東京都品川区は東京都の東南部にあり、東側が東京湾に面しています。江戸時代には東海道五十三次の最初の宿場町として栄えました。1872年(明治5年)に新橋～横浜間に開通した日本最初の鉄道も品川の海岸沿いを走っています。
目黒川の低地に工場が多くあり、特に大崎地区は電気機械工業が発展しました。さらに山手線大崎駅東地区は副都心の一つとして再開発され、高層タワービルを中心に、オフィスや商業施設などの複合機能を持つ「ゲートシティ大崎」が生まれました。再開発は東品川の臨海部でも行われ、東京モノレール天王洲アイル駅周辺が商業施設や劇場、多目的ホール、公園などを備えたビジネス街「シーフォートスクエア」が生まれています。
また、湾岸の埋立地には火力発電工場の他、ターミナルが並び、京浜工業地帯の一角を形成しています。
一方、西部の武蔵野台地にある山王台や池田山は高級住宅が並んでいます。また、東急武蔵小山・戸越銀座・荏原中延駅周辺は住宅地区の中心商店街となっています。
名所としては日本考古学発祥の地として有名な大森貝塚や、多くの人で賑わう大井競馬場や区立しながわ水族館、船の科学館、沢庵和尚や賀茂真淵の墓のある東海寺などがあります。
東海道新幹線やJR東海道線、モノレール、京浜急行、東急目黒線・池上線など、多くの鉄道が区内を走り抜けます。道路も海側にある首都高速湾岸線が東京湾トンネルを経由して東八潮や台場に通じます。その他、中原街道や第二京浜国道(国道1号)、第一京浜国道(国道15号)、国道357号、首都高速道路1号羽田線・2号目黒線・湾岸線が区内を通ります。
