「筆記試験はなんとか通過できそうだが、技能試験が不安で仕方がない」 「第一種と第二種、技能試験では具体的に何が違うの?」

電気工事士を目指す多くの方が、実際に手を動かす「技能試験」に対して高いハードルを感じ、上記のような不安を抱えています。筆記とは異なり、制限時間内に正確な施工を完了させなければならず、たった一つのミス(欠陥)で不合格になる緊張感があるためです。

しかし、技能試験は「正しい準備」と「練習量」さえあれば、決して運に左右される試験ではありません。

この記事では、第一種と第二種の技能試験の違いを明確にし、両者に共通する「合格の鉄則」や「欠陥の基準」を解説します。これから受験対策を始める方は、まずこの記事で全体像を掴んでください。

資格別のより詳しい対策手順や候補問題の解説は、以下の詳細記事をご覧ください。
第一種電気工事士の技能試験を攻略!候補問題のポイント・欠陥対策や合格後の年収など
第二種電気工事士の技能試験を徹底解説!合格のコツ・欠陥事例など

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一種と二種の技能試験の違い

まずは、第一種と第二種の試験概要を比較してみましょう。 最大の違いは「試験時間」と「求められる作業量」にあります。

第二種電気工事士第一種電気工事士
試験時間40分60分
候補問題数13問10問
施工範囲基本的な配線作業高圧機器・太い電線の加工あり
難易度初心者向け中級者向け
合格基準欠陥がないこと(共通)

第二種は「時間との戦い」です。基本的な作業をいかに迷いなく、素早くこなせるかが鍵となります。一方、第一種は時間は長くなりますが、扱うケーブルが太く硬くなったり、配線図自体が複雑になったりと、作業の負荷が格段に上がります。

共通しているのは、「事前に公表された候補問題の中から1問が出題される」という点です。つまり、出題される問題はあらかじめ分かっているため、対策は立てやすい試験と言えます。

【第二種】技能試験の概要と対策ポイント

第二種電気工事士の技能試験は、業界未経験者や学生など、電気工事の初心者が最初に挑む登竜門です。

時間不足を防ぐ「時短テクニック」が命

試験時間はわずか40分です。複線図(配線図)を書くのに3〜5分かかるとすると、実際の施工時間は35分程度しかありません。 初心者が陥りがちなのが、「丁寧にやりすぎて時間が足りなくなる」パターンです。特にVVFケーブルの外装被覆剥きや、のの字曲げ(ランプレセプタクルへの結線)で時間を使いすぎないよう、VVFストリッパーなどの便利工具を使いこなすことが合格への近道です。

候補問題13問を「体で覚える」

公表される13問の候補問題は、すべて一度は実際に組み立ててみることが推奨されます。特に「No.1〜No.13」の中で、アウトレットボックスの使用や3路スイッチの結線など、問題ごとの特徴を把握しておきましょう。

詳細は以下の記事で詳しく解説しています。
第二種電気工事士の技能試験を徹底解説!合格のコツ・欠陥事例など

【第一種】技能試験の概要と対策ポイント

第一種電気工事士の技能試験は、第二種合格者や実務経験者がステップアップとして受験するケースが大半です。

「高圧」特有の部材と施工条件

第一種では、高圧受電設備を想定した課題が出題されます。
・KIP線(高圧絶縁電線): 被覆が厚く、剥くのにコツが必要。
・変圧器代用端子台: 複雑な結線が求められる。
・より線(太い電線): 5.5mm2以上の太い線を扱うため、握力と体力が必要。

試験時間は60分ありますが、作業量が多いため余裕はありません。特にKIP線の被覆剥きで手間取ると、後半の結線確認の時間がなくなってしまいます。

施工条件の読み落としに注意

第二種に比べ、問題文の「施工条件」が複雑になります。「ここはこの色を使う」「接地線はここ」といった指定を見落とすと、完璧に施工しても即不合格(欠陥)となります。実務経験がある人ほど「いつもの癖」で施工してしまいがちなので、問題文を冷静に読む訓練が必要です。

第一種技能試験の詳細については、以下の記事をご覧ください。
第一種電気工事士の技能試験を攻略!候補問題のポイント・欠陥対策や合格後の年収など

合否を分ける「欠陥」の共通基準

電気工事士の技能試験において最も恐ろしいルール、それは「欠陥が一つでもあれば、即不合格になる」という点です。 これは一種・二種ともに共通です。電気工事のミスは火災や感電に直結するため、試験センターの判定は非常に厳格です。

代表的な「一発アウト」の事例

多くの受験者が涙をのむ、代表的な欠陥事例を紹介します。

1. 誤結線(配線ミス)
スイッチを入れても点灯しない、コンセントの極性(プラス・マイナス)が逆になっているなど。これは複線図を間違えた時点でアウトです。

2. リングスリーブの刻印間違い
圧着ペンチのダイス選び(「小」で潰すべきところを「〇」で潰したなど)のミス。施工後に修正がきかないため致命的です。

3. 心線の傷・被覆の噛み込み
心線に深い傷が入っている(断線の恐れ)、またはビニール被覆が端子に噛み込んでいる(接触不良の恐れ)。

4. 未完成
時間内に規定の寸法・状態で完成していない場合。

「綺麗に作る」ことよりも、まずは「電気的に安全で、欠陥がない状態」を目指してください。練習の段階から、自分の作業工程を電気技術者試験センターが公表している欠陥判断基準と照らし合わせる癖をつけましょう。

