦力人材を獲得したい企業様も、建職バンクを利用すれば貴社の状況に合った必要な人材の獲得が実現できます。
例えば、登録者の年齢層は円グラフの通り、10~30代の求職者が約5割、40~60代の求職者も約5割になっています。このように、全体的な年齢層はバランスの取れたものとなっています。育成次第で主戦力となる可能性を秘めている若手から、数十年建設業界に従事しているベテランの技術者まで幅広く採用することができます。
また、有効登録者のうち資格保有者の割合は6割を超えており、即戦力となる人材の採用を実現しやすいと言えるでしょう。

1級建築施工管理技士の採用に関するよくある質問
Q. 1級建築施工管理技士を「定着」させるための条件は何を優先するべきですか?
A. 「休日数」と「現場のサポート体制」を優先させるべきだと考えられます。高収入で求職者の関心を引き入社したとしても、その後の労働環境が悪ければ、1級建築施工管理技士というハイクラスな人材はすぐに他社に引き抜かれてしまいます。最近のトレンドは、給与の高さよりも「完全週休二日制の実施状況」や「書類作成を代行する事務局(BIM/CIMチームなど)の有無」です。これらを含めた労働環境全体を積極的に整えることで、入社後に定着してくれる可能性が高まります。
Q. 60代以上のシニア層の採用は現実的ですか?
A. はい、現実的です。それどころか、今のトレンドですらあります。1級保有者の高齢化に伴い、60代でも現役として最前線で活躍されている方は大勢います。「嘱託社員」や「現場顧問」といった形で、体力的な負担を配慮しつつ経験を活かしてもらう採用手法が増えています。
Q. 2級保有者を採用して育成するのとどちらが良いですか?
A. 現場の状況によります。「今すぐ監理技術者が必要」であれば1級一択ですが、数年後の育成を見据えられるなら2級保有者の採用も有効です。2級保有者は1級に比べて、母集団が多く、採用ハードルも比較的下がると考えられます。建職バンクでは、1級・2級どちらの層にもアプローチ可能です。
まとめ
今回の記事では、1級建築施工管理技士の採用を実現したい企業様向けに、競合他社との差別化や母集団形成に利用できるルートの比較検討について紹介しました。
ポイントは以下の通りです。
・1級建築施工管理技士の求職者が何を求めているのか、一次情報を集める
・高収入以外にも、働き方やサポート体制などを魅力的にアピールして他社と差別化する
・自社の状況に合った母集団形成を行う
有効求人倍率8倍越えという数字は絶望的に見えるかもしれませんが、決して採用可能性がゼロというわけではありません。「誰に(ターゲット)」「何を(自社の強み)」「どうやって(手法)」伝えるか戦略を見直せば、採用への道は開けます。
建職バンクでは、管理職や職人・現場作業員を採用したい企業様に向けて複数のサービスを提供しています。
「まずはどんな人材がいるのか知りたい」「自社の予算で最適なプランを提案してほしい」など、漠然とした相談内容でも問題ありません。建設業界に特化した建職バンクが、貴社の採用成功に向けて全力でサポートいたします!
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