第二種電気工事士の試験において、最大の山場と言えるのが技能試験です。

「たった40分で完成させられるだろうか?」「欠陥を一つでも出したら即不合格なんて怖すぎる」 そんな不安を抱えている方のために、本記事では技能試験を一発でクリアするための具体的な対策を徹底解説します。

さらに、苦労して資格を取得した先にどのようなキャリアが待っているのか、建職バンクならではの視点でリアルな年収事情や転職成功事例もご紹介します。

▼電気工事士の転職を検討している方はこちらもどうぞ▼
業界プロの無料転職サポートを受ける

建職バンクのバナー

第二種電気工事士の技能(実技)試験とは?試験概要と合格率

まずは試験内容を知ることから始めましょう。技能試験は「知っているか知らないか」で合否が分かれる試験です。

技能試験の実施内容と試験時間

技能試験は、持参した作業用工具を使って支給された材料(電線や器具など)を配線図通りに施工して完成させる実技試験です。
試験時間は一律40分。この短い時間で複線図の作成からケーブルの切断、被覆剥き、結線、そして見直しまで行わなければなりません。

出題される問題は、事前に候補問題として13問が公表されますが、そのうちのどれが当日の試験に出るかは分かりません。つまり、13パターンすべてを40分以内に組めるようにしておく必要があります。

近年の合格率推移と難易度

「技能試験は難しい」と思われがちですが、実は筆記試験よりも合格率自体は高い傾向にあります。

年度 平均合格率
2025年度(令和7年上期) 72.05%
2024年度(令和6年) 70.26%
2023年度(令和5年) 71.06%
2022年度(令和4年) 72.59%
平均 71.49%

(参考:一般財団法人電気技術者試験センター「第二種電気工事士試験の試験結果と推移」

およそ10人中7人が合格しています。
しかし、「それなら簡単だ」と油断するのは禁物です。残りの3割、つまり数万人が不合格になっており、その原因のほとんどが「たった一つの欠陥(施工ミス)」によるものだからです。どれだけ綺麗に作っても、欠陥が一つあれば評価はゼロになります。

一発合格するための事前準備と必須工具

技能試験は準備が9割です。当日のパフォーマンスを最大化するために必要なものを揃えましょう。

指定工具(7つ道具)の選び方

試験センターが指定する工具は必ず持参しなければなりません。いわゆる「7つ道具」です。

  1. 圧着工具(リングスリーブ用・JIS適合品)
  2. 電工ナイフ(またはカッター)
  3. プライヤー
  4. ペンチ
  5. ドライバー(プラス・マイナス)
  6. 電工ハンマー
  7. メジャー

これから揃える方は、HOZAN(ホーザン)などのメーカーが出している「電気工事士技能試験 工具セット」を購入するのがおすすめです。特にVVFストリッパーが含まれているセットを強くおすすめします。これがあるだけで、ケーブル剥きの作業時間が大幅に短縮されます。

候補問題(全13問)の練習方法

公表されている13問の候補問題は必ず最低1周、できれば2〜3周練習してください

「頭では分かっている」のと「手が動く」のは全く別物です。各メーカーから販売されている「練習用部材セット(1回分〜3回分)」を購入し、実際に時間を計りながら組み立てる練習が合格への最短ルートです。

候補問題は「電気技術者試験センター」のサイトで公表されます。

【実践編】技能試験を40分でクリアする3つのコツ

40分は本当にあっという間です。少しの迷いがタイムオーバーにつながります。

複線図は「3分以内」に正確に書く

問題用紙には単線図(シンプルな図面)しか書かれていません。これを実際に配線するための「複線図」に書き直す必要があります。 この作業に時間をかけすぎると施工時間がなくなります。目標は2分〜3分です

  • 電源(白・黒)を書く
  • コンセント・負荷(白)をつなぐ
  • スイッチ・負荷(黒)をつなぐ

以上の手順を型として叩き込みましょう。

ケーブル切断・被覆剥きの時短テクニック

作業時間の半分以上はケーブルの切断と被覆剥きです。ここでVVFストリッパーが活躍します。
以下の時短テクニックを身に着けておくと余裕を持って作業を進めることができます。

  • 寸法を測りすぎない: 指の長さやストリッパーの長さを定規代わりにして、いちいちメジャーを当てずに測る練習をしましょう
  • まとめて剥く: 2本、3本の電線をまとめて切断・加工できる技術を身につけると、数分の短縮になります

見直し時間の確保と最終チェック

残り5分になったら、作業が途中でも一度手を止めて全体を見渡す勇気も必要です。30分〜35分で完成させ、残り5分を見直しに充てられるのがベストです。

特に「リングスリーブの刻印(大・中・小)」や「配線の色間違い」は、この最後の5分で気づけば修正可能な場合があります。

要注意!不合格になる「欠陥」の判断基準

技能試験には「欠陥」という判定基準があり、これに該当すると一発で不合格となります。以前は「軽欠陥」なら数個までOKという時代もありましたが、現在は欠陥が一つでもあれば不合格となる厳しい基準です。

よくある欠陥事例

特に初心者がやりがちなミスをピックアップします。

①リングスリーブの圧着マーク間違い
使用する電線の太さと本数の組み合わせに適した刻印を押していない(例:本来『中』で圧着すべきところを『小』で圧着してしまったなど)のが代表例です。

