このサイトは2020年10月26日に更新されました。

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ビルメンテナンス業界の業界研究

業界概要

市場規模 平均年収 収益性(営業利益率)
4兆272億円(2019年度予測値) 約363万円(2020年10月9日時点の求人情報などから算出) 0.5%(売上-売上原価-販管費)

市場規模

ビルメンテナンス業界の市場規模のうち売り上げ構成比ではほとんどが大手管理会社で占められており、市場トップシェアを占める企業は「イオンディライト」であった。

図1 ビル管理市場の市場規模推移と将来予測 
出典:矢野経済研究所

なお、ビルメンテナンス業界の市場成長率は前年度対比で約6.0%の伸び率であった。おそらくこれはオリンピックによるいわば特需のような景況感が左右したと考えられる。

平均年収

なお、ビルメンテナンス業界における平均年収は一概には言えずweb上の記事などによって数値が異なるが、今回算定したビルメンテナンス業界の平均年収は弊社求人サイト「建職バンク」の求人票を元に算定した。

営業利益率

ビルメンテナンス業界の収益性については業界がどれだけ儲かっているかを示す指標である「営業利益率」を元に算定した。
営業利益率は高いとされる基準が約5%からといわれており、ビルメンテナンス業界は0.5%と低い数値である。

つまり、コスト構造が複雑であり、コスト構造のうち、どこかの要素がボトルネックとなっている可能性がある。

 

ビルメンテナンス業界の産業構造

ビルメンテンス業界の産業構造図です。

 

このようにビルメンテナンス業界の産業構造は複雑に企業が絡み合い構成されている。

ビルの所有者であるビルオーナーからまずは大手の管理会社が管理業務を請け負い細かく管理業務を区切り中堅管理会社に請け負うより細かく管理業務を「清掃業務」、「設備管理業務」、「環境衛生管理業務」に分けて下請けの管理会社に渡す。

ビルメンテンス業界は建設業界と同様に重曹下請け構造となっている。つまり、ビル所有者をトップ二重、三重に層が重なってビルメンテンス業界となっているのである。そもそも業務特性が強いため、労働者の労働力に左右される「労働集約型」産業であるといえるでしょう。

 

ビルメンテナンス業務の下請けの売上構成比は以下のようになっています。

ビルメンテナンスの業務別売り上げ構成比です。

 

ビルメンテナンス業界の売り上げ構成比の半数以上は、一般清掃業務が占めています。一般清掃業の従事者の確保が仮にできない場合、ビルメンテナンス業界は業界全体で業績を落としてしまう可能性があります。コスト構造を抑えたうえで、ビルメンテナンス業界の課題についてを解説します。

 

ビルメンテナンス業界のコスト構造

ビルメンテナンス業界のコスト構造は労働集約型産業である限り、清掃用具などの費用は別として「人」がネックになっているのではないだろうか。

なので受注単価が下がった場合、物件量で不足分を補おうとするためコモディティ化が進み下請け業者の業績を圧迫する可能性が大いにある。特にビルメンテナンス業界は人件費が売り上げに占める割合(人件費率)が高いため、人の流入も流出も激しいと予想される。

また、人件費率は売上高人件費率(%)=人件費÷売上×100と算定される。
*人件費の算出は企業により給与や福利厚生などの相違により一概には算定できませんが。。

ビルメンテナンス業界の人件費率はおよそ57.7%ほどでした。

売り上げに対しておおよそ50%が人件費に割り当てられています。

労働集約型の産業として他にあげられるのは介護士、看護師でしょうか。介護業界でおおよそ67%ですからビルメンテナンス業界の人件費率は高いといえます。

介護業界と同様に、人件費率が高い業界は非正規雇用が多かったりとなにかと不安定な世界です。

 

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ビルメンテナンス業界の課題

以上でみたようにビルメンテナンス業界は「人」が売り上げを左右する労働集約型産業です。

ビルメンテナンス業界の課題として、「人」に関する重要事項である従業員定着率についてみていきましょう。

従業員定着率

従業員定着率は案外高いですね。

※)定着率%=期末在籍人数/(期初在籍人数+期中(年間総)採用人数)×100

↑図からわかるように従業員の離職率は低く、職業定着率は高いと思われる。
このように、従業員定着率は高く

ですので、従業員の確保が最優先ですし、確保した従業員の離職を抑えることが肝心です。

つまるところ、ビルメンテナンス業界の課題を一つ上げるとすれば、定着はしているようだが、人材の確保に難がありそうである。

人手不足が経営を逼迫している。

具体的には、人材の募集が困難な状況に陥りつつあり、働き手が集まらないので泣く泣く受注を断念する企業も多く出てきています。

すると、人材確保が業績に連動するので業績にも連動し、ビルメンテナンス業界の市場規模にもつながります。

当然ながら、労働需給の逼迫により、売上高の約8割を占める人的コスト(賃金だけでなく社会保険その他従業員を雇用する際に発生する様々な コストの総称)が上昇傾向にあります。

また、市場需給以外に制度変更の面からも、最低賃金の 上昇やパートタイマーへの社会保険の適用拡大が、人的コストの上昇をもたらし、経営を圧迫しています。

⇒「著しく募集をしにくい」との回答が多数を占めるように、採用難にある業界であると思われる。

よく清掃員の募集とバッティングする職業は、小売店のなどの販売であるそうです。

ビルメンテナンス年鑑2020参照

ビルメンテナンスの求人情報まとめ

では、具体的にどのような求人情報が存在するのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

TMES株式会社

会社名 TMES株式会社
年収

400〜700万円
仕事内容

研究施設などの大規模施設、放送局などの設備の運転監視、点検対応、施工管理、メンテナンス業務
就業時間 8:45~17:30
残業 月平均20時間前後
資格 第三種電気主任技術者
休日 年間122日、完全週休二日制
賞与 年2回(6、12月
社会保険 完備
福利厚生 家族手当や残業手当、資格手当など多数の福利厚生あり

1つ目は、TMES株式会社の求人情報です。

給料は、400万円〜700万円と平均年収に比べて高いです。

その上、休日も年間120日以上取得することができ、ワークライフバランスがしっかりしている企業です。

TMES株式会社のより詳しい求人情報が見たい方はこちらをチェック!

大成株式会社

会社名 大成株式会社
年収

450〜650万円
仕事内容

創業60年のビルメンテナンス企業で施工管理
就業時間 8:45~17:30(所定労働時間7時間45分)
残業
場所 東京都
休日 年間123日、完全週休二日制(土日)
賞与 あり
社会保険 完備
福利厚生 寮、社宅、社員持ち株などの多数の福利厚生あり

2つ目は、大成建設株式会社です。

ビルメンテナンス会社の大手企業ですね。

ここも年収、休日日数共に申し分なく、社宅などの福利厚生も充実しています。

非常に良い条件ですね。

大成建設株式会社の詳しい求人情報はこちらをチェック!

まとめ

いかかでしたでしょうか

確かに従業員不足や人員定着率低下などがあり、問題の多い業界であることは確かです。

しかし、業界の規模社会貢献度という観点から考えると、今後改善させなくてはならない業界の1つでもあります。

皆さん一人一人がビルメンテナンス業界を盛り上げて行きましょう!

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