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消防設備士乙4取得のメリット

消防設備士という資格は難易度の低い資格の一つで、しばしば取得することで年収が上がったりすることもあるコスパのいい資格であるとされることもある資格です。

ビルメンの資格にはさまざまな資格があり、「ビルメン四点セット」や「ビルメン上位資格、三種の神器」などと呼ばれるような資格群があります。

消防設備士乙4はこの両方には当てはまらないのですが、プラス@という位置づけをされることがあります。

消防設備士の資格は甲種と乙種があり、それぞれに〇類という形式で資格が存在しています。その中でなぜ乙4(乙6も)がビルメンで持っておくといい!という認識を受けているのでしょうか?

なぜビルメンで消防設備士乙4が重要なのか?

まずは消防設備士の乙4種の資格の内容についてを押さえておきましょう。

分類
区分内容
乙4
自動火災報知設備、消防機関へ通報する火災報知設備、ガス漏れ火災警報設備
乙6
消火器

このうち4類の対象設備である「自動火災報知設備、ガス漏れ火災警報設備、消防機関へ通報する火災報知設備」のうち「自動火災報知設備」はビルメンテナンス(オフィスビル、病院、学校など)で取り付けられているから!です。

ちなみに自動火災報知というのは、

自動火災報知をみたことがある方もおおいでしょう。

自動火災報知をみたことがある方もおおいでしょう。

なんでビルメンテナンスにおいて乙4が必要とされているのかということに関しては、この「自動火災報知機」の点検・メンテナンス業務をしなければならないからです。

ですので資格に対する需要は相当に高く、ビルメンテナンス会社から取得を推奨されたり資格手当がもらえるといったメリットがあります。単純に消防設備士乙4を取得して転職活動を有利に進めることができるでしょう!

次からがそんな消防設備士乙4の資格の難易度、合格率、勉強方法についてを紹介していきます。

消防設備士乙4の難易度、合格率

消防設備士乙4の合格率の推移(過去6年)

消防設備士乙4の合格率の推移(過去6年)

消防設備士乙4の過去6年の合格率は平均して35%となっています。前年度試験では34%となっており、かなり高難易度の試験というわけではないのですが、「なめてると落ちる」という試験であることが分かります。

合格率を見ると、第2種電気工事士やボイラー技士試験より低く、難しく感じます。ですが、合格率の低さ以上に消防設備士乙4の試験問題を見てみると問題内容が易しく感じるでしょう。

特に暗記で解けるような問題が多く出題されているので、勉強時間さえ確保できれば合格は近いといえる試験なのです。

さらにビルメンテナンスで求められるような資格を保持していると筆記試験で免除される科目があるので、合格率だけをみて一概に消防設備士乙4は難しいとはいえないようです。

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消防設備士乙4の免除について

技術士等というのは、検定境界職員と電気の技術士のことを指します。

既存の免状交付済み保有資格に合わせて消防設備士試験の免除申請ができるのです。ほとんどの資格で筆記試験科目の一部が免除されています。

特に電気工事士の資格の免状交付者であれば難しい実技試験の一部科目を免除することができます。それもあって電気工事士の資格を取得してから消防設備士乙4の試験を受ける人は一定数います。

免除を使用しないで消防設備士乙4の試験を受ける理由

普通に考えれば免除できるならばできたほうがいいかと思われるでしょう。ですがこの消防設備士乙4の試験の制度的に、免除しない理由もあるようです。

消防設備士乙4の試験には足きり制度があります。足切りラインは40%とされており科目毎に設定されています。そのため、なるたけ多くの問題数を解くために?科目免除制度を使用せずに受験する人は毎年のようにいます。

科目免除を受ける理由

勉強で対策できる問題をなるべく減らしコスパよく試験に合格するために免除を利用する。

至極もっともな理由で、特に不安な要素がないならば、基本的には免除できるならばできたほうがいいでしょう。

次からは、そんな消防設備士乙4の合格に向けた勉強方法を合格者の声を元に事例を織り交ぜて紹介していきます。

消防設備士乙4の勉強方法~参考書や過去問おススメ~

そんな消防設備士乙4の試験に合格した人がおススメする参考書や過去問本、アプリなどを紹介します。

1回落ちて謙虚に勉強したら合格できた話

消防設備士乙4に一度不合格になるもキチンと基礎力をつけて合格できたHさん(画像は仮物)

