施工管理といえば
「激務」
「ブラック」
「つらい」
このような言葉を想像する方は多いです。
しかし、中にはホワイトな条件で働いている方も一定数います。
「自分は忙しくて休みもないのに…」
と思っている方も安心して下さい。
この記事でホワイトな施工管理の仕事を手に入れましょう!
施工管理の仕事は果たしてホワイトなのか?どれともブラックなのか?
施工管理職の仕事は4大管理と言われ、主に工事の
「工程管理」「品質管理」「原価管理」「安全管理」
を行う仕事です。
つまり、工事の全ての工程を管理することが求められます。
現場のリーダー的な存在であり、非常に重要な存在なのです。
そのため、責任感のある仕事であるが故の精神的な辛さや身体的な忙しさ、拘束時間の長さなど様々な理由から
「施工管理はブラック」
と言われてしまっているのです。
では、項目ごとに1つずつ施工管理はホワイトなのかブラックなのか紐解いていきましょう。
1 残業時間
残業時間が多ければ多いほど、仕事時間も多くブラックといえます。
doda(デューダ)が発表した「残業時間ランキング2019」によると、施工管理の職種はなんとワースト20に3職種も入ってしまっています。
- 1位:設備施工管理:41.6時間
- 2位:建築施工管理:36.7時間
- 6位:土木施工管理:34.2時間
社会人の平均残業時間が、1カ月あたり24.9時間であるため、確かに施工管理職は残業時間という観点からだとブラックであるといえますね。
2 年収
次に施工管理の年収についてです。
建職バンクの求人のデータを参考にしたところ、施工管理の平均年収は535万円という結果になりました。
国税庁の民間給与実態調査によると、日本人の平均年収は441万円であるため、100万円近く高いことがわかります。
年収という観点から考えると、施工管理の職種はホワイトであるといえますね。
3 休日日数
次は施工管理の休日日数についてです。
平成31年の就労条件総合調査によると、施工管理職が存在する建設業界の年間休日日数は104日と全国平均の108.9日と比べてほぼ同水準といえます。
つまり、休日日数という観点からは、ホワイトともブラックともいえないということになります。
施工管理のホワイトの条件とは
では、施工管理のホワイトな条件とは一体何でしょうか
1 国土交通省の働き方改革を推進している
まず1つ目は、国土交通省の働き方改革を推進しているかどうかです。
長時間労働や休日出勤が当たり前の施工管理業務を変えるため、国土交通省では近年建設業界の働き方改革を進める動きがあります。
社会保険の完備、完全週休二日制の導入、適切な工期設定などを行うことで働き方改革を推進することが目的です。
この働き方改革を積極的に推進している会社はホワイトな企業の定義といえるでしょう。
2 工事の工期に余裕がある
2つ目は、受注している工事の工期期間に余裕があるかどうかです。
施工管理の仕事がブラックになってしまう要員の1つとして、工期に余裕がないということがあげられます。
工期に余裕がないと、有給を取ることが困難になってしまいます。
一方で工期に余裕があると、業務量が多すぎず、有給を取りやすい環境になります。
施工管理の仕事は現場のリーダーであるため、工期が仕事の量を左右します。
しっかりと確認することが重要です。
ホワイトな施工管理職に入るために
では、ホワイトな施工管理職に就職するためにはどうすればいいのでしょうか。
1 条件で休日数、残業時間をしっかりと確認する。
まず、年間の休日日数と残業時間をしっかりと確認しましょう。
求人情報には、休日日数の記載がなかったり、目安の残業時間が書かれていないことがあります。
もし、そこの会社に応募したいのであれば、しっかりと掲載している企業に聞きましょう。
自分では聞きづらいと感じる方は、転職エージェントを活用することも1つの手です。かわりに聞いてもらったり、転職エージェントだけが知っている裏情報を教えてもらったりすることができます。
基本的には
年間休日日数〇〇日以上
残業時間の目安〇〇時間程度
という記載があります。
もし、今
「残業時間30時間で忙しく感じる」
のであれば、目安として20時間程度の条件を探すようにしましょう。
また、休日日数で気をつけて欲しいことは、週休2日制か完全週休2日制かの違いです。
週休2日制では、
『一ヶ月の内に一週間でも週2回休みがあること』
なのです。
完全週休2日制が
『週に2回の休日が存在する』
という意味なのです。
そのため、勘違いして入社してしまい後から
『条件と違うからやめる』
ということになってしまうのです。
しっかりと確認しておきましょう。
2 大手の会社に就職する
これは必ずしも当てはまるわけではありませんが、大手建設企業の施工管理職の方がホワイトである傾向にあります。
大手企業である方が働き方改革を推進していることが多く、週休二日制や有給取得率、福利厚生や手当が充実しています。
中小企業だと、一人当たりの業務量が多いことや、優秀な人に頼ってしまう傾向にあります。
その点、大手企業だと仕事が各々にしっかりと割り振られており、1人だけブラックな働き方になるという心配はありません。
もちろん会社にはよりますが、しっかりと調べた上で選ぶようにしましょう。
3 自分の能力を活かせる職種を選択する
これも非常に重要です。
自分の能力を最も活かせる職種で就職することが、ホワイトな施工管理職で働くことに繋がります。
自分の能力を発揮することができない職種に就職してしまうと、評価してもらいづらい傾向にあります。
能力を活かせる職種で働くことで、給料が上がりやすく、また上達しやすいです。
それにより、有給が取りやすい環境や上司に評価されるなど、働きやすい環境を作ることできます。
しっかりと選択しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「施工管理の職はブラックで、働きづらい」
というイメージが少しは改善されたでしょうか。
確かに施工管理の職は人手不足や工期があるため、忙しい傾向にあります。
しかし上の求人情報を見てわかるように、年間休日が120日以上、福利厚生や手当が充実している会社、職種は数多く存在します。
しっかりと見極めましょう。
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