東京都練馬区は23区の北東部に位置しており、北側を埼玉県の新座市、朝霞市、和光市と接しています。区内には石神井川が貫流し、その流域に富士見池や三宝寺池、石神井池の湧水池があります。北西部は白子川が流れています。23区の特別区の中で、一番最後に特別区になったのが板橋区から分離した練馬区です。
過去には、練馬ダイコンの産地として全国的に知られていました。現在では農地のほとんどが宅地になっていますが、それでも23区の中で最も農耕地率の高いのは練馬区であり、キャベツなどを生産しています。
練馬区は、陸上自衛隊の大きな駐屯地のあることでも有名です。1973年に、全面返還された米軍のグラントハイツの跡地や陸軍の成増飛行場跡地に光が丘団地が建設されたことをきっかけに、住宅地化が著しく進展します。
産業の主流は卸しや小売などの商業ですが、繊維業や出版・印刷業などの工場も数多く見られます。
区内を西武鉄道池袋線・新宿線、東京メトロ有楽町線・副都心線、都営地下鉄大江戸線が走ります。道路は青梅街道や国道254号線が通っています。新潟県まで行く関越自動車道の起点ともなっており、大泉で東京外環自動車道に接続します。
練馬区は23区で一番公園の数が多く、実に687ヶ所もあります。石神井公園や大泉中央公園、光が丘公園、武蔵関公園などが特に有名です。名所としては、練馬白山神社の大ケヤキや石神井台の三宝寺池沼沢植物群落が天然記念物になっています。また、プールが有名な豊島園もあります。