消防設備士乙4に一度不合格になるもキチンと基礎力をつけて合格できたHさん(画像は仮物)

-試験を受ける心構えについて

まず私は一度消防設備士乙4に不合格しています。当時電気工事士の試験に合格はしていたのですが、免状をまだ交付されていなくて他に免除を受けられる資格を持っていなかったこともあり、免除なしで消防設備士乙4に挑みました。

「電気工事士は試験で合格したし、ほとんどの消防設備士乙4の出題科目は特別な対策はせずに受かるだろう」という気持ちでいたので勉強時間は20時間もないようなレベルでした。そのときの私は消防設備士乙4試験を完全になめていました。

-勉強方法について

あとで合格率を見て3割台なのをみて驚いたほどです。不合格通知書をもらったタイミングで同期と先輩のビルメン士が揃って合格していたのでとても悔しさを覚えました。

その悔しさをバネにあえて同年度試験は受けずに同じ試験日の試験に向けて勉強を進めました。これまで試験の類は落ちたことがなかったので、プライドがあったせいか免除申請は出さずに試験を受けようと思い、もう一度消防設備士乙4の基礎から勉強をし直しました。

私がした勉強方法はとにかく「消防関係法令」の問題10問を解くために暗記を強化しました。暗記で解ける問題ははやめに手を打ち記憶に定着させる。

「基礎的知識」、「構造機能、工事整備」については実務で消防設備士をやっている同僚からわからないことを徹底的に聞き参考書ではわからないこと、実際はどんな設備なの?理論なの?ということを目で見て記憶に定着させる勉強方法をとっていました。

実技試験については鑑別の問題は比較的知識と実務で作業していたので解けたのですが、☝の現場の消防設備士の業務を見るうちに実技試験の内容とほとんど同じことをしていると知り、その消防設備士の観察を行っていました。

過去問や参考書以上に対策になっていたなと振り返って思います。(笑)実技試験の内容は「イラストを見てこれは何?」というのを筆記する試験なのですが、土日に現場の消防設備士の作業を観察していてクイズを出してもらってたりしました。実技とはいっても暗記できることが多いので、過去問を解くだけでも頑張れば何とかなります。

-おススメの参考書について

 

こちらの参考書は先輩におススメしてもらった参考書なのですが、消防設備士試験を独学で対策する人には良くお世話になる工藤シリーズの参考書を使用しました。もちろん、予備校や資格学校に通い合格を目指すのも合格可能性を上げるという面では最強です。

私は夜中も朝も子供のお世話をしていたので、隙間時間を使ってこれらの参考書を5周くらいは読みました。なにせ1年間勉強しましたから。とはいえ、土日の仕事は緩かったので消防設備士の見学の時間はありました。(笑)

隙間時間を有効活用したという意味では消防設備士の勉強用アプリも利用しました。このアプリは乙6の試験対策用でしたが、重なる部分もあったので相当参考になりました。

消防設備士乙6のアプリ

消防設備士乙6のアプリ(参照)

このアプリの開発者には感謝です。あと、消防設備乙4の隙間時間を活用したサイトとしては

消防設備士乙種4類に挑戦

消防設備士の資格に挑戦!実際に挑戦する前に実力チャレンジ。  初めて受けてみようと思っている方も、どんな問題が出題されるか確認できますよ!   ランダムに出題されるので、10回くらい挑戦しないと登録してある問題のすべてを読めません。

このサイトも参考になりました。成績と解答の速度が競えて勝負感覚で勉強できるのでお勧めのサイトです。

つまるところ私の合格の秘訣は不合格になって謙虚に基礎知識を蓄えて、現場で働く消防設備士の仕事を観察すつことでした。合格後は消防設備士としての仕事もこなすよになったので、いかに基礎知識が重要かを再認識できました。

 

まとめ

以上、消防設備士乙4の難易度、合格率、勉強方法などをみてきましたが、この資格を保持するとしないでは仕事の幅が大きく変わってきます。そんな消防設備士乙4の資格ですが、消防設備士乙4を推奨資格として応募を出している求人情報も多数存在します。

年収に関しては消防設備士乙4のみだとそれほどの高額年収は見込めない可能性がありますが、資格を組み合わせることで年収700万円も可能です。さらに消防設備士乙4を活かし独立し、個人事業主として開業するという手もあります。

非常に資格を活かせる幅の広い資格なのです。