施工管理職の転職活動で提出を求められる履歴書・職務経歴書・工事経歴書のうち、ここでは職務経歴書の書き方を、見本と合わせてご紹介します。簡単にご利用いただけるテンプレートもダウンロードいただけますので、自力でワードやエクセルで作るのが大変だという方は、ぜひご活用ください。

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施工管理の職務経歴書の見本

職務経歴書

名前  :建職 太郎
ふりがな:けんしょく たろう

資  格
第二種電気工事士(2012年4月)
第一種電気工事士(2017年3月)
足場組立等作業主任者(2017年7月)
1級電気工事施工管理技士(2019年4月)
普通自動車第一種運転免許(2011年1月)

職務経歴1
■会社名: 株式会社●●電気
■在籍期間:2012年4月-2016年4月
■事業概要:分譲住宅のリノベーション工事
■従業員数:15名

<業務概要>
■役割:工事作業者(3年)、現場代理人(1年)
■期間:2012年4月-2016年4月
■業務内容:

  • 内部配線工事及び配線器具、照明器具取り付け工事
  • スマートメーター取り付け工事
  • 下請け業者の手配、それに伴う関係図面の手配、工程管理、打ち合わせなど
  • 施工写真、関係書類の編集及び提出
  • 追加工事などの見積書の作成
  • 元請け業者及び事業主による検査の立ち会い

■退職理由:さらに多くの工種に携わり、自身のキャリアを向上させていきたいと感じたため

職務経歴2
■会社名: ●●電設株式会社
■在籍期間:2016年5月-現在に至る
■事業概要:電気設備設計・施工・保守、構内電気設備、防災設備、情報通信設備
■従業員数:52名

<業務概要>
■役割:現場責任者
■期間:2016年5月-現在に至る
■業務内容:

  • 下請け業者手配・打ち合わせ
  • 職人の手配・施工主・設計事務所・建築会社等の定例会参加
  • 工程管理、安全管理、資材発注、品質管理
  • 電気施工図面の作成(JW-CADを主に使用)

■退職理由:自身のさらなるスキルアップのため

自己PR:
私の強みは以下2点です。
・各関係者とのコミュニケーション
施工管理の仕事は、協力業者や職人ありきの仕事です。
日頃の挨拶・雑談といった基本的なコミュニケーションで関係を築きつつ、仕事の場では、関係者の意見を汲み取ってすり合わせ、どのような工程が現場にとって負担が少なく、かつ工程がスムーズに運ぶかを考えるよう心がけておりました。

・忍耐力・継続力
2年間にわたる工事を最後まで勤め上げました。現場での力作業・夜間作業も連日こなしていたため、体力面の自信もあります。
日々の工程をコツコツ進めつつ、自身の知識・スキルも地道に成長させていくことができます。

職務経歴書の書き方のポイント

施工管理・設備管理・工事など建設業界の転職活動をご支援してきた建職バンクだからお伝えできる、職務経歴書の書き方・作り方のコツをご紹介します。

保有資格・スキルの書き方

施工管理の資格

施工管理という分野は専門性が高いため、一定の経験があれば資格が無くても評価を受けることができますが、資格の裏づけがあると、さらに評価を高めることができます

施工管理に関する資格としては、以下の国家資格があります。

  • 建築施工管理技士(1・2級)
  • 土木施工管理技士(1・2級)
  • 電気工事施工管理技士(1・2級)
  • 管工事施工管理技士(1・2級)
  • 造園施工管理技士(1・2級)
  • 建設機械施工技士(1・2級)
  • 電気通信工事施工管理技士(1・2級)

持っている資格は、すべて記載するようにしましょう。

施工管理以外の資格

施工管理の資格に限らず、電気工事士など建設・工事関連の資格ももちろんプラスの評価になるため、漏らさず記載しましょう。
国家資格以外でも、「安全衛生責任者教育 修了」など、建築関係の講習によって取得できる資格もぜひ記載してください。その他にも、応募先の企業に合わせて、運転免許資格やTOEIC等の英語資格など、アピールになりそうな資格を記載すると良いでしょう。

資格以外で施工管理に役立つスキル・知識

資格は保有していないスキル・知識等についても、プラスに評価されそうなものがあれば記載しましょう。例えば、CADのスキルや、建築技術・建築関連法規等に関する知識などはアピールになる可能性が高いです。その他にも、語学力、マネジメント力、PCスキル、ビジネススキルなど、役に立ちそうなスキルがあれば記載しておきましょう。

職務経歴の書き方

一言に施工管理と言っても、対象や規模は様々です。ビル・マンション・戸建住宅等の建設工事を管理する「建築施工管理」、道路・鉄道・上下水道等の土木工事を管理する「土木施工管理」、空調設備・ダクト、ガス配管等の管工事の管理をする「管工事施工管理」など、分野によって専門性・スキルは異なりますので、職務経歴書には今までの実績と経験を具体的に記載しましょう。
また、「4大管理(工程管理、原価管理、品質管理、安全管理)のうち、どれをどこまでやったことがあるか?」ということも企業側は重視していますので、それが分かるように書くことができると、より良いです。(

