電気工事施工管理技士の資格や仕事内容、年収についての情報を発信してまいりましたが、いい面だけではないというのが世の常です。。
そこで、電気工事施工管理技士の業務つらいところ、そしてやりがいを実際に働く人の声などからまとめてみました。
ここがきつい、電気工事施工管理技士のきついこと
きついとこその①知識や技術の吸収が追い付かない。
電気工事施工管理技士の中には20歳から60歳まで40年間、電気工事の施工管理業務を続けてきた人もいますし、もっと長い施工管理技士もいらっしゃいます。
電気工事施工管理技士の資格を取った後も継続的に電気に関する知識や技術を吸収し続けなければなりません。
毎日のように電気に関する勉強や学習を何十年も吸収し、勤務→帰ったら勉強→資格取得といったサイクルを何年も続けてやっと個人のスキルは確固たるものになるそうです。
それゆえ、毎日が大変ですし、自分の時間も取られてしまいます。そのサイクルを続ける理由は、電気工事施工管理技士に限らず、建設業界一般、社会一般に言えることですがやっぱり就業後何年かの新人かは個人の力量が低いと判断させられがちです。いわゆる見習いという立場からのスタートです。
だからこそ、知識や経験を得て個人として成長し、一人前の施工管理技士になるのです。
それまでの間に知識や技術を吸収することが大事なのでしょう。そうすることで、工事を円滑に運べる施工管理技士になることができます。
きついことその②とにかく休めない!
週休でいえば1日がデフォルトのようにいろいろな電気工事施工管理技士から聞きます。
工事の進捗などによって休める日数は増えるかもしれませんが、基本週休1日で日曜しか休めないということがあるそうです。
電気工事施工管理技士のキャリアが長い人ですと、何十年間も週休1日で仕事をしてきた人もいるようです。最近の「働き方改革」の波の外にあるような感覚を覚えます。
特に女性電気工事施工管理技士は産休や育児休暇がとれないなんて事態にもなりかねないですし、最近、電気工事施工管理技士の受験者数が過去最多を記録したとの報道もあるように、女性がより活躍できるような仕組みを電気工事施工管理技士にも適用してほしいですね。
また、電気工事施工管理技士の中には金曜日は電気工事のために一晩中机にむかって仕事をするということもあるようです。この仕事は天候により左右される仕事であることもあるため、ひどい雨や雷、台風などが発生するとお休みになることがあるかもしれません。
とはいっても工期の関係上、電気工事施工管理技士は雨の日でもカッパを着て、電気設備の外線取り付けを行ったりするそうです。。「工期内完成」がこの業界の至上命題でもありますから。休日が少ないというリスクも当然ありますが、多くの人のパイプラインである電気のために働くことはそれなりのやりがいにつながります。
きついこととして休みがないことを取り上げましたが、週休2日、もしくは週休3日という条件で勤務する方もいますし、一概に電気工事施工管理技士は休みがないとはいえないかもしれません。
きついことその③圧倒的業務量
電気工事施工管理技士の仕事だけでなく、施工管理技士にいえることですが、施工管理の仕事は、原価管理、品質管理、工程管理、安全管理など、幅広い業務をこなします。膨大な業務量です。
それに加え、コミュニケーションが大事なお仕事ですので、人間関係にも気を使わないといけません。
特に、季節にも左右されやすいために、夏場作業が体力的にきついこともあります。
夏場は作業員に高温環境下での作業の危険性について、TBM時に周知徹底を図る 、休憩時間を多めにとる、 水分や塩分の補給を適時行うようにするといった熱中症対策を行うこと必須です。
さらに業務特性的なところで、酸欠のリスクにも考慮しないといけません。
酸欠防止策として、マンホールにおける作業時は、入孔する作業の前に必ず酸素濃度の測定を行う 、作業中は、換気扇などの設備を使用し、常に新鮮な空気を送り込むようにする 、同時作業の作業員数と同数以上の空気呼吸器を備え、使用させるといった酸欠対策が必須になります。
施工管理という性質上、安全管理などチームを安全に運営することは必要不可欠ですし、他にも工程管理や品質管理などの一般的な施工管理業務を行う必要があることから仕事量は多くならざるをえません。
つらいとこまとめ
ずっと勉強しないといけないし、休日も少ないし、業務量もたくさんある。そんな大変なお仕事です。
ですが、その反面人の命を預かり、人の生活を支えているなくてはならない存在であるといえます。大変なこと悪いことだけではなく、同時にやりがいや待遇に直結するのが電気工事施工管理技士のお仕事です。
次に電気工事施工管理技士のやりがいについてみていきましょう。
電気工事施工管理技士のやりがい!
やりがいその①電気のエキスパートになれる。
これはつらさその①で解説したつらいところ=知識や技術の吸収をしないといけないということの反面です。
長年電気の知識や技術を吸収していくことで、手に入れることができるのは「エキスパート」な存在になれるということです。
日々わからないことというのは電気工事施工管理技士の日常だけでなく、全人類に生じることです。
分からないことに遭遇した時に頼りになるのは「エキスパート」の存在です!エキスパートなることで多くの人から頼られます。それは電気工事施工管理技士の業務で出会う工事士だけでなく、消費者、ユーザーからも頼られます。
具体的な事例として71歳の1級電気工事施工管理技士の方で、あまりに深い経験と知識があるので企業側から引っ張りだこな方がいらっしゃいます。その方がいないと電気工事が進まないというほどにベテランさを買われていました。そのような人材になれる可能性をこの資格職はもっているのです。
やりがいその②高年収!
電気工事施工管理技士の年収事情に関しては☞の記事で紹介しています。「電気工事施工管理技士の年収を調べてみた」
電気工事施工管理技士の年収は高いもので年収900万円から1000万のものもあります。
電気工事施工管理技士の年収については工事によったり会社によったりしますが、年収的には日本人の平均年収より高く、高年収であるといえるでしょう。
キャリアアップとしても電気工事施工管理技士の資格を取ることは有効でしょう。
また、電気工事施工管理技士になるとつらいことでも紹介したように休みがあまりとれていないのが現状ですし、「働き方改革」の波の外にあるような印象を覚えますが、今後おそらく労働規制が建設業界にも波及するでしょうし、労働日数についてもいずれは変わってくるでしょう。
やりがいその③転職に有利で求人も多い!
電気工事施工管理技士の求人情報は求人サイトにもよるといえるでしょうが、人手不足ということもあり、電気工事施工管理技士は採用されやすいです。理由としては、そもそも電気工事施工管理技士がいないと電気工事が着手できなかったりするからです。
なので転職の際も電気工事施工管理技士の資格と経験を持っていると転職活動が有利に運ぶことがあります!
やりがいまとめ
電気工事施工管理技士は電気の「エキスパート」になれる。高年収であり、こんごは働き方改革の波及があるかもしれない、転職に有利といったことがあげられるでしょう。
なにより、人に頼られ、多くの人の生活を支える誇り高い職業です。