②心線(銅線)の露出が長すぎる(短すぎる)
器具(端子台など)から心線が5mm以上露出している、または差込型コネクタの差込口から心線が露出している(長さに関わらずアウト)と欠陥になります。

③結線間違い(誤接続)
スイッチとコンセントの配線を逆にした、極性(接地側・非接地側)を間違えた、などは修正に時間がかかるため致命的です。

欠陥事例の正確な詳細は、「電気技術者試験センター」のページに掲載されているため、詳しく知りたい方はこちらをご確認ください。

合格したらどうなる?第二種電気工事士の仕事内容と将来性

試験を乗り越えて無事に資格を取得することができれば、あなたの市場価値は確実に上がります。

資格があればできること

第二種電気工事士があれば、一般住宅や店舗などの「600ボルト以下」の電気工事が可能になります。 具体的には、屋内配線工事、コンセントや照明器具の設置、エアコンの取付工事などです。これらは資格がないと行えない「独占業務」であり、AIやロボットに代替されにくい技術職として、将来的にも安定した需要が見込まれています。

建設業界における需要と平均年収

建設業界は慢性的な人手不足であり、電気工事士は常に求められています。 年収は経験年数に比例して上がる傾向にあります。

  • 20代(未経験〜): 300万円〜400万円
  • 30代・40代(経験者): 450万円〜600万円
  • ベテラン・職長クラス: 600万円以上も可能

(※建職バンク掲載求人および厚生労働省統計等を参考にした目安)

資格手当(月5,000円〜20,000円程度)が支給される企業も多く、資格を持つだけで年収のベースアップが期待できます。

第二種電気工事士の転職なら「建職バンク」

資格を取ったら、今の会社で評価を上げるのも一つですが、「より好条件な環境」へステップアップするチャンスでもあります。

建職バンクの転職支援実績

建職バンクでは、建設業界に特化した完全無料の人材紹介エージェントサービスを提供しています。
ここでは、実際に転職に成功した求職者の例をいくつかご紹介します。
(※職人・作業員の人材紹介は法律で禁止されているため、紹介先は管理等の職種になります。)

Tさん

年齢 18歳
経験 業界未経験
資格 第二種電気工事士
経験社数 2社
年収の上がり幅 300万円→350万円(50万up)

Oさん

年齢 25歳
経験 業界未経験
資格 第二種電気工事士
経験社数 2社
年収の上がり幅 360万円→446万円(86万up)

Tさん

年齢 29歳
経験 施工管理経験あり
資格 第二種電気工事士
経験社数 1社
年収の上がり幅 400万円→442万円(42万up)

以上のように、業界未経験の方でも電気業界への就職・転職は可能です!少しでも興味があったり、相談したい場合は是非建職バンクをご利用ください。

求職者の皆様は完全無料でご利用いただけますので、お気軽にご登録ください!
業界プロの無料転職サポートを受ける

職人・作業員の求人も多数掲載

建職バンクでは、キャリアアドバイザーによる求人紹介以外にも、数多くの求人を掲載しています。
完全無料でご利用いただけますので、以下のページからご希望の条件に合わせてお探しください。

第二種電気工事士の求人一覧を見てみる

「第二種電気工事士 技能試験」に関するよくある質問

Q1. 技能試験は独学でも合格できますか?

A. 可能です。多くの受験者が、市販の参考書とYouTubeなどの動画解説、そして練習用キットを使って独学で合格しています。ただし、自分の欠陥に気づきにくいため、余裕があれば通信講座や講習会の利用も検討してください。

Q2. 試験当日の持ち物で忘れがちなものは?

A. 「受験票」と「工具」はもちろんですが、意外と忘れがちなのが「時計(置時計)」です。会場に時計がない場合もあるため、必ず持参しましょう(※ウェアラブル端末やスマホは不可)。また、怪我防止のための「手袋」や、絆創膏もあると安心です。

Q3. 万が一落ちてしまった場合、筆記試験免除はいつまで?

A. 学科試験に合格した試験以降、次々回の試験まで(連続する2回の技能試験において)免除が可能です。万が一落ちてしまった場合も諦めずに再挑戦しましょう。

まとめ

今回の記事では、第二種電気工事士の技能試験について解説しました。重要な点を整理すると以下の3つになります。

  • まずは道具を揃えて、使い方を理解する
  • 欠陥例を押さえてもったいないミスを無くす
  • 公表される候補問題を確認し、反復練習をする

第二種電気工事士の技能試験は、正しい準備と反復練習を行えば決して怖い試験ではありません。 「欠陥」の基準を正しく理解し、40分以内に正確に組み上げる練習を積めば、合格は目の前です。
合格に向けて頑張ってください!

建職バンクは、関東最大級の電気系求人件数を誇る転職求人サイトです。

多くの求人情報や、仕事や転職活動に役立つような記事を発信しています。
さらに、登録することで転職の際にキャリアアドバイザーの方からアドバイスを無料で受けることもできます。

「自分は電気工事士に向いているかも…」
「転職して年収やスキルアップを目指したい!」

と思った方は、ぜひ建設業界特化型の転職サイト「建職バンク」をご利用してみてはいかがでしょうか?
登録すると、業界のプロのサポートを無料で受けることができます!

建職バンクを利用してみる →