東京都目黒区は23区の中央南側に位置し、区内を目黒川や呑川が流れています。また、目黒川や呑川が谷を形成しているため、台地と谷という起伏に富んだ土地になっており、坂の多さが目黒区の地勢の特徴になっています。
昔、将軍家の御鷹場が置かれていた武蔵野台地は、関東大震災後に自由が丘や緑が丘、大岡山、洗足などの高級住宅地として再開発されます。その高級住宅地のある目黒区南部には東京工業大学があります。
また、北部の目黒川流域は機械工業を主体とする城南工業地域の一部を形成しています。軍隊の練兵場のあった駒場には東京大学教養学部、同先端科学技術研究センターが建っており、そばには日本民芸館や日本近代文学館があります。
目黒駅西側の権之助坂一帯は近代的商店街になっており、買い物客が途絶えません。また、恵比寿駅の東側の恵比寿ビール工場跡地は、デパートやホテルが備わった近代的な恵比寿ガーデンプレイスに変貌しています。
区内を東京急行目黒線、同東横線、同田園都市線、同大井町線、京王電鉄井の頭線、東京メトロ日比谷線が走ります。道路では、首都高速道路3号渋谷線、国道246号線、駒沢通り、目黒通り、環状7号線が通ります。
名所としては、青木昆陽の墓(国指定史跡)のある目黒不動(滝泉寺)や累塚で知られる祐天寺、冬の名物酉の市で賑わう大鳥神社があります。目黒川の桜街道や駒場公園、西郷山公園は桜の名所となっています。また、落語でおなじみの「目黒のさんま」祭りが毎年開催されます。