技能試験に必須の準備物と練習方法

技能試験は「道具」と「準備」で8割が決まると言っても過言ではありません。

必須の指定工具(7つ道具+α)

試験センターが指定する最低限の工具に加え、合格者のほとんどが使用しているのが「VVFストリッパー」です。これ一本でケーブルの切断、被覆剥き、のの字曲げが可能になり、作業時間を大幅に短縮できます。

【試験に持ち込み可能な工具例】
・電工ナイフ / ニッパー / ペンチ / ドライバー(プラス・マイナス)
・ウォーターポンププライヤー / 圧着工具(JIS適合品)
・VVFストリッパー
・スケール(メジャー)

※電動工具は使用禁止です。

練習用部材は「セット購入」が効率的

ケーブルや器具をホームセンターで一つずつ揃えるのは手間がかかり、買い間違いのリスクもあります。資格学校や工具メーカーが販売している「練習用部材セット(1回分〜3回分)」を購入するのが一般的で効率的です。

おすすめの練習ステップ:
1. 単位作業の練習:被覆剥き、リングスリーブ圧着、のの字曲げを個別に練習する。
2. 時間無制限で通し練習:候補問題を時間を気にせず、正確に作り上げる。
3. タイムアタック:ストップウォッチを使い、制限時間マイナス5分での完成を目指す。

建職バンクが支援する「資格取得後のキャリアパス」

苦労して技能試験を突破して資格を手にした後、どのようなキャリアが待っているのでしょうか。 建設業界専門の人材紹介サービス「建職バンク」には、資格取得を機にキャリアアップを目指す方からの相談が多く寄せられます。

「電気工事士」の市場価値は上昇中

現在、建設業界では電気工事士が慢性的に不足しています。そのため、資格保有者の市場価値は非常に高く、給与水準も上昇傾向にあります。

多くの企業で資格手当が支給され、相場としては月額5,000円〜20,000円ほど給料に上乗せされます。
年収換算にすると数万~十数万円の増加になるため、資格取得は年収アップに大きく寄与すると言えます。

建職バンクにおける転職支援実績

建職バンクでは、建設業界に特化した完全無料の人材紹介エージェントサービスを提供しています。
ここでは、実際に転職に成功した求職者の例をいくつかご紹介します。
(※職人・作業員の人材紹介は法律で禁止されているため、紹介先は管理等の職種になります。)


Kさん
年齢20歳
経験工事作業経験がある
資格第二種電気工事士、第一種電気工事士
経験社数2社
年収の上がり幅300万円→397万円(97万up)

Yさん
年齢23歳
経験工事作業経験がある
資格第二種電気工事士
経験社数1社
年収の上がり幅350万円→370万円(20万up)

Iさん
年齢26歳
経験業界未経験
資格第二種電気工事士
経験社数1社
年収の上がり幅360万円→378万円(18万up)

以上のように、業界未経験の方でも電気業界への就職・転職は可能です!少しでも興味があったり、相談したい場合は是非建職バンクをご利用ください。

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電気工事士の技能試験に関するよくある質問

Q. 手先が不器用ですが、合格できますか?

A. はい、十分可能です。技能試験は芸術的な美しさではなく、「欠陥がないこと」を求めています。不器用な方でも、ストリッパーなどの工具を活用し、手順通りに練習を繰り返せば必ず合格レベルに達します。

Q. いきなり第一種を受験しても良いですか?

A. 受験資格に制限はないため、いきなり第一種を受けることも可能です。ただし、試験内容に基礎(第二種相当)が含まれているため、未経験の方は第二種の勉強から始めるか、同時に学習することをお勧めします。なお、第一種の免状交付には実務経験が必要です。

Q. 独学での合格は難しいですか?

A. 独学でも合格は可能です。現在はYouTubeの解説動画や、優れた参考書・練習キットが充実しています。自分のペースでコツコツ練習できる方なら、高額な講習会に通わなくても合格できます。

まとめ

電気工事士の技能試験は、第一種・第二種ともに「事前の準備」と「練習」が合否を分けます。

1. 自分の受ける区分(一種・二種)の特徴を知る。
2. 適切な工具と練習キットを揃える。
3. 「欠陥」の基準を理解し、ミスのない施工を心がける。

この3つを徹底すれば、合格は決して難しくありません。 そして、資格を取得した先には、安定した需要とキャリアアップのチャンスが広がっています。

試験合格はゴールではなく、プロの電気工事士としてのスタートラインです。 「資格を活かして、より良い条件で働きたい」「現場のプロとして成長したい」とお考えの方は、ぜひ建職バンクへご登録ください。あなたの新しいキャリアを、私たちが全力でサポートいたします。

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