  • 在籍企業、所属部署
  • 在籍期間
  • 業務内容、役割
  • 携わった工事の内容(概要、期間、規模、発注元、発注先など)
  • 得られた成果・実績とエピソード

のような内容を記載すると良いでしょう。

工事経歴書も合わせて提出される方は、工事経歴書に詳細を記入する形でも大丈夫です。

施工管理未経験の場合

施工管理未経験の場合は、電気工事士など建設・工事関連の資格や、建設業界・住宅メーカーなど関連業界での経験・スキルをアピールすることで、評価してもらえる可能性があります。入社後に積極的に学んでいきたいという姿勢も面接等で見せられると良いでしょう。

自己PRの書き方

実際に施工管理の仕事をしている皆様には言うまでもありませんが、施工管理の仕事には、建築・工事に関する知識・スキルに限らず、様々な能力が求められます。自己PRでは、資格や職歴では伝えきれなかった能力をアピールできると良いです。施工管理職としての学習欲・成長意欲などをアピールすることも有効でしょう。

実際に施工管理で求められる能力・スキルには、以下のようなものがあります。

コミュニケーション能力・マネジメント能力

施工管理に当たっては、職人や協力会社、施主など、多くの人々との連携や折衝が不可欠です。立場も年齢も違う人たちとコミュニケーションを取り、工程を進行させていくためにマネジメントを行う能力が重視されます。
職務経歴書では、

  • 多様な関係者と密にコミュニケーションを取った経験
  • 報告・連絡・相談や指示出しを行った経験
  • 顧客のリクエストやクレームに対応した経験
  • 複数の関係者の意見を汲み取り調整した経験

などを記載すると良いでしょう。

忍耐力・継続力

工期は工事の規模により様々ですが、大規模なものでは数年から十数年単位になることもあります。そのような中で、地道にコツコツと業務を進めていく力が求められます。
長期間同じプロジェクトに関わっていた場合、職務経歴書に書くことが無いように感じてしまうかもしれませんが、1つのプロジェクトに長期携わった経験自体が忍耐力・継続力の証明として、評価のポイントになり得ます。

想定外の事態への対応力

施工管理に携わる方は、天候や周辺環境の影響で想定外の事態が発生した際も、スケジュールを調整し、関係者をまとめて工程を進行させていくことが求められます。実際に不測の事態に対処した具体的な経験をアピールできると良いでしょう。

専門知識

施工管理の知識はもちろんアピールポイントになります。施工管理の資格・経験がない場合も、関連する知識・経験を記載するとともに、それらを取得するために行った努力をアピールすることで、「入社後にスキル習得や資格取得をしてくれそうだ」と期待してもらえるようにしましょう。

職務経歴書の書き方でよくある疑問

経歴は時系列で書くべき?

経歴を書く順番は、時系列に沿って古い順に経歴を記載していくのが最も一般的です。最近の経歴をアピールしたい方は新しい順で時系列に並べたり、特にアピールしたい経歴がある場合はアピールしたい順に並べたりしても全く問題ありません。

職務経歴書は手書きで書くべき?ワードやエクセルでもOK?

最近では、パソコンを使ってワードやエクセルで作成することが一般的です。パソコンを持っていない場合でも、スマートフォンで文章を入力したら職務経歴書ができあがるようなサービスもありますので、活用してみてください。

職務経歴書のコピー用紙は何を使うべき?

用紙サイズはA4サイズが最も一般的ですが、場合によってはB5サイズで印刷する方もいらっしゃいます。特に指定が無い場合は、A4サイズで印刷すると良いでしょう。また、用紙の質は、よほど安っぽいもので無い限り、普通紙で問題ありません。

職務経歴書・履歴書・工事経歴書の違いは?

職務経歴書は、これまでの業務経験や、入社後に活かせる知識・スキルなどを記載することで、自分をアピールしていく書類になります。一方、履歴書は氏名・年齢・住居等の基本的なプロフィールと学歴・職歴等の略歴を形式的に記載したもの、工事経歴書は工事内容・担当業務・発注先・発注元・請負金額等、携わった工事の詳細情報を端的に記載・列挙するものになります。

ハローワークの職務経歴書テンプレートを使った方が良いの?

特にハローワークのテンプレートを使用した方が良いということはありません。採用担当者に自分のアピールしたいことがしっかり伝わるようなテンプレートを選びましょう。

最後にチェック!パッと見て分かりやすい職務経歴書になっていますか?

職務経歴書の作成が終わったら、採用担当者の立場になって、自分の職務経歴書を読んでみましょう。読みづらくないか、アピールしたいポイントがきちんと伝わるかをチェックすることが重要です。
あまりに詳しく書きすぎると、何を伝えたいのか分かりづらくなってしまいますので、A4用紙2~3枚にまとまるようにし、詳細は面接で伝えるようにしましょう。

  • 内容は具体的に記載されていますか?
  • 簡潔な文章になっていますか?
  • レイアウトは崩れていませんか?(テンプレートをそのまま使用するのがオススメです)

しっかりチェックして、あなたの魅力が伝わる職務経歴書に仕上げましょう。

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