電気工事士の資格を取ればなにができるのか?資格取得のメリットはあるのか?一種と二種でできることは何が違うのかという観点から電気工事士の仕事内容について迫ります。

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電気工事士でできること

電気工事士の試験に合格し免状交付を受けたらいったいどんなことが「できること」としてあるのでしょうか?電気工事士の資格には「第1種電気工事士」と「第2種電気工事士」の二つがありますが、ここでは電気工事士としてできることを紹介します。

施工管理ができるのか?設備管理ができるのか?電気設計業務ができるのか?それとも名誉資格のように、特にできることはないのか?資格取得のその先に何ができることとしてあるのかを紹介します。

[電気工事士]できること①現場で電気工事できる!

「電気工事ができるようになります!」といっても資格の名前の通りのできることですが、この電気工事とは何かというと、☟のような「送電線、配電盤、電灯、電力機器、などの電気設備の工事」を指します。

電気工事士の資格を取得すると、これらの電気設備の工事などに関わることができるようになります。

電気工事士の資格を取得すると、これらの電気設備の工事などに関わることができるようになります。

建設業には29業種の許可業種があります。

「電気」もこの中の一つで、指定建設業なのです。電気工事というのは電気工事法の規定を受ける工事区分です。電気工事はこの規定を受けている関係上、電気工事を行うためには国家資格が原則として必要なのです。その資格こそが「電気工事士」の資格なのです。

電気工事が電気設備の工事においておおまかにどのように進むかというと、

事前準備「設計図受領☞☞コスト確定☞☞機器の発注☞☞総合図作成☞☞施工図作成

現場作業「資機材の取り付け☞☞各種検査☞☞竣工

という進行で電気設備の工事は行われていくのです。細かい進行方法については現場や所属する会社により異なりますが。電気工事の工程の中で電気工事士としてできることは現場作業となります。もちろん事前準備工程を担うこともできます。

例えばこのような工程で電気工事は進んでいきます。(サンプル)

例えばこのような工程で電気工事は進んでいきます。(サンプル)

電気工事は住宅を建てる際にも必須になります。電気工事士としてできることが人々の生活を支えることになるので、非常に重要な国家資格なのです。

[電気工事士]できること②現場代理人になれる!

電気工事の現場には責任者たる現場監督がいます。建設業法による定めでは建設業を営む営業所には選任の技術者を設置しなければなりません。選任技術者には主任技術者と監理技術者がいます。主任技術者と監理技術者の違いについては☞「電気工事施工管理技士のお仕事」。

電気工事士には現場代理人もできます。

電気工事士には現場代理人もできます。

現場代理人」というのは現場を発注者から請け負う仕事(コストや施工管理内容等)についてを契約者の代行をし、工事期間中常駐で責務を担う人のことを指します。

 

この現場代理人の職務を果たすのに必要な資格は特別ないのですが、実際の業務における電気工事に関する知識を知っておくと知らないとでは大きな差が出てきます。そうした関係上電気工事士の資格を保持した電気工事の現場代理人が多いようです。

現場代理人としての業務を一つ上のグレードの資格である電気工事施工管理技士の実技試験(施工管理経験の記述)に記述することもできます。

[電気工事士]できること③電気工事士を取って日曜大工!

電気工事士のキャリアとは関係のないことかもしれませんが、電気工事士の資格を取得し、日曜大工をする方もいらっしゃるようです。

電気工事士の資格の区分は一種と二種がありますが、どちらの試験にも実務経験を求めるなどの受験資格に制限はありません。ですので誰でも受験が可能な試験なのです。

それゆえに電気工事に必要な電気工事士(特に2種)を取得して日曜大工で電気工事をできるようになるのです。

近年日曜大工の人気は高まってきていることはご存知でしょう。屋内配線工事の施工なども自前でやってしまう方もいらっしゃいます。

例えば人気youtuberのkazuさんなどもこのように電気工事を日曜大工で行っています。

電気工事という住宅における非常に重要な工事を業者を使わずに自前でやってしまう人も増えてくるでしょう。

日曜大工で電気工事をするだけでなく、電気工事士の資格を保持し、経験を積んでいけばいずれは一人親方として独立することも可能です。電気工事士の一人親方の年収については☞「電気工事士の年収事情

電気工事士としてできることを一種、二種問わずに紹介してきましたが、次に電気工事士の一種、二種でできること、仕事内容の違いについてをみていきましょう。

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電気工事士の一種、二種の違いとは?

ご存知の通り、電気工事士試験には一種と二種があります。それぞれの資格の概要や難易度については

☞「第一種電気工事士の資格情報」☞「第二種電気工事士の資格情報

基本的には一種と二種の違いは☟のような電気工作物が事業用か、一般用かで異なるということに注意が必要です。電気工作物については☞「電気設備とは?

電気工事士一種と二種の違い

電気工作物のV数による電気工事士一種と二種の違い

 

[電気工事士]一種を取ってできること

電気設備とは何か。今回の記事から電気設備図鑑と称し、日本に存在する電気設備を紹介していきたいと思います。電気に対する認知度をもっと上げたいという種子があります。今回の記事ではその第1弾として「電気設備」とは何か。どういう役割を持っているのか、どんな種類があるのかという観点から紹介していきたいと思います。

第一種電気工事士は何ができるようになる?

第一種電気工事士の資格でできることと二種を取ってできることの大きな違いは電気工事の対象の電気設備が大きいか小さいかです。大きな電気設備の電気工事に携わることができるのは「第一種」です。

具体的に大きな電気設備がどんなものかというと、工場やビルなどの電気設備の電気工事に関わることができるのです。

工場やビルの電気設備の代表例としては事業用電気工作物(自家用)である「受変電設備(キュービクル)」の設置工事などを行うことができるのです。受変電設備について詳しく知るには☞「受変電設備の仕組み

二種でできることは一種でもできることなので、一種だとかかわることのできる電気工事の幅は相当に広くなります。その分仕事量は増えますがそれだけ給料アップにつながる資格なのです。

[電気工事士]二種を取ってできること

配線を通したりすることなど電工二種の仕事も幅広いです。

配線を通したりすることなど電工二種の仕事も幅広いです。

電気工事士の二種を取得してできるようになることは、一般用電気工作物の電気工事等です。一般住宅や小規模店舗など小さな施設や建築物での電気工事が可能になります。二種で日曜大工ができるようになるというのはこのことなのです。

具体的に電気工事士の二種を取得すると、、屋内配線工事、外線の配線工事、エアコンの取り付けなどの工事、ビルの電気設備、ボイラーなどの管理業務を行うことができるようになるのです。

この中でもビル管理系統の仕事に関しては電気工事士の資格以外にボイラー技士の資格だったり、消防設備士の資格だったり、危険物の資格だったりといろいろな資格を組み合わせることで高いレベルの管理業務を行うことができるようになるのです。いわゆるビルメン四点セットに電工二種が含まれているのもこうした事情があるからこそなのです。

まとめ

以上のように電気工事士としてできること、仕事の内容、さらに一種、二種のできることの違いについてを紹介してきました。電気工事士としてできることはまさに我々の生活のインフラを構築することと同義です。

非常に生活に密着した仕事であるからこそ、やりがいにつながる仕事だといえますし、「電気工事が楽しい!」という電気工事士もいらっしゃいます。つらいことも仕事の範囲を考えるとあるかもしれません。しかし、キャリアアップにもつながる非常にニーズの高い資格なのです。

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