2級電気工事施工管理技士とは
電気工事施工管理技士は、電気工事に携わる技術者を管理し、工事を円滑に進める重要な仕事です。電気工事施工管理技士は、「建築基準法」により規定された電気工事の施工管理を行うための国家資格で、1級と2級という二つの区分が設けられています。建設業法に基づいて建設業を営む場合には、営業所ごとに選任の技術者を置かなければならないという規定があります。このような規定がある以上、電気工事施工管理技士の資格には尽きないニーズがあります。そのため電気工事施工管理技士は1級・2級問わず人気の高い資格です。
電気工事施工管理技士の1級と2級とでは担当できる工事規模が異なります。2級を取得すると、一般建設業の許可を受けるために必要な「営業所ごとに配置する専任の技術者」、または「建設工事における主任技術者」として携わることができます。1級の場合、2級で請け負える工事規模に加えて、特定建設業の「営業所ごとに置く専任の技術者」、および現場に配置する「監理技術者」として携わることができます。つまり2級電気工事施工管理技士は、小規模の工事を中心に一部の工事を担当することが可能です。
2級電気工事施工管理技士の資格を活かした転職市場では、主任技術者として専任される場合や専門技術者として採用される場合など大企業、中小企業とわず幅広いニーズに応えることができます。
2級電気工事施工管理技士の資格難易度
2級電気工事施工管理技士の試験は学科試験と実地試験の二つの試験で行われ、両方に合格しなければなりません。2級電気工事施工管理技士の合格率は、学科試験ではこれまで約55%~67%の間で推移しており、実地試験では約40%~48%の間で推移しています。
2級電気工事施工管理技士の求人の年収
建職バンク上で公開されている求人のうち、2級電気工事施工管理技士を募集資格としている求人情報の年収を調査した結果、最も多かった年収帯は400~800万円となりました。1級電気工事施工管理技士の期待平均年収は543万円でした。建職バンクが取り扱う求人の中には年収900万円以上の非公開求人もあります。そのような高額年収提示の求人情報はあまり表には出てこないため、転職エージェントなどを利用してより良い情報を獲得することも有用でしょう。あくまで求人情報内の提示額の平均値ですので、お持ちの資格や経験に応じて年収提示金額以上の給料を獲得できる可能